パートナーの不倫が発覚すると、「なぜ不倫をしたのか」「自分に原因があったのか」と、相手の心理や不倫に至った背景が気になるものです。不倫には、寂しさや刺激を求める気持ちだけでなく、自己承認欲求や夫婦関係への不満など、さまざまな要因が関係しています。

この記事では、不倫をする人の心理や男女別に見られる傾向、不倫を繰り返す理由について解説します。不倫問題に直面したときの向き合い方や、夫婦関係を見直すためにできることも紹介しますので、今後の関係を考える際の参考にしてください。

不倫に走る人の心理とは

  • 不倫に走る人の心理とは

    変化を好む人は、恋愛のドキドキを求めやすく、「家庭」と「恋愛」を別物として考えがちです

不倫をする人は、なぜ家庭があるにもかかわらず、別の相手との関係を求めるのでしょうか。その理由は一つではありません。恋愛感情だけでなく、日常生活への物足りなさや夫婦関係への不満、寂しさ、誰かに認められたいという気持ちなど、複数の心理が複雑に絡み合っていることがあります。

まずは不倫をする人の心理をチェックしていきましょう。

恋愛のドキドキや刺激を求めている

結婚生活が長くなると、恋愛初期のような新鮮さや高揚感は薄れていくもの。代わり映えのしない毎日に物足りなさを感じ、日常にはない刺激を求めて不倫に走る人は少なくないようです。

また、「家庭」と「恋愛」を別のものとして捉え、家庭を維持していれば恋愛をしてもよいと都合よく考えてしまうケースもあります。

パートナーへの不満や寂しさを感じている

夫婦間の会話やスキンシップが減ったり、パートナーから大切にされていないと感じたりすると、寂しさや不満を抱くのは自然なこと。そうした気持ちを誰にも相談できずにいると、自分を受け入れてくれる相手にひかれ、不倫に発展してしまうことも。

誰かに必要とされたい気持ちがある

「必要とされたい」「愛されたい」という気持ちは誰にでもあるものです。仕事や家庭で自分の存在価値を感じられなくなったときに、不倫相手からの好意や言葉によって、承認欲求を満たそうとする人もいます。

現実から離れてストレスを発散したい

仕事や家庭で大きなストレスを抱えていると、現実から逃れたいという気持ちが増すように。不倫相手と過ごしている間だけは日常を忘れられるため、その時間を心のよりどころにしてしまうのでしょう。

罪悪感より欲求が勝ってしまう人もいる

不倫をしている人のなかには、いけないことだと理解しながらも、自分の欲求を優先してしまう人も。「ばれなければ問題ない」「自分は大丈夫」と考え、行動によって誰がどのような影響を受けるのかを十分に考えないのです。

男女で違う? 不倫する心理と求めるものの違い

  • 男女で違う? 不倫する心理と求めるものの違い

    男女で違う? 不倫する心理と求めるものの違い

不倫をする理由は人それぞれですが、男性と女性では、不倫に至る心理や相手に求めるものが異なる傾向があります。ただし、性別だけで心理や行動を一括りにすることはできませんが、あくまで一般的に見られる傾向として、男女の違いを紹介します。

男性が不倫する際の心理

男性の場合、恋愛感情よりも、日常にはない刺激や性的欲求がきっかけとなって不倫に至るケースが比較的多いといわれています。一方で、家庭を壊したいと考えているわけではなく、「家庭と不倫は別のもの」と割り切っている人も少なくありません。

家庭を維持しながら、恋愛や性的な関係だけを別に楽しもうとするのでしょう。

女性が不倫する際の心理

女性の場合、夫婦関係への不満や寂しさが積み重なった結果、不倫に至るケースがあるといわれています。パートナーから大切にされていない、話を聞いてもらえないと感じたときに、心のよりどころを求めます。

精神的なつながりや安心感を重視する人も多く、相手に共感してもらったり、丁寧に話を聞いてもらったりするうちに、気持ちが深まっていくのでしょう。その結果、単なる一時的な関係ではなく、本気の恋愛に発展するケースも。

不倫相手に求めるものの違い

一般的に、男性は日常にはない刺激や性的な満足、癒やしを求める傾向があるといわれています。一方、女性は共感や安心感、精神的なつながりを重視する傾向です。

しかし、実際に不倫相手に何を求めるかは、性別よりも本人の性格や夫婦関係、置かれている環境によって大きく異なります。男性が安心感を求めることもあれば、女性が刺激を求めることもあります。男女の違いは、あくまで一つの見方として捉えることが大切です。

不倫を繰り返す人の共通点

  • 不倫を繰り返す人の共通点

    不倫を繰り返す人には似たような傾向があるといわれています

一度きりではなく、何度も不倫を繰り返す人もいます。その背景には、性格や価値観、物事の捉え方など、いくつかの共通点が見られることがあります。

ここでは不倫を繰り返しやすい人に見られる傾向を紹介します。

刺激中毒

日常生活に退屈を感じやすく、常に新しい刺激を求める人は、不倫に走りやすい傾向があります。恋愛初期の高揚感を忘れられず、関係が落ち着くと物足りなさを感じて、新しい相手を求めてしまうのでしょう。

自分の欲求を優先する

自分の欲求や感情ばかりを優先する人は、不倫によってパートナーや家族が傷つくとしても、自分の欲求を満たすことを選んでしまいます。過去の不倫で周囲を傷つけたとしても、「今度はバレないようにすればいい」と同じ行動を繰り返してしまうのです。

承認欲求が強い

「誰かに必要とされたい」「異性から魅力的だと思われたい」という気持ちが強い人は、不倫相手からの好意や言葉で承認欲求を満たそうとします。

一時的に承認欲求が満たされても、時間がたつと再び物足りなさを感じ、相手を変えながら同じ行動を繰り返すケースも。自分に自信が持てず、他人からの評価で自己肯定感を補おうとするのでしょう。

罪悪感を抱きにくい傾向がある

不倫がいけないことだと理解していても、「相手が誘ってきたし仕方がなかった」「みんなもやっている」などと考え、自分の行動を正当化する人もいます。他責思考で罪悪感が薄い人ほど、不倫に対する抵抗感も小さくなりやすく、再び不倫をすることへの心理的なハードルも下がってしまうのでしょう。

夫婦関係の問題を話し合わない

夫婦間に不満や問題があっても、パートナーと話し合ったり、関係を改善する努力をしたりするのが面倒で、現実逃避のために不倫に走るケースも。

夫婦で解決すべき問題を放置したまま、不倫によって一時的に気持ちを満たそうとすると、根本的な問題は解決しません。夫婦間でトラブルが生じるたびにそこから逃げていると、相手や環境が変わっても同じような不満を抱え、不倫を繰り返す原因になります。

不倫された側はどう向き合うべき?

  • 不倫された側はどう向き合うべき?

    その場の感情だけで行動すると後悔につながる可能性もあります

パートナーの不倫を知ったときは、怒りや悲しみ、裏切られた気持ちで、冷静ではいられなくなるものです。しかし、感情のままに行動すると、後悔したり、問題がさらに複雑になったりする可能性があります。

まずは自分の心身を守りながら、状況を整理し、今後どうしたいのかを落ち着いて考えることが大切です。すぐに結論を出す必要はありません。

まずは感情的にならず事実を整理する

感情に任せてパートナーを問い詰める前に、不倫の事実や経緯をできるだけ冷静に確認しましょう。いつから関係が続いているのか、相手は誰なのか、相手は既婚者だとわかったうえで関係を続けているのかなど、事実を整理することで、今後の判断がしやすくなります。

不倫の原因を自分だけのせいにしない

夫婦関係に問題があったとしても、不倫を選択した責任は、実際に不倫をした本人にあります。パートナーとの関係を振り返ることは大切ですが、「自分に魅力がなかったから」「自分が至らなかったから」と、必要以上に自分を責める必要はありません。

今は自責の念よりも、自分の心身の回復を優先しましょう。信頼できる家族や友人に相談することも、気持ちを整理する助けになります。

今後の夫婦関係について話し合う

気持ちが少し落ち着いたら、今後の夫婦関係について話し合う時間を設けましょう。関係を修復したいのか、別居や離婚を検討するのか、自分の希望を整理することが大切です。

話し合いでは、事実関係だけでなく、パートナーが不倫についてどう考えているのか、関係を終わらせる意思があるのか、再発防止に向けて何をするのかも確認しましょう。一方的に非難するのではなく、今後の生活や必要な対応について具体的に話し合うことが重要です。

離婚と修復の両方を視野に入れる

不倫を知った直後に、離婚か関係修復かを急いで決める必要はありません。感情が落ち着くまで一定の距離を置き、それぞれの選択肢を冷静に検討してもよいでしょう。

関係修復を目指す場合は、不倫相手との関係を断つこと、事実を隠さず説明すること、再発防止に取り組むことなど、信頼を取り戻すための具体的な行動が必要です。一方、離婚を考える場合は、住まいや生活費、子どものこと、財産分与、慰謝料などについて早めに情報を集めておくと安心です。

必要に応じて専門家へ相談する

夫婦だけでは話し合いが進まない場合や、精神的な負担が大きい場合は、カウンセラーや弁護士などの専門家に相談しましょう。第三者を交えることで、感情を整理しながら、今後の選択肢を冷静に検討しやすくなります。

離婚や慰謝料、証拠の扱いなど法的な問題が関係する場合は、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。身の危険を感じる場合は、無理に話し合おうとせず、安全を確保したうえで、家族や警察、専門機関に相談してください。

不倫を防ぐために夫婦でできること

  • 不倫を防ぐために夫婦でできること

    夫婦関係を良好に保つ努力を続けることで、不倫のリスクを減らせるかもしれません

不倫の原因は一つではありませんが、夫婦関係を良好に保つ努力を続けることで、不倫のリスクを減らせる可能性があります。お互いを思いやる気持ちや日頃のコミュニケーションを大切にすることが、信頼関係を築く第一歩です。

日頃からコミュニケーションを大切にする

忙しくても、毎日少しだけ会話をする習慣をつくりましょう。仕事や家事、子どものことだけでなく、その日に感じたことや嬉しかったことを話す時間も大切です。

日頃の会話が増えると、お互いの小さな変化に気づきやすくなります。相手の話を途中で否定せず、まずは最後まで聞くことを意識すると、安心して話せる関係を築きやすくなります。

感謝や愛情を言葉で伝える

「ありがとう」「助かったよ」「一緒にいられてうれしい」といった言葉は、夫婦関係を良好に保つきっかけになります。

言葉にしなくても伝わると思わず、感謝や愛情はできるだけ言葉で伝えましょう。大きなイベントだけでなく、日常の小さな行動に対して声をかけることが、「大切にされている」という実感につながります。

お互いの価値観を理解する

夫婦であっても、仕事やお金、家事、子育て、友人関係などに対する考え方は異なります。意見が違うからといって、すぐに相手を否定するのではなく、なぜそのように考えるのかを理解しようとする姿勢が大切です。

すべての価値観を一致させる必要はありません。違いを認めたうえで、夫婦としてどのように折り合いをつけるかを話し合いましょう。

夫婦だけの時間を意識的につくる

仕事や子育てに追われていると、夫婦だけで過ごす時間は少なくなりがちです。短時間でも一緒に食事をする、散歩をする、趣味を楽しむなど、二人で過ごす機会を意識的につくりましょう。

定期的に夫婦の時間を持つことで、お互いの気持ちを確認したり、関係を見直したりするきっかけになります。特別な外出をしなくても、日常のなかで落ち着いて話せる時間を確保することが大切です。

不満を溜め込まず早めに話し合う

小さな不満を放置すると、夫婦間の溝が深くなることがあります。相手を責めるのではなく、「私はこう感じた」「こうしてもらえるとうれしい」と自分の気持ちを伝え、問題が小さいうちに話し合いましょう。

話し合いが感情的になりそうなときは、いったん時間を置いてもかまいません。二人だけで解決するのが難しい場合は、夫婦カウンセリングなど第三者のサポートを利用する方法もあります。

不倫の心理を理解して今後の関係を考えよう

  • 不倫の心理を理解して今後の関係を考えよう

    大切なのは現状を直視して、ふたりにとって最善の選択を考えることです

もし不倫問題に直面した場合は、感情だけで判断せず、まず事実を整理しましょう。そのうえで、関係を修復するのか、別居や離婚を検討するのか、自分が今後どうしたいのかを冷静に考えることが大切です。

関係の修復を目指す場合は、不倫をした側が責任を認め、相手との関係を断つことや、再発防止に取り組むことが求められます。一方、離婚や慰謝料などの法的な問題が関係する場合は、早めに弁護士へ相談すると安心です。

また、日頃から夫婦でコミュニケーションを取り、感謝や思いやりを伝え合うことも、信頼関係を築くうえで役立ちます。大切なのは、不倫を防げなかった原因を一方的に誰かの責任にすることではなく、現状を直視し、二人にとって最善の選択を考えることです。