モバイルバッテリーシェアリングサービス「CHARGESPOT(チャージスポット)」を展開するINFORICH(インフォリッチ)は8月4日、国内累計レンタル回数1億回突破を記念した「安全を借りよう」プロジェクトのメディア発表会をベルサール渋谷ガーデンで開催した。
この日は人気お笑いコンビのドンデコルテも「CHARGESPOT1日安全大使」として登場。大喜利や就任演説を通じてモバイルバッテリーの安全な取り扱いを訴えた。
CHARGESPOT「安全を借りよう」プロジェクト始動
冒頭、INFORICHの高橋COOが登壇し、CHARGESPOTのサービス開始から約8年で国内累計レンタル回数が1億回を突破したと報告。
さらに、先日発生した熊本県を震源とする地震への支援としてCHARGESPOTを無料開放したことに触れ、「発災時における情報収集や、ご家族との連絡において充電の不安を少しでも解消し、安心をお届けすることは生活インフラを担う弊社の重要な使命です」と強調した。
そのうえで、1億回という節目を機に、個人でバッテリーを所有するリスクを減らし、必要な時だけ安全なバッテリーを借りるという選択肢を提示する「安全を借りよう」プロジェクトの始動を宣言した。
続いて、リチウムイオン電池の専門家である石川教授が、多発するバッテリー事故の現状について解説した。
石川教授は、モバイルバッテリーの事故件数が5年前と比較して3倍以上に急増しており、特に夏にピークを迎える実情を紹介。事故については、電池内部の正極と負極が接触してショートする「内部短絡」が主な原因で、夏場はそのリスクが格段に高まるという。
続けて、石川教授は「周囲の環境が熱くなっているとバッテリーはさらに発熱し、危険な温度領域に近づきやすい。夏場は非常に危険な温度域になりやすい」と指摘。安全な利用のための指針として、バッテリーにPSEマークがあるかを確認して「賢く選ぶ(Cool Choice)」、高温や衝撃を避けて「丁寧に使う(Careful Use)」、寿命や異常を感じたら「正しく捨てる(Correct Disposal)」という「3つのC」の重要性を説いた。
さらに、INFORICHの広瀬CPOが登壇し、「CHARGESPOT」がこれまで“重大事故ゼロ”を維持している背景として、独自の「3つの安全設計」を紹介した。
第一に、世界的な高品質メーカーのセルを採用し、各国の厳格な安全規格をクリアした「作る安全」。第二に、全てのバッテリーを24時間365日監視し、異常の兆候があれば即座にロックをかけて貸出を停止する「見守る安全」。そして第三に、全国2万4000人以上のオペレーションワーカーが、劣化したバッテリーを迅速に回収する「駆けつける安全」だ。
広瀬CPOは、“所有しているバッテリーはいつ買ったか忘れがち”であると指摘しつつ、CHARGESPOTでは最長3年ですべてのバッテリーを入れ替えていると解説。「社会全体にこの安全のノウハウを広げ、安心で快適なライフスタイルを今後も提案していきたい」と展望を語った。
「充電も安心も借りればいい」ドンデコルテが登場!
発表会後半には、1日安全大使に就任したドンデコルテの二人がステージに登場した。普段からCHARGESPOTを利用しているという小橋さんは、「野球観戦が趣味なので、よくスマホの充電が切れるんです。でも、CHARGESPOTは調剤薬局とか美容室にもあって、どこでも借りて返せるからめちゃくちゃ便利」とサービスを絶賛した。
その後、二人は「安全大使チャレンジ」と題した大喜利企画に挑戦。真夏の車内に放置されたバッテリーの気持ちを問われると、渡辺さんは「みんな売れたのに、俺だけが……」と回答。放置される哀しさと周りの芸人だけが次々に売れていく切なさを重ねて表現した。
同時に、「(真夏の車内は)リチウムイオン電池が安全に動作する温度を大きく超える環境になり、熱暴走、発火のリスクが高まる」「車に置き忘れない。そもそも持ち込まないことが大事」と石川教授のコメントも紹介。
さらに、「自宅で放置していたバッテリーがパンパンに膨らんでいた理由」を問われた小橋さんが「上腕二頭筋だけを鍛えた」とボケる一方、石川教授の「膨らみは内部でガスが発生している危険なサインであり、放置は厳禁」といったアドバイスも紹介された。
発表会の締めくくりでは、ドンデコルテの持ちネタである“演説ネタ”になぞらえ、渡辺さんによる「1日安全大使就任演説」が行われた。
渡辺さんは「正確に申し上げると、ちゃんと持ち歩けていると思い込んでいる我々の心に疑問を呈したい。皆さんのカバンの底にあるバッテリー、最後に充電したのはいつですか? いざという時に取り出したら残量が2パーセント、あれはなんなんですか。ただの重しになっています」と指摘。さらに自宅に放置して劣化したバッテリーを「薄いレモン」や「カレーパン」のような形だと例え、「私は危険のサインを見逃しておりました。危険物を家に置いていた、みっともない、情けないことです」と自省の弁を述べた。
そして、1億回レンタルで事故ゼロという実績を持つCHARGESPOTに対し、「我々が引き出しの奥で忘れている間、カバンに入れっぱなしに放置している間、ずっとバッテリーを見守っているのがこのCHARGESPOTなわけです」と信頼を寄せ、「バッテリーは持てば持つほど、我々の責任になりますよ。しかし、借りれば人の責任、プロの責任にできます。充電も安心も借りればいい。安全は借りる時代へ」と締めくくり、会場の笑いと拍手を誘った。
INFORICHは今後、「安全を借りよう」プロジェクトの一環として、8月8日・9日に東急歌舞伎町タワーで不要モバイルバッテリー回収イベントを実施するほか、渋谷エリアでの広告掲出や文化服装学院との啓発プログラムを展開する予定だ。









