「明日を生きる活力となるような舞台になるように、みんなで力を合わせて誠心誠意、舞台に向かっていく」歌舞伎俳優の市川團子が5日、都内で行われたスーパー歌舞伎『もののけ姫』の製作発表会見に登場。同作への熱い思いを伝えた。
「今回は祖父がいない状態での、初めてのスーパー歌舞伎の新作」
スーパー歌舞伎『もののけ姫』は、スタジオジブリの宮崎駿監督による不朽の名作『もののけ姫』を壮大なスペクタクルとダイナミックな演出で描く。『もののけ姫』は、人間と自然の壮絶な衝突と共生への願いを描いた作品。スーパー歌舞伎では、呪いをかけられた少年・アシタカを市川團子、山犬に育てられた少女・ サンを中村壱太郎、タタラ場を統率するリーダー・エボシ御前を中村時蔵、猪神一族の最長老・乙事主を市川中車が演じる。
会見には、市川團子、中村壱太郎、市川中車(香川照之)、演出の横内謙介氏、鈴木敏夫プロデューサー、松竹副社長の山根成之氏が登壇した。
市川團子は、「スーパー歌舞伎は、私の祖父(二代目市川猿翁)が『歌舞伎の魅力を伝えたい』という精神のもと、命がけで創始したものでございます。『ヤマトタケル』をはじめ、祖父のライフワークのような活動でした」と説明したうえで、「今回は祖父がいない状態での、初めてのスーパー歌舞伎の新作。『もののけ姫』という作品は、国内外で人気で、ジブリの代表作でもある魅力的な作品。この2つの大きな冠の中で、新作を歌舞伎として上演する、ということに正直怖さもあります」と赤裸々な思いを吐露。
そして、「覚悟を持って、どうにかこの舞台がいい舞台となって、ひとりでも多くの方に感動していただき、明日を生きる活力となるような舞台になるように、みんなで力を合わせて誠心誠意、舞台に向かっていくように致します」と意気込みも語った。
アシタカ役について、市川團子は、「キーワードとしては、まず寡黙な人だと思っています。寡黙なぶん、一つひとつ、言動の意味の比重が重いんですね。どういう動機でそういう行動をしたのか、という台本解釈の部分が特に比重が大きい役と思っています」と分析。
また、「アシタカの根本だと思っているけど、物語の最後でシシ神さまがすべてを破壊して、新たに再生する、というストーリー、この流れはたぶん変えられなかったと思うんです。ただ、それを諦めて見過ごすのではなく、アシタカという人物は、どうにか共生の道はないかと奔走した。この奔走した姿が、人々の心に残っていると思う。運命は変えられなかったにしろ、この先何十年、何百年、何千年と経った時、アシタカの一つひとつの行動が大きな影響を及ぼしていて、未来を変えているんじゃないかなと思っております」とアシタカへの自身の見解も披露した。
スーパー歌舞伎『もののけ姫』は、7月3日~8月23日に東京・新橋演舞場で上演。









