企画・監督・脚本・プロデュース・主演を務めた映画『Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)~小さな幸せ~』の公開初日を迎えた水谷豊。「僕としては珍しく犯人を逮捕しない、普通のおじさんの役」と笑いを誘い、自ら出演することになった意外な経緯も明かした。

  • 水谷豊 =オフィシャル提供写真

    水谷豊 =オフィシャル提供写真

水谷豊「僕としては珍しく犯人を逮捕しない、普通のおじさんの役」

映画『Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)~小さな幸せ~』の初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、水谷豊、菜葉菜、河相我聞、趣里、橋本淳が登壇した。

水谷は「公開初日にお越しくださいましてありがとうございます。この映画は僕の企画、監督、脚本、プロデュース、主演という肩書きが並んでいるんですが、これは決してよくばったわけじゃないんです。自主制作なので、僕がやらざるを得なかったんです」と説明。

その上で、「急きょ決まった企画で、短期間で撮り上げなければならない映画でした。しかも劇場で公開されるのかも分からないという状況だったので、この作品が初日を迎えるということ、大変うれしく思います」と晴れやかな顔を見せた。

水谷の言葉通り、撮影中は実際に劇場で公開されるのか分からないという状況だったということもあり、出演オファーを受けたキャストの事務所からは「これは映画ですか? 配信ですか?」と困惑の声が上がったという。それでも水谷は「ただ撮ります」と宣言。結果としてそれに賛同したキャストたちが集結することとなり、「よく参加してくださったなと思いますし、出てくださった方には感謝しております」と感謝の思いを寄せた。

また、本作には水谷も出演しているが、「僕としては珍しく犯人を逮捕しない、普通のおじさんの役」と明かし、会場を沸かせると、「実は僕自身は出る予定じゃなかったんです。キャスティングが最後まで決まらなかったときに予算表が回ってきて……。そうだ、毎日現場にいて、そこそこ芝居ができるやつが一人いるじゃないかと思って……もっとお金があれば他の俳優がやっていたと思います」とユーモアたっぷりに語り、会場からは温かい笑い声が漏れた。

【編集部MEMO】
映画『Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)~小さな幸せ~』ストーリー
佐藤(水谷豊)は25年間働いたレストランを定年退職する。8年前に離婚し、娘にも会えず独りきりの生活を続けていた彼は、人生はもう終わったと思っていた――だが、小さな奇跡が思いがけない喜びをもたらす。画家の父の影に苦しむ富士夫(河相我聞)は、酒と女に溺れる日々。油絵教室を営みながらも自信を持てず、妻のミキ(菜葉菜)とは別居中。離婚は避けられないと思われたが、冨士夫の最後の告白がすべてを変えていく。ホテル「ピッコラ・フェリチタ」で働く礼央(橋本淳)は、カフェで出会った葵(趣里)に一目惚れ。ふたりはすぐに恋に落ちる――葵を家まで送った礼央は、彼女の秘密を知ってしまい……愛は崩れ去ろうとしていた。しかし最後には、登場人物たちが心をひとつにし、傷ついた心を希望へと変える奇跡が訪れる。