ビザ・ワールドワイドは7月8日、世界の旅行動向調査「Global Travel Intentions 2026」の結果を発表した。調査は2026年1月~2月、世界47,000人以上を対象にインターネットで行われた。アジア太平洋地域では17,000人以上、日本では1,024人の回答を得ている。
日本人の約7割が旅行先として近距離を選択
物価上昇や先行き不透明な環境が続く中、日本の回答者は、親しみやすさやアクセスの良さ、安心して旅行計画を立てられることから、近距離の渡航先への人気が高いことがわかった。
過去12か月において、日本の回答者の67%がアジア太平洋地域内へ渡航しており、ヨーロッパ(16%)や北米(13%)を大きく上回った。人気の渡航先では、韓国が21%でトップ。次いで台湾(17%)、米国(12%)、オーストラリア(9%)、香港(4%)となっている。今後12か月間に予定している旅行先においても、韓国が26%と最も高く、台湾(18%)、米国(12%)、オーストラリア(11%)、香港(8%)の順となっている。
また、日本はアジア太平洋地域で最も人気の旅行先として、引き続き旅行者から高い人気を集めている。過去12か月では、約5人に1人(21%)が日本を渡航先のトップに挙げた。また、今後12か月の旅行先としては、28%が日本を希望しており、アジア太平洋地域でトップの人気を維持している。
AIの活用が旅行計画と事前準備をサポート
日本の回答者は、旅行先を取り巻く環境が変化する中、旅行の計画においてより入念に準備を行う傾向が見られる。宿泊先といった基本的な項目に加え、現地の最新状況まで、出発前にさまざまな情報を確認していることがわかった。
AIは旅行前の準備を効率化する手段として活用されており、旅行サイトやソーシャルメディアと並ぶ重要な情報収集チャネルとなっている。約4割(39%)の回答者が旅行先や旅行アイディアの検討にAIを活用しているほか、30%が現地ツアーや体験の検索に利用している。
カード利用環境と決済の安全性が旅行計画を支える重要な要素に
支払い方法は旅行前の重要な検討事項の1つ。日本の回答者が出発前に重視する項目としては、「カードが利用できること」(49%)が最も高く、次いで「決済の安全性」(33%)が挙げられている。
これらの割合は、アジア太平洋地域全体(「カードが利用できること」27%、「決済の安全性」33%)と比較しても高い水準にあり、旅行先でカードが利用できる環境が、スムーズな旅行計画を支える重要な要素となっていることがうかがえる。
重要な要素は事前に確保しつつ、旅先での柔軟性も重視
旅行計画はより戦略的かつ計画的になっている一方で、旅行者はすべてを事前に決めるわけではない。重要な要素は早めに確保しつつも、現地での状況に応じて予定を調整できる余地を残している。
日本の回答者のうち、宿泊施設を事前に予約する人は約9割(88%)、体験やアクティビティを事前に予約する人は約6割(60%)だった。一方で、多くの意思決定は現地到着後に行われています。飲食に関する選択の73%や交通手段の64%が現地で決定されており、旅行者が柔軟性を持って旅を楽しんでいることがうかがえる。
