マイナビが運営する「マイナビバイト」は5月28日、甲子園大学(兵庫県・宝塚市)の学生20名を対象とした地域連携型キャリア教育の出張授業を初実施した。
地域企業の採用課題を題材に実施
マイナビバイトはこれまでに、全国34校、3,874名の生徒を対象に、自分らしいキャリアを描くための第一歩として、「働く意義」「仕事選びの基礎」「自分に合う仕事の見つけ方」などについて学べる授業や闇バイトから身を守るための啓蒙授業を実施してきた。
昨今、「飲食・サービス業」では慢性的な人手不足が続いており、アルバイト採用に苦戦している現状がある。また「兵庫県」においては、生産年齢人口が減少する中、コロナ後の人流回復で、飲食や観光の現場で人手不足が深刻化している。
本授業では、こうした地域企業の採用課題を題材とすることで、学生にとってはキャリア形成に必要な課題発見力や問題解決力を育むとともに、企業にとっても採用活動のヒントや新たな視点を得る機会となることを狙いとしている。
"働きたくなる求人ポスター"を作成
当日は、"食"を中心とした仕事に携わるために必要な幅広い知識を学ぶ、甲子園大学 栄養学部1~3年生が参加し、地元で複数の飲食店を展開するレストランバンクと連携してプログラムを実施した。
同社は飲食業界の採用市況や兵庫県における人手不足の現状について説明し、地元企業は自社の魅力や求める人物像について紹介。現場の実情への理解を深めた。
その後、学生はグループに分かれ、企業担当者との対話を通じて内容を補足しながら、応募者視点に立った表現やキャッチコピーを検討し、求人ポスターを制作した。
最後に各グループが作成したポスターについて発表を行った。最優秀賞に選ばれたポスターは、レストランバンクが運営するイタリアンレストラン「アレグロ」の採用活動で実際に活用される予定だ。
本取り組みは、学生にとって実際の企業課題と向き合う貴重な機会となり、「働くこと」や企業との関わり方を具体的にイメージするとともに、自身の視点や学びをどのように社会で活かせるかを考えるきっかけにもなった。
学生や関係者が授業を振り返る
参加した学生は、以下のようにコメントしている。
- 「ポスターのキャッチコピーなどをチームで考える楽しさや学びがありました」
- 「キャッチコピーを考える上でどんな言葉が分かりやすく伝わるか考えるのが難しかったです」
- 「チームの意見をまとめるのが大変でしたが、それぞれの良さを生かしながらキャッチコピーが作れたので良かったです」
また、関係者は次のようにコメントしている。
「飲食業界の人手不足の現状や求人広告原稿のポイントに関するレクチャーの後、学生数人ずつのグループに分かれ、『大衆イタリア食堂アレグロ塚口本店』の求人ポスター制作に取り組みました。その後、各グループが発表したポスターについて審査が行われ、最優秀賞には1年生のグループが選ばれました。本取り組みは、学生にとって、『考え抜く力』や『チームで働く力』といった社会人基礎力を養うとともに、地域企業や社会との関わりについて考えるよい機会となりました」(甲子園大学 林学部長)
「アレグロ塚口本店の人手不足に対する現状の課題や問題点について共有した際、初めは学生のみなさんにしっかり伝えることができたのか不安でした。しかし、セミナーが進むにつれて、その背景や働きがいを分析してチーム内で様々な意見がでて盛り上がっていき、私達では考えもしなかったような新しい目線でのキャッチコピーがでてきました。最優秀賞は選出したものの、どのポスターも本当に素晴らしい出来上がりでした。今後、実際に店舗に掲載して、どんな方に応募していただけるのかとても楽しみにしております」(レストランバンク 人事部長 岡本良明氏)
「本取り組みは、甲子園大学様における実践的なキャリア教育と、地域企業の人材不足という課題を結びつける取り組みとして実現しました。本授業では、『社会人基礎力』を育む当社アセスメントツール『MATCH Plus』を基に、学生が"働く側の視点"から企業の魅力を捉え直し、求人を再構成するプログラムを実施しました。学生にとっては考え抜く力や、チームで働く力を獲得できる機会になるとともに、地元企業にとっても新たな採用の視点を得られる点に価値があると考えています。そうした中で今回実際に、学生が主体的に課題に向き合う姿が見られ、本取り組みの意義を実感しました。マイナビは今後も、各学校や学生が抱える課題やニーズに寄り添いながら、キャリア教育を通じて未来が見える世界につながるよう取り組んでいきたいと思います」(マイナビ アルバイト情報事業本部 第三統括部 統括部長 渡邉弘彬氏)






