元日本代表・鈴木啓太「ブラジルはサッカーを知っている」W杯・ブラジル戦を総括…敗戦で見えた“20年間の進化”と次なる課題とは?
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。6月30日(火)の放送には、サッカー元日本代表の鈴木啓太さんが登場! 本記事では、この日(日本時間:午前2時)におこなわれた「FIFAワールドカップ26(以下、W杯)」決勝トーナメント1回戦 日本対ブラジルの試合を鈴木さんに振り返っていただいた模様をお届けします。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、鈴木啓太さん

◆ブラジル戦を総括

れなち:W杯・決勝トーナメント1回戦、日本対ブラジルのお話を伺いたいと思いますけれども……1対2でブラジルの勝利という結果、どうご覧になりましたか?

鈴木:もう……悔しいです!

れなち:悔しい! けれど、やっぱり強かったですね。

鈴木:ブラジルの凄さといいますか。サッカー王国と言われていますし、(W杯を)5回優勝している国なので、その“誇り”みたいなものを感じましたよね。

れなち:ブラジルの強さって、細かい部分でいうとどういったところでしょうか?

鈴木:もちろんテクニックがあるとか、すごいスター選手がいるというのもあるんですけど、サッカーを知っていますね。

れなち:サッカーを知っている?

鈴木:はい。「今、どういうプレーを選択すべきなのか」「今はこういうプレーをやろう」といった判断のミスが少ないです。

れなち:瞬時にパッと切り替わる感じとか、全員が分かってプレーしている?

鈴木:そうですね。簡単なミスが少ない、ボールを取られないというサッカーの基本みたいなものが子どもの頃から刷り込まれている、といったところですかね。

れなち:(ブラジルが)ボールを持っている時間がすごく長かったですもんね。

鈴木:そうですね。60%~70%くらいはブラジルがボールを持っていましたし、日本はなかなか自分たちでボールを持つことができませんでした。

れなち:そのぶん走らされて疲れたり、そういうところもあるのかなと思いました。

鈴木:やっぱり、ボールを持っているチームが先にアクションを起こせて、ディフェンスをするチームがリアクションすることになるわけですよ。そうすると、相手のアクションに合わせなければならないので、体も疲れるんですけど、頭も疲れるんですよね。

れなち:なるほど、それは鈴木さんも(現役時代に)経験されて。

鈴木:うまいチームと対戦するときは、よく走らされました。

れなち:そうなのですね。

◆日本代表の進化と次なる課題

れなち:日本代表がW杯の舞台でブラジルと戦ったのが2006年のドイツ大会以来20年ぶりで、そのときは日本が1対4で敗れました。でも、「この20年間で日本代表はとんでもなく強くなった」と皆さんおっしゃいますよね。

鈴木:そうですね。

れなち:そこは、鈴木さんご自身もプレーされていた経験があるからこそ、感じられることだったりしますか?

鈴木:個々のレベルは上がっていると思います。日本代表のほとんどの選手がヨーロッパでプレーしていますし、大きなクラブでプレーしている選手も多いですから。

れなち:本当ですよね。“ブラジルとの差”みたいなものは、2006年と比べて縮まっているように感じました?

鈴木:一概に比べることはできないですけれども、やはり日本の組織の良さ、組織的な守備というところはかなり完成されてきているかなと思います。(トップの国との試合でも)守ろうと思ったら、守れるようになってきている。

れなち:確かに、めちゃめちゃ守っていました。

鈴木:ただ、そこからもう1つ上のラウンド、ベスト8、ベスト4に進むためには、さらに攻撃的な部分も(成長しなければならない)。自分たちでボールを保持し、自分たちが主導権を握ってサッカーができるようにならないと、難しいのかなって思います。

<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

番組公式X:@darehanaTFM