レバレジーズは6月30日、同社が運営する新卒学生向けキャリア支援サービス「キャリアチケット就職」による、2028年3月卒業予定の大学生・大学院生140人を対象とした就職活動に関する実態調査の結果を発表した。AIの影響に伴う「新卒厳選採用」の報道を受け、28卒の約5人に1人が就活スケジュールを前倒ししたという。
2028年卒の現在の就職活動状況を聞いたところ、44.3%が「イベントやインターンで企業と接触している」と回答した。2026年卒を対象にした2年前の同時期調査と比べ、約1.5倍に増加したとしている。また、63.6%が「すでに志望業界が決まっている」と回答し、興味のある業界は「メーカー」が44.3%で最多だった。
生成AIなどによる業務代替や効率化の進展を背景に、一部企業が「新卒採用数の抑制」や「厳選採用」の方針を打ち出しているニュースへの影響を聞いたところ、「想定していた就活スケジュールの前倒し」と回答した学生は22.9%だった。同社は、AIの普及による新卒市場の競争激化や採用枠の先細りという動向を受け、学生が就職活動をさらに前倒ししている様子がうかがえるとしている。
就活の早期化に対する受け止めでは、「ネガティブ」「どちらかというとネガティブ」の合計が59.2%となり、26卒を対象にした同時期調査と比べて約10ポイント上昇した。就活を優先するため今後の学生生活で制限しようと考えているものは、「アルバイト」が66.4%で最多となり、「学業」も20.7%に上った。
今夏のサマーインターンシップへの参加意向については、92.8%が「参加意向あり」と回答した。このうち、「すでに参加したい企業が決まっている」は45.7%で、26卒対象の2年前の同時期調査と比べて約1.7倍増加したという。インターンシップを選ぶ際に重視する点は、「就職を希望する業界であること」が62.3%で最多、「就職先として本命の企業であること」が51.5%で続いた。
参加形式では、「対面がよい」「どちらかというと対面がよい」の合計が88.4%となった。理由は「社風を肌で感じられるから」が64.3%で最多だった。希望する開催日数は「2~4日」が54.6%、希望する参加社数は「5社以上」が47.7%となり、同社は、対面でのリアルを重視しながらも、効率性を追求する「タイパ志向」が表れた結果としている。
レバレジーズ キャリアチケット事業本部の手賀亮汰本部長は、企業の「新卒厳選採用」の動きへの高い危機感を背景に、学業を制限してでも就活スケジュールを前倒しせざるを得ない28卒学生の状況が浮き彫りになったとコメントしている。一部企業で「通年採用」の導入が進むほか、政府も29卒から就職活動日程を前倒しする検討を始めているとして、企業側には最新の市場動向を踏まえた柔軟な採用設計へのアップデートが今後より重要になると指摘している。
なお、同調査は「キャリアチケット」に登録している2028年卒業予定の大学生・大学院生140人を対象に、5月22日~6月12日にWebアンケートで実施された。
編集部メモ
近年では新卒採用活動の始動が早期化する傾向が強まっており、政府主導で決定されている「就職活動の広報解禁日」時点での学生の内々定率は、2023年卒で15.1%、2024年卒で18.1%だったのに対し、2025年卒では34.3%、2026年卒は43.1%と年々上昇を続けている(マイナビ「大学生活動実績調査」より)。一方で新卒採用時期の長期化傾向も見られており、さまざまな採用フローを展開する企業が増加し、就活終了時期の多様化も進行しているという。












