この記事の内容:レバレジーズが開催したAI面接体験会の模様を紹介
記事の重要ポイント:
  • AIアバターとの対話形式で実際の面接を体験
  • 面接後、AIが作成したレポートを見て評価や改善点を確認した
  • 学生からは“公平さ”や“リラックスして受けられる点”を評価する声

レバレジーズが運営するAI人事プラットフォーム「NALYSYS」は、5月27日に都内で就活生を対象とした体験型イベント「AI面接体験会 ~AIは敵か味方か~」を開催しました。

これは、近年企業の採用活動で導入が進むAIを活用した面接を体験できるイベント。会場では、就活を控える学生たちが実際にパソコンの画面でAIアバターと対話しながら面接を進める姿が見られました。ここでは、その様子をレポートします。

  • 会場の様子

    「AI面接体験会 ~AIは敵か味方か~」会場の様子

就活を控える学生がAIアバターによる面接を実際に体験

企業の採用活動では、従来からある対面の面接・オンライン面接に加え、近年、AIによる面接が選択肢のひとつになりつつあります。とくに選考の初期段階でAI面接を導入する企業が増えており、採用側からは「従来なら不合格にしていた優秀な人材を採用できた」「面接官により評価が左右されない」「書類選考にかかる時間や工数を減らせた」など、基準の一貫性を保ちやすい点や効率性などで一定の評価を得ています。

その一方で、就活生にとっては馴染みが薄く、その面接方法や評価基準などを不安視する声も少なくありません。

今回のイベントは、そんな状況を受け、実際に就活生にAI面接を体験してもらうことでその評価基準を知る機会を設け、不安の軽減と納得感のある就職活動につなげることを目的として開催されました。

体験会では、レバレジーズが開発したAI面接サービス「NALYSYS AI面接」を使い、2027~2029年に卒業予定の大学生や大学院生が実際にパソコンの画面でプロ面接官のノウハウを詰め込んだAIアバターと対話しながら面接に臨みました。

面接時間は20分前後で、面接が終了すると、通常は人事担当者のみに公開される「評価レポート」が学生側に開示される流れです。学生はそのレポートを読むことで、自分の話し方・表現のクセや採用側にどう映っているのか、面接での改善ポイントなどを客観的に知ることができます。

会場では、ヘッドセットやイヤホンをつけた学生たちが、各自のノートパソコンのWebカメラに向かって真剣な表情で自身の志望動機や強みをアピールする姿が見られました。

  • AI面接を体験しているところ2
  • AI面接を体験しているところ3

    AI面接を体験しているところ。ヘッドセットやイヤホンをつけた学生たちが、パソコンの画面に向かって真剣な表情でアピールしていました

  • AI面接の画面

    AI面接の画面。AIアバターを相手に対話しながら面接を進めます

実際に面接を受けた学生の感想は……

AI面接体験の終了後、「NALYSYS AI面接」の事業提案を行いプロダクト責任者として立ち上げを推進してきたレバレジーズの吉野颯海氏から、評価レポートの見方などが説明されました。

  • レバレジーズ HRテック事業部 採用領域 事業責任者の吉野颯海氏

    レバレジーズ HRテック事業部 採用領域 事業責任者の吉野颯海氏

評価レポートは、AIが分析して採点した「総合評価」のほか、どんな候補者なのかが一目で分かるような「候補者サマリ」、候補者の具体的な「強み/弱み」、仕事で成果を出すために必要な能力を評価する「コンピテンシー評価」、候補者の経験を採用のプロの基準で評価する「経験の難易度評価」、次の面接で確認すべきポイントや推奨質問などを提案する「申し送り」などで構成されています。

  • 評価レポートのサンプル1
  • 評価レポートのサンプル2
  • 評価レポートのサンプル

スコアによる評価だけでなく、その評価の根拠が文章で示されるのもポイント。吉野氏によると「実際に多くの採用現場で使われている採用基準に則って評価基準を作っている」とのことで、面接内容に沿った具体的かつ的確なコメントが提示されているのが印象的でした。

ちなみに、AI面接に限りませんが、採用側の評価を上げるには「自分の行動の内容を相手にしっかり伝わるように説明すること」が重要。たとえばスポーツの経験を伝える際、単に「すごく頑張った」や「強かった」ではなく、「(練習に打ち込んで)毎日これくらいの時間が過ぎた」や「全国3位くらいのレベルだった」のように具体的な話を交えると相手がイメージしやすくなり、評価にもつながりやすくなるそうです。

実際にAI面接を受けた学生のひとりは、「相手がアバターだったので、ちょっと不思議な感じでしたが、対話自体は自然で違和感はありませんでした。自分の発言に粗があると、そこを深掘って来るのがすごいなと思いました。対人だと相手の話し方によってはこちらが萎縮してしまい、思うように伝えられないこともあるのですが、AIアバターだと雰囲気が一定なので相手の反応に左右されずリラックスして受けられると感じました」と感想を語ってくれました。

ちなみに、評価レポートについては「今回は準備不足で自分の中でもあまりよくできなかった感覚だったのですが、その通りの評価で妥当に分析されていると思いました」とのこと。

また「対人だと相手の気分や相性などで結果が左右されてしまう感じがしますが、AIは一貫性があって日程調整なども柔軟にできるので、その意味ではこうした面接が主流になるのはありがたいですね。ただ、人と人で話してみないと分からないこともあるので、どちらがいいと簡単に言うことはできないと思います」と話してくれました。