元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が26日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【徹底考察】セリーグの三つ巴を抜け出すのはどこだ? 〇〇は苦しむ? その理由は…混戦のセリーグを抜け出すチームについて語ります! 【プロ野球】」に出演。池山隆寛監督率いるヤクルトの現状について持論を述べた。

池山隆寛監督

池山隆寛監督

ヤクルトのチーム状況に高木豊氏が抱く懸念

6月27日終了時点で68試合を消化し、36勝31敗1分けでセ・リーグ3位につけているヤクルト。チーム打率.235はリーグ3位、チーム防御率3.18は同4位を記録しており、開幕前の多くの評論家による最下位予想という前評判を大きく覆しているものの、シーズン序盤の爆発的な勢いと比べると現在は足踏み状態が否めない状況となっている。

こうしたチームの現状について、高木氏は「ヤクルトは今、いっぱいいっぱいになってんなあ」と漏らしつつ、「故障者も出てきてるし、ちょっとつらくなってきてるかな。今勢いが止まってきてるというかね」「本当に頑張ってると思うけど、これ以上頑張れるのかって言うと、なかなか……他はまだ余力があるからね」とコメント。他球団との余力の差に触れ、チームが限界近くまで消耗している現状に懸念を示した。

続けて、その内容を「野手で言えば内山壮真、たぶん脱臼だと思うんだけど左肩が上がらない状態になっちゃった。塩見もホームラン打った違和感かなにか知らないけど休んじゃうとかね」「強みだったピッチャー高梨がケガしたとか、松本が負けなかったのがちょっと怪しくなってきてるとか、キハダは夏場持つのかとか、色々考えるとちょっと苦しくなってきた」と具体的に指摘。投打のキーマンである内山壮真や塩見泰隆、さらには高梨裕稔、松本健吾、キハダといった名前を次々に挙げ、満身創痍となりつつある舞台裏を網羅した。

さらに高木氏は、ここまでの善戦によってチーム内に「欲」が生じ始めていることも、今後の戦いに影を落としかねないと分析。

「この順位を死守しようとして、バントとかそういうこともし始めたよね。そこは欲が出てきたというか。欲が出てくるとうまいこといかなかった時にはちょっと怖い」「何も考えてないって言ったら変だけども、とにかく純粋に野球を楽しむ時は本当にみんな楽しめたけども『バントやって打てなかったら……』とか色々出てくるとね、欲が出てきて、ちょっと勢いが失速するかなっていうような感じもする」と語り、上位をキープしたいがゆえの安全策や重圧が、開幕当初の「純粋に野球を楽しむ勢い」を削いでしまうのではないかと警鐘を鳴らしていた。

【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。