風光明媚な兵庫県を味わい尽くすクラシックカーラリー|コッパ ディ 姫路

コッパ2015年の初開催以来、6回目を迎えたクラシックカー ラリー「コッパ ディ 姫路」は、そのネーミングの示す通り、35年の歴史を持つ「コッパ ディ 小海」などと同じコッパ ジャッポーネ シリーズとして2年に一度「コッパ ディ 京都」と隔年交互開催されている人気のイベントである。

【画像】国宝・姫路城を含む風光明媚な地を120台以上のクラシックカーが駆ける!(写真58点)

開催地の兵庫県は、我が国ではまだ公道走行のイベントがなかった時代に、国内初となるツーリング形式のイベントである「六甲モンテミリア」や「淡路島タルガフローリオ」などが先駆けて行われたことからも、クラシックカーイベントに対する寛容性はもちろん、イベントに適したルートや観光名所が多くあることが伺える。

もちろん、この「コッパ ディ 姫路」も、海あり山ありの風光明媚な兵庫県を味わい尽くすコースが用意されている。例年スタート地となるのは、背後に国宝姫路城がひかえた大手門公園だ。今年は126台の参加車両が日本各地から集まった。

そのパルクフェルメ(出走前の車両保管場所)でもある会場の外周を使ったPC競技からのスタートすることもあって、ここは絶好の見学場所ともなっている。クラシックカーたちの1/100秒を争う真剣勝負を間近で見るために、朝早くからたくさんの見学客が集まっていた。

定刻となりコッパディ姫路大会委員長の大会宣言、事務局長、姫路市長といった来賓からの挨拶に続いて、車両の年式から決まるゼッケン順によるPC競技が始まる。エントラントは出走準備に慌ただしい。

公園内に置かれている参加車両をぐるりと回るように作られたコースに数メートルおきに設置されたパイロン間を、指定された秒数で通過するタイムの誤差を競うPC競技。計測区間が連続して5カ所あることから連続PCと呼ばれるものだ。単一区間の計測が終わると同時に、次のセクションの計測が始まるため難易度は非常に高い。その誤差を如何にゼロに近づけるかが、この競技の醍醐味でもある。

競技者の真剣な表情と競技車両の奏でるエクゾーストノートに魅せられる観客たち。

なかには、タイム計測の為にドアオープンしたであろうエントラントがカメラを見つけて笑顔でカメラに応えてくれるという場面もある。それぞれの楽しみがあるという証だろう。

PC競技を終えた車両は順次ゲートにてスタートフラッグを受け、播磨淡路路をぐるりと回る旅路へと出発する。

まずは大手前公園を回り姫路駅方面へと向かうというコマ図の指示、背景にそびえる国宝姫路城が映り込む絶景の撮影ポイントを通る一行。

約250キロの播磨路を巡ったロードトリップ、順位は途中4カ所設定された立ち寄り地点でのPC競技の総計にて決定される。

初日のフィニッシュは姫路市文化コンベンションセンター(アクリエひめじ)だ。チェッカーフラッグを受ける姿が見られるだけでなく、展示ホール内へと並んだクラシックカーは、まるで博物館さながらの光景となった。

参加台数が多いこともあり、夜の懇親会は350人規模のパーティだ。ジャズシンガー”TeN”さんのソウルフルな歌声、そして愛車オースティン ヒーリー100で参加の横山剣さんもステージに参加するサプライズで、コッパディ姫路の夜を盛り上げてくれた。

さながら期間限定の”姫路市自動車博物館”のような アクリエひめじ からのスタートとなった2日目、一行が向かうのは国宝姫路城。なんと城内の回遊路を特別に徐行走行するコース設定だ。加えて、城内旧縣社姫路神社で、道中の安全を祈念した御守りが手渡された。

そして約60kmのショートトリップを経て、ゴールはスタートと同じ大手前公園だ。天気予報が覆ることなく大雨のなか、参加車両たちは無事にフィニッシュ。悪天候にもめげずに完走した120台あまりの参加者たち、2026年のコッパディ姫路の思い出として、きっと刻み込まれるだろう。

文 : 奥村純一 写真:奥村純一、沼田亨

Words: Junichi OKUMURA Photography: Junichi OKUMURA, Toru NUMATA