「自分の声は、こういうことに使っていこうと思った」――。そう語るのは、難民問題に関心を寄せ実際に現地にも赴いた俳優・河合優実だ。
18日、都内で行われた「FAST RETAILING × UNHCR 共同メディア説明会」に出席し、バングラデシュにあるロヒンギャ難民キャンプを訪れた自身の経験を語った。
河合は、ミャンマーで故郷を追われた難民の幼い姉弟を描いた映画『LOST LAND/ロストランド』でナレーションを担当したことがきっかけに、難民問題に関心を抱き、今年1月に行われたユニクロチームの視察に同行したという。
自身が実際にロヒンギャ難民キャンプに行って感じたことを振り返り、「インターネットで調べたら情報が出てくるけど、実際に自分の目で見てみないと分からないことが本当に多い。彼らが100万人いるという数字ではなくて、それぞれが個人で生活をしているという実態を近くで見られて、いろんなことを考えました」と話した。
現地での視察のプログラムについては、3日間人口を管理しているところ、食糧を配給しているところ、女性支援をしているところなど、多くの場所を巡る機会になったと話す。なかでもファーストリテイリングが難民の自立支援を後押しするために技術提供を行っている縫製センターの見学が印象に残ったという。
縫製センターで働く女性と直接会話をしたといい、その時のことを振り返る。「縫製センターで働き始めたことで生活がガラッと変わったという女性の方がいました。とても意義のあることだと感じました」
現地の人と接することで「毎日食事を作って洗濯をして、という“生活”があるんだなと感じました。困難だけではなくて、うれしいことがあれば笑ってくれるし、趣味を尋ねた時にはダンスと聞いて、あまりにも違う環境で暮らしているけど同じ人間同士なんだなと感じました」と、難民問題を当事者意識を持って捉えるきっかけになったことを語った。
会見後には、質疑応答にも対応した。
難民キャンプに訪れる前と後で、自身の生活や仕事への向き合い方に変化はあったかという質問には、「作品の中でお芝居をするということ以外にも、影響力を持っている、発信する声を持っているということを感じました。それが怖くなる時も普段はあるんですけど、今回現地に行かせていただいて、それを意識して自分の声を使おうと考えました」と回答。
「普段話す人ともバングラデシュに行ったというとすごく驚かれる。なんで行ったの?というところからいろんな人に話しましたし、手の届く範囲から伝えていけたらと思います」と、自身の考えを述べた。
そして、「まずは多くの人に難民の現状を知ってもらい、関心を寄せてもらいたいです」と呼びかけている。




