水平帽にパイプ煙草、異常なまでに発達した前腕が恐怖に――。アメリカの人気カートゥーンキャラクター「ポパイ」をホラー映画化した『ポパイ・ザ・スレイヤー・マン』が、7月24日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。

  • 『ポパイ・ザ・スレイヤー・マン』

    『ポパイ・ザ・スレイヤー・マン』

近年、時を経て著作権が消滅したパブリックドメインのキャラクターたちが、次々と血塗られた悪夢へと姿を変えている。本作でその餌食となったのは、1929年にアメリカの漫画家エルジー・クリスラー・シーガーによって生み出された人気カートゥーンキャラクター「ポパイ」。悪党を懲らしめる正義の水兵として知られるキャラクターが、本作では一転、残虐無比な殺戮者として覚醒する。

おなじみのホウレンソウ缶と屈強な前腕を武器に、軽率にも廃工場に忍び込んでしまった若者たちを、想像を超える凄惨な手口で次々と血の海へ沈めていくスラッシャームービーだ。

原作のアイコンが“恐怖の象徴”に

今回公開されたメインビジュアルでは、「廃工場 若者 皆殺し」というスラッシャーホラーの王道展開を予感させるキャッチコピーと、「He will kill you if you show …」という不穏なメッセージが刻まれた壁を背景に、異様な巨躯と化した“船乗り”の後ろ姿を捉えている。

水平帽にパイプ煙草、異常なまでに発達した前腕。原作のアイコンが、いかにして恐怖の象徴へと変貌するのか、期待をあおるビジュアルに仕上がっている。

あわせて公開された予告編では、いまにも惨劇が起こりそうな廃工場の映像とともに、この場所にまつわる不気味な噂が語られていく。「幽霊なんかじゃない、ヤツは実在する」と告げられながら、その姿は最後まで明確には映し出されない。一方で、断片的に映る“彼を彼たらしめる要素”によって、観客の想像を膨らませる映像となっている。

後半では、逃げ場のない廃工場で繰り広げられる惨劇の一部も垣間見える。

続編のクランクインも報道

監督を務めるのは、『Dark Revelations』『Ouija Witch』など数々のホラー映画を手がけてきたロバート・マイケル・ライアン。ジャンルへの愛と手堅い演出で恐怖を描き続けてきたホラー職人が、今作で初めて愛すべきキャラクターの“悪夢化”に挑む。

5月8日には、米エンタメメディア「Deadline」によって、続編『Popeye the Slayer Man 2』のクランクインも報じられた。本国公開時には、原作の面影を色濃く残した凶悪な一作として、原作ファンを騒然とさせ、ホラーファンを歓喜させた問題作が、ついに日本公開を迎える。

ストーリー

小さな港町で語り継がれる、夜ごと港をさまよい獲物を探し回る“船乗り”の都市伝説。大学生のデクスター(ショーン・マイケル・コンウェイ)は、その都市伝説を題材に、ドキュメンタリー映画を制作している。

ある夜、調査のため、長年片思いしているオリビア(エレナ・ジュリアーノ)と友人たちを連れ、港近くの廃工場へ忍び込む。二人一組に分かれ、半ば遊び気分で調査を進める一同。その時、どこからともなくパイプ煙草のような臭いが漂い始め、やがて闇の奥から、伝説の船乗りが姿を現す。

目を付けられた仲間たちが次々と惨殺されていく中、デクスターとオリビアは必死に逃げ惑いながらも、工場に残された手がかりを追い、船乗りの正体に迫っていく。果たして彼らは、この都市伝説の裏に潜む秘密を突き止め、生きて工場を脱出することができるのか。そして、オリビアがこの伝説に強い関心を抱いていた“本当の理由”とは――。

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【編集部MEMO】
「ポパイ」は、1929年にアメリカの漫画家エルジー・クリスラー・シーガーによって生み出されたキャラクター。パイプをくわえた水兵姿と、異様に発達した前腕がトレードマークで、ホウレンソウを食べると怪力を発揮する設定で知られる。恋人オリーブをめぐり、ライバルのブルートと対決する物語などで人気を博し、コミック、アニメ、映画など幅広いメディアで親しまれてきた。