ステップ・アラウンドは5月28日、美容室の支払い方法についての調査結果を発表した。調査は2026年5月、全国の15歳~60代500人を対象にインターネットで行われた。

美容室でよく使われている支払い方法は「現金」が最多

  • 美容室でよく使う支払い方法

    美容室でよく使う支払い方法

美容室でよく使う支払い方法を尋ねたところ、最も多かったのは現金の49.6%(248件)であった。次いで、クレジットカードが32.2%(161件)、QRコード決済が11.2%(56件)となった。この結果から、美容室では現在も現金利用が一定の割合を占めていることがわかる。一方で、クレジットカードの利用率も3割を超えており、キャッシュレス決済の中では最も利用されている支払い方法である。

使えると嬉しい支払い方法

  • 美容室で使えると嬉しい支払い方法

    美容室で使えると嬉しい支払い方法

美容室で使えると嬉しい支払い方法では、クレジットカードが46.0%(230件)で最も多く、次いでQRコード決済が38.4%(192件)となった。

実際によく使われている支払い方法では現金が最多であったが、「使えると嬉しい支払い方法」ではクレジットカードやQRコード決済へのニーズが高い。このことから、利用者は現金で支払っている場合でも、店舗側でキャッシュレス決済が利用できることを望んでいる可能性がある。

また、ポイント払いは19.0%(95件)、電子マネーは17.6%(88件)となっている。クレジットカードやQRコード決済に比べると優先度は下がるものの、一定のニーズが見られた。特にポイント払いは、決済手段そのものというよりも、販促や再来店促進の一環として検討する価値がある。

一方、後払い・分割払いは2.2%(11件)にとどまっており、通常の美容室メニューにおいては導入優先度は高くないと考えられる。ただし、高額な髪質改善メニュー、回数券、定額プランなどを扱う店舗では、補助的な決済手段として検討余地がある。

客単価が上がるほどクレカ利用が増加する傾向

  • 客単価別に見た「美容室でよく使う支払い方法」

    客単価別に見た「美容室でよく使う支払い方法」

支払い金額別に、よく使う支払い方法を見ると、客単価によって利用される決済方法に明確な違いが見られた。

2,000円未満では現金が72.5%(100件)と大きな割合を占めており、少額決済では現金利用が中心である。一方、2,000円~5,000円未満では現金が60.8%(93件)、クレジットカードが27.5%(42件)となり、現金優位ではあるもののカード利用も一定数見られる。

大きな変化が見られるのは5,000円以上の金額帯である。5,000円~10,000円未満ではクレジットカードが51.2%(64件)となり、現金の31.2%(39件)を上回った。さらに、10,000円~20,000円未満ではクレジットカードが58.6%(34件)と最も高く、現金は24.1%(14件)にとどまっている。

この結果から、美容室においては、客単価が上がるほどクレジットカード利用が増える傾向があるといえる。カラー、パーマ、トリートメント、髪質改善など、客単価が高くなりやすいメニューを提供する店舗では、クレジットカード決済への対応が特に重要となる。

また、20,000円以上ではクレジットカードが46.2%(12件)と最多である一方、「その他」も26.9%(7件)と比較的高くなっている。この金額帯では、通常の単発メニューだけでなく、回数券や特殊メニュー、複合サービスなどが含まれている可能性があり、店舗のメニュー設計に応じた決済対応が求められる。

高単価帯ほどクレカのニーズが強い

  • 客単価別に見た「美容室で使えると嬉しい支払い方法」

    客単価別に見た「美容室で使えると嬉しい支払い方法」

支払い金額別に、使えると嬉しい支払い方法を見ると、クレジットカードへのニーズは金額帯が上がるほど高まる傾向が見られた。

2,000円未満では「特になし」が50.0%(69件)と最も多く、少額利用では決済手段に対する追加ニーズは相対的に低い。一方、2,000円~5,000円未満ではクレジットカードが46.4%(71件)、QRコード決済が39.9%(61件)となり、キャッシュレス決済への希望が高まっている。

特に、5,000円~10,000円未満ではクレジットカードが58.4%(73件)、QRコード決済が51.2%(64件)といずれも高い水準となった。さらに、10,000円~20,000円未満ではクレジットカードが62.1%(36件)と最も高く、高単価メニューではカード決済を利用したい人が多いことがわかる。

この結果から、美容室で一定以上の単価を想定する場合、クレジットカード決済は単なる利便性向上ではなく、利用者にとって「使えてほしい決済方法」として位置づけられているといえる。高単価メニューを提供する店舗ほど、クレジットカード決済の導入優先度は高い。

QRコード決済についても、5,000円~10,000円未満で51.2%(64件)、10,000円~20,000円未満で41.4%(24件)と高く、日常的にQRコード決済を利用している層にとっては、美容室でも利用できることが満足度向上につながると考えられる。

なお、20,000円以上ではクレジットカードが38.5%(10件)で最も高く、「特になし」の34.6%(9件)と近い水準であった。サンプル数が26件と少ないため慎重な解釈が必要だが、高額帯でもカード希望は一定程度確認できる。

年代別では、20代・30代でクレカ利用が高い

  • 年代別に見た「美容室でよく使う支払い方法」

    年代別に見た「美容室でよく使う支払い方法」

年代別に美容室でよく使う支払い方法を見ると、若年層から中年層にかけてキャッシュレス決済の利用が目立つ。

20代ではクレジットカードが44.3%(35件)と最も多く、現金の36.7%(29件)を上回った。30代でもクレジットカードが42.7%(35件)、現金が32.9%(27件)となっており、20代・30代ではクレジットカードが主要な支払い方法になっている。

一方、40代では現金が44.6%(45件)、クレジットカードが30.7%(31件)となり、現金利用が再び高くなる。50代では現金が61.1%(69件)、60代では現金が62.6%(57件)と、年代が上がるほど現金利用の割合が高い傾向が見られた。

ただし、50代・60代でもクレジットカード利用は一定数存在している。50代では30.1%(34件)、60代では23.1%(21件)がクレジットカードを利用しており、現金利用が多い年代であっても、カード決済への対応は無視できない。

年代別、使えると嬉しい支払い方法

  • 年代別に見た「美容室で使えると嬉しい支払い方法」

    年代別に見た「美容室で使えると嬉しい支払い方法」

年代別に使えると嬉しい支払い方法を見ると、クレジットカードとQRコード決済が多くの年代で上位に入っている。

20代ではQRコード決済が50.6%(40件)、クレジットカードが46.8%(37件)と高く、QRコード決済へのニーズが特に目立った。日常的にスマートフォン決済を利用する層にとって、美容室でもQRコード決済が使えることは、店舗選びや利用満足度に影響する可能性がある。

30代ではQRコード決済が41.5%(34件)、クレジットカードが40.2%(33件)とほぼ同水準であり、カードとQRコード決済の両方に対応することが望ましい年代といえる。

40代ではクレジットカードが48.5%(49件)、QRコード決済が40.6%(41件)となり、カード決済へのニーズがやや高い。さらに、50代ではクレジットカードが46.0%(52件)、60代ではクレジットカードが58.2%(53件)と高い割合を示した。

実際によく使う支払い方法では50代・60代の現金利用が多かった一方、「使えると嬉しい支払い方法」ではクレジットカードが高く出ている。このことから、現金を使っている利用者であっても、カード決済が利用できることを望んでいる層が一定数存在すると考えられる。