【藤沢 観光スポットレポ】石上神社 - 閑静な住宅街に地元ゆかりの鎌…

江ノ電石上駅から徒歩4分(300m)、閑静な住宅街に石上神社(いしがみじんじゃ)が鎮座しています。

こちらの石上神社には、どのような歴史があるのでしょうか。今回は取材調査の結果をまとめたので、藤沢観光を楽しむ参考になれば嬉しいです。

石上神社の歴史

社伝によると、その創建年代ははっきりしませんが、この辺りすなわち、相模国高座郡土甘郷(たかくらごおり とがみごう)を開拓した鎌倉武士をお祀りしたのが始まりと伝わります。

元は砥上明神(とがみみょうじん)と呼ばれ、境川のほとり「石上舟渡場」の北側に鎮座していました。しかし、たびたび水害に見舞われたため、1934年(昭和9年)に現在地へ遷座され、地元の守護神となります。

やがて戦後の宗教法人法により、藤沢諏訪神社(藤沢市大鋸)の分社と位置づけられますが、その後は諸事情によって地元町内会に管理が委託されました。

1977年(昭和52年)に境内と町内会館が改修され、今日に至るまで人々から崇敬されています。

地名の由来

先ほど紹介したとおり、元々この辺りは土甘(とがみ)と呼ばれていました。土を「と」と読むのはわかりやすいですが、甘と書いて「がみ」と読むのは、土を噛んで甘かったのでしょうか。

『明良洪範』には、加賀百万石で知られる前田利常(まえだ としつね/前田利家の子)は、領内の土をあちこち舐めて回ったという逸話があります。曰く「豊かな土は甘く、やせた土は渋い」とのこと。土甘の人々も、実際に土を噛んで確かめたのかもしれませんね。

それが鎌倉時代ごろには砥上(とがみ。砥上が原)と記され、1873年(明治6年)の町村再編時に略字で石上と記され、やがて「いしがみ」と呼ばれるようになりました。

石上神社の御祭神

砥上明神(とがみみょうじん)とは、この辺りを開拓した鎌倉武士を神格化した存在です。しかしその正体については、はっきりと記されていません。

それには諸説あり、大庭御厨(おおばのみくりや/藤沢市大庭一帯)を開拓した鎌倉権五郎景正(かまくらの ごんごろうかげまさ)や、坂東平氏の祖として名高い村岡五郎良文(むらおかの ごろうよしふみ)ではないかと考えられています。

あるいは特定の人物ではなく、この地域に貢献したすべての人々に対する感謝と尊敬の念が神格化された存在なのかもしれません。

境内ギャラリー

コンパクトながらきれいに整備された境内には、人々の思いが込められていました。

左から、遷座記念碑・土地寄贈記念碑・石上会館建設記念碑です。地元の皆さんが地道に積み重ねてきた歴史を感じます。

鵠沼(くげぬま)という地名の由来。かつて白鳥(くぐひ)が飛んできたことから、久々比奴末牟良(くくひぬまむら。鵠沼村)と呼ばれました。この辺りにも、たくさんの白鳥が見られたのですね。

石上神社と隣接する石上会館。地元のコミュニティ拠点として活用されています。

まとめ

今回は、藤沢市鵠沼石上に鎮座する石上神社を紹介しました。観光向けというよりは、地元民に愛される地域密着タイプの神社で、そのぶん落ち着いた雰囲気が魅力と言えるでしょう。

近くに奥田公園や砥上公園、高砂公園などもあるので、あわせて散策するのも気持ちがいいものですね。

石上神社

参拝時間

24時間

街灯はあるけれど、夜間の参拝は少し暗くて不便かもしれません。

バリアフリー

階段に手すりが用意され、参拝者への配慮が感じられます。

地面はコンクリートやレンガで舗装されていますが、階段があるため車椅子で奥まで進むのは難しいでしょう。

アクセス

所在地:神奈川県藤沢市鵠沼石上2-3

江ノ電石上駅から徒歩4分(300m)

駐車場:なし(公共交通機関のご利用がおすすめです)

連絡先

管理元:鵠沼石上町内会(藤沢市鵠沼石上2-3-7)

問合せ:藤沢市 市民自治部 市民自治推進課 0466-50-3516

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