2026年の夏ボーナスシーズンが近づく中、「今年はいくらくらい出るのか」「周りはどれくらいもらっているのか」は、多くの会社員にとって最大の関心事ではないでしょうか。

まとまった一時金だからこそ、支給される人とされない人の格差や、その使い道をめぐる生活防衛意識のリアルな境界線は、毎年のようにSNSなどでも大きな議論を呼んでいます。

そこで今回は、マイナビニュース会員302名を対象に「2026年夏のボーナス支給事情」に関するアンケート調査を実施。会社員たちの期待と不安が入り混じる切実な声を紹介します。

  • 2026年夏のボーナス支給事情

    2026年夏のボーナス支給事情

大半は「支給される予定」も、“まだわからない”層や支給なしも一定数

まず、今年の夏ボーナスが支給されるのかどうか、その有無について聞いてみました。

  • 今年の夏はボーナスが支給される予定ですか?

    今年の夏はボーナスが支給される予定ですか?

調査の結果、「支給される予定」が67.1%と全体の中心を占めており、多くの企業で今夏のボーナス支給が予定されていることがわかります。

しかし、全員が手放しで確実な状況にあるわけではありません。「まだわからない」は10.6%を占めており、支給直前になっても具体的な状況が見えていない層が一定数存在します。さらに「ボーナス制度がない」が14.6%、「支給されない予定」が7.6%となっており、雇用形態や会社の業績による格差が垣間見えるリアルな結果となりました。

支給見込み額は10万円未満から100万円以上まで大きくばらつく

では、「支給される予定」と答えた人たちは、実際にどれくらいの金額を見込んでいるのでしょうか。その金額帯を調査したところ、驚くほど大きなばらつきが見られました。

  • 具体的な支給見込み額

    具体的な支給見込み額

具体的な支給見込み額で最も割合が高かったボリュームゾーンは、「まだわからない」(18.8%)でした。支給されることは決まっていても、直前まで「いくらもらえるのか明かされていない」というソワソワした状況に置かれている会社員が多数派を占めています。

金額が判明している層を見てみると、「50万円以上〜70万円未満」が16.8%、「30万円以上〜50万円未満」が14.4%と続いています。一方で、上を見れば「100万円以上」が12.9%、「70万円以上〜100万円未満」が12.4%と高額な支給を見込む層もしっかりと存在します。

その反面、「10万円以上〜20万円未満」が12.4%、「20万円以上〜30万円未満」が8.9%、「10万円未満」が3.5%となっており、下は10万円未満から上は100万円以上まで非常に幅広く分散しています。ニュースなどで報道される平均額だけでは決して測ることのできない、個々の「格差」が明らかになりました。

100万円以上の高額層でも「税金」「物価高」「生活費」にため息。前向きな声の一方でリアルな不満も

見込み額が「100万円以上」に達する高額支給層の自由回答を見てみると、自分のパフォーマンスへの正当な評価や、家族との時間を楽しみにする前向きなコメントが並びます。

・「正直うれしい」(51歳/東京都/建設・土木)

・「想定より多いので嬉しい」(46歳/埼玉県/海運・鉄道・空輸・陸運)

・「家族サービスの旅行に使いたい」(46歳/茨城県/公益・特殊・独立行政法人)

・「パフォーマンスとちゃんと連動している」(42歳/東京都/食品)

このように、大金を手にする喜びの声がある一方で、100万円以上をもらえるからといって、誰もが手放しで大喜びしているわけではありません。高額層だからこそ抱える切実な負担感、終わらない物価高への焦燥、そして生活防衛の意識が、回答からも色濃くにじみ出ています。

・「物価高に対応できる額が上がった訳ではないため、実質的に手取り額は増えていない」(59歳/奈良県/その他メーカー)

・「増えるのは当たり前で、この物価高の嵐の中では全然追い付いていない感覚がある」(56歳/兵庫県/重電・産業用電気機器)

・「ボーナスは昨年よりも上がったが、物価高の水準には追いついていないので、複雑な心境であることが正直なところである。それでも上がったことは素直にありがたいと感じている」(64歳/千葉県/教育)

・「生活費で消える予定です」(57歳/愛媛県/官公庁)

・「物価上昇なので大変です。毎日の生活につかいます」(59歳/栃木県/教育)

・「ボーナスが増えても税金で取られ手取りは増えないのであまり嬉しくない」(45歳/愛知県/輸送用機器 自動車含む)

額面が大きくても、差し引かれる重い税金や、日々の家計を圧迫する物価高の波を前に、実質的な豊かさを実感できず「生活費の補填」に回さざるを得ないという複雑な心境を吐露する声が目立ちました。

低額帯では「少なくて不安」…金額による満足感の圧倒的な差

一方で、支給見込み額が「10万円未満」や「10万円以上〜20万円未満」といった低額帯にとどまる層からは、高額層とは打って変わって切実な声が寄せられています。

・「いただけるだけでありがたいことだが、正直に言えばもう少しアップしてほしい」(52歳/鹿児島県/繊維・アパレル)

・「物価上昇分くらいは上がってほしい」(48歳/佐賀県/医療・福祉・介護サービス)

・「とても少なく不安です」(38歳/千葉県/その他)

・「金額が少なく不満」(49歳/茨城県/ビル管理・メンテナンス)

・「運送会社で寸志。ボーナスはテレビや冷蔵庫が一括で買えるぐらいの金額がほしい」(55歳/愛知県/海運・鉄道・空輸・陸運)

このように、今回の調査では“ボーナスが出るか出ないか”という単純な二元論だけでなく、「いくらもらえるか」という金額帯によって、会社員が抱く満足感や安心感には天と地ほどの圧倒的な差があることが浮き彫りになりました。

ボーナス格差と生活防衛意識がにじむ夏の陣

2026年夏のボーナス事情を紐解くと、「支給される予定」の人が大半を占めており、一見すると世の中の景気は悪くないように見えるかもしれません。

しかし、その中身を解剖してみれば、10万円未満から100万円以上までの激しい「ボーナス格差」が存在していることがわかりました。そして何より、まとまった高額支給を手にする人でさえも、容赦ない重税感や物価高を前に「手放しでは喜べない」「生活費や貯蓄に回さざるを得ない」という強い生活防衛意識をのぞかせています。

ただでさえ支給額の格差が開く中、世間の喜びの温度感にも大きな隔たりがある。それが、今夏の会社員たちが直面しているリアルな現状と言えそうです。

ボーナスに関するアンケート
調査時期: 2026年6月2日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 302名
調査方法: インターネットログイン式アンケート