ネオマーケティングは2026年5月29日、「季節の変わり目と心身の不調に関する調査(2026年)」を発表した。本調査は2026年4月2日~6日、今年の冬から春の季節の変わり目にかけて「睡眠」または「ストレス」に関する不調を感じた全国の20歳~69歳の男女974名を対象に、ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施されたもの。
直近1年以内の不調経験
直近1年以内に季節の変わり目で感じた心身の不調について全員(n=5,498)に聞いたところ、「不調はなかった」が34.1%であったのに対し、何らかの不調を経験した人は65.9%にのぼった。具体的な症状として最も多かったのは「疲労感・だるさ」で33.8%となり、次いで「肩こり、腰痛などの身体の痛み」が32.0%、「睡眠に関する不調(眠れない・浅い・寝つきが悪いなど)」が27.2%、「ストレスに関する不調(イライラ・不安・気分の落ち込みなど)」が26.8%と続いた。季節の変わり目は多くの人にとって心身のコンディションが揺らぎやすく、身体面だけでなくメンタル面にも影響が及びやすい時期であることが確認されている。
今年の冬から春の変わり目の不調
直近1年以内に季節の変わり目の不調を経験した人(n=3,625)を対象に、今年の冬から春の変わり目にかけて感じた心身の不調を尋ねた。「不調はなかった」は12.7%にとどまり、過去に不調を経験した人の約90%が今年の春先にも再び何らかの不調を感じていることが分かった。
具体的な回答率は、「疲労感・だるさ」が39.3%で最多となり、以下「肩こり、腰痛などの身体の痛み」が36.0%、「睡眠に関する不調」が32.2%、「ストレスに関する不調」が31.1%、「頭痛」が25.4%、「胃腸に関する不調(胃もたれ・便秘・下痢など)」が23.3%、「集中力の低下」が15.3%、「食欲不振」が6.4%、「その他の不調」が6.4%の順となった。中でも睡眠とストレスに関する不調は、身体症状と異なり原因が見えにくく対処法も人によって異なるため、生活の質に与える影響が長期化しやすい傾向がある。
睡眠やストレスに関する不調の主な原因
今年の冬から春の季節の変わり目に感じた睡眠やストレスに関する不調の主な原因を全員(n=974)に聞いたところ、全体では「経済的な心配」が41.0%で最多となった。次いで「加齢」が39.4%、「気温・湿度・気圧の変化」が37.9%、「人間関係の悩み」が34.0%と続き、気候要因だけでなく日常生活の負荷も大きく影響している実態が浮き彫りとなった。
年代別では明確な差異がみられ、20代では「経済的な心配」が54.0%と突出して高く、「人間関係の悩み」も41.4%に達した。30代は「経済的な心配」が44.0%、「人間関係の悩み」が41.0%、40代は「経済的な心配」と「気温・湿度・気圧の変化」がともに40.5%であった。一方で50代と60代は「加齢」がともに60.0%で最多となり、同じ不調であっても世代によって原因の捉え方が大きく異なることが示唆されている。なお、「人間関係の悩み」は20代の41.4%に対し、60代は20.0%と倍以上の開きがあった。
現在の不調対策
睡眠やストレスに関する不調に対して現在行っている対策を調べたところ、睡眠・ストレスともに「適度な運動をする」や「規則正しい生活を心がける」が上位に挙がり、日常のセルフケアが中心となっていた。
一方で、睡眠に関する不調では「医療機関(病院・クリニック)を受診する」が21.1%となり、ストレスに関する不調の14.4%を上回った。年代別では若年層ほど医療機関を選ぶ割合が高く、睡眠不調で受診する割合は20代が27.6%、30代が21.0%であったのに対し、50代は18.0%、60代は19.0%であった。ストレス不調での受診率も20代が21.3%、30代が16.0%に対し、50代は9.5%、60代は10.5%となり、若年層ほど不調を我慢せず具体的な対処に踏み切る傾向が確認された。
医療機関を受診しない理由
睡眠やストレスに関する不調があっても医療機関を受診しない人(n=851)にその理由を聞いたところ、「まずは自分でできる対策を試したいから」と「病院に行くほど深刻ではないと思うから」がともに35.5%で同率1位となり、次いで「医療費がかかるから」が32.2%だった。年代別では、20代は時間がないことや理解されないことへの不安といった事情が目立つ一方、50代・60代は深刻ではないという自己判断が大きく影響している。
対策への不満・課題
現在行っている不調への対策について感じている不満や課題を、各対策の実施者を対象に調査した。
医療機関を受診する人(n=223)の不満は、1位「費用がかかる」(39.5%)、2位「時間がかかる」(32.3%)、3位「手間がかかる」(25.6%)、4位「効果が出るまでに時間がかかる」(21.5%)、5位「効果が実感できない」(21.1%)となった。
市販の医薬品を服用する人(n=124)では、1位「費用がかかる」(42.7%)、2位「副作用や身体への負担が心配」(29.8%)、3位「継続するのが難しい」(29.0%)、4位「効果が出るまでに時間がかかる」(22.6%)、5位「時間がかかる」(20.2%)、同率5位「どの商品・方法が自分に合うかわからない」(20.2%)であった。
機能性表示食品・特定保健用食品・栄養機能食品を摂取する人(n=122)では、1位「費用がかかる」(36.1%)、2位「どの商品・方法が自分に合うかわからない」(26.2%)、3位「継続するのが難しい」(23.8%)、4位「効果が出るまでに時間がかかる」(22.1%)、5位「時間がかかる」(21.3%)となった。
一般的なサプリメントを摂取する人(n=159)では、1位「費用がかかる」(35.8%)、2位「どの商品・方法が自分に合うかわからない」(23.3%)、同率2位「情報が多すぎて選べない」(23.3%)、4位「効果が出るまでに時間がかかる」(22.6%)、5位「時間がかかる」(20.8%)であった。
機能性表示食品や一般的なサプリメントでは、効果の有無以前に「自分に合うものがわからない」「続けるのが難しい」といった選定と継続のハードルが顕著である一方、市販薬や医療機関ではコスト負担が壁になっていることが分かった。
不調に関する今後の対策意向
今後、睡眠・ストレスの不調対策として試してみたい、または取り入れたいと思うものを全員(n=974)に聞いたところ、医療機関に頼るよりも日常のセルフケアへ寄せたい意識が強いことが確認された。現在受診の割合が比較的高かった20代においても、今後の意向としては睡眠対策で「規則正しい生活」(40.2%)、ストレス対策で「趣味やリフレッシュ活動」(36.8%)を上位に挙げており、自分で整えられる方法へシフトしたい意向が強い。
機能性表示食品の認知状況
全員(n=974)を対象に機能性表示食品の認知状況を調べたところ、「言葉を聞いたことがあり、どのような食品かも理解している」は35.5%にとどまった。一方で「言葉は知っているが詳しくは知らない」が55.5%、「知らない」が8.9%となり、名称認知自体は合計91.1%と広く浸透しているものの、内容理解との間に乖離があることが分かった。
機能性表示食品の利用状況
機能性表示食品という言葉を聞いたことがある人(n=887)に利用状況を聞いたところ、「時々利用している」が36.8%で最多となった。「定期的に利用している」の13.2%と合わせると、名称認知者の約50%が現在何らかの形で利用している。なお、「過去に利用したことがある」は18.0%、「利用したことがない」は32.0%であった。
機能性表示食品を選ぶ際の重視ポイント
機能性表示食品という言葉を聞いたことがある人(n=887)が選ぶ際に重視するポイントのTOP3は、「価格が手頃であること」が52.6%で最多となり、次いで「自分が気になる不調・症状に効果があること」が41.5%、「科学的な根拠がしっかりしていること」が38.3%となった。手頃な価格を入口として、自分に合うものを探したいという意識が反映されている。
複数効能の機能性表示食品の魅力度
複数の効能を表示した機能性表示食品の魅力度を全員(n=974)に尋ねたところ、「とても魅力的に感じる」が16.1%、「まあまあ魅力的に感じる」が42.6%となり、合わせた58.7%が好意的な評価を示した。一方、「どちらともいえない」が26.9%、「あまり魅力的に感じない」が6.1%、「全く魅力的に感じない」が8.3%となり、複数の効果を一度に得られる商品への受容性は全体として高い水準にある。




