三井不動産とKDDIスマートドローンは、三井不動産が管理するオフィスビル「飯田橋グラン・ブルーム」において、狭小空間専用ドローン「IBIS2」を活用した設備点検の実証を実施した。

  • ダクト内部を飛行する様子

    ダクト内部を飛行する様子

オフィスビル管理における設備点検では、天井裏などの高所作業、ダクト内や地下水槽といった狭所・暗所での作業による作業者の負担軽減や安全確保が課題となっている。両社は2025年に高層ビル屋上ドローンを使った災害時の情報収集実証を行っており、今回はその取り組みを平時の建物保守・メンテナンス領域へ広げるもの。実証では、地下水槽や空調ダクト内、高圧電気室等の狭所・暗所・高所などでドローンを飛行・撮影し、作業効率化や安全性向上の効果を検証した。

  • マンホールに入る様子

    マンホールに入る様子

実証の結果、3つの成果を確認した。1つ目は「点検困難箇所における設備状態の可視化」。人が直接入りにくいダクト内や地下水槽などの点検困難箇所において、漏水や損傷の有無を映像で把握し、設備状態を安全に可視化できた。

  • 撮影画像 熱源機械室

    撮影画像 熱源機械室

2つ目は「危険作業の代替・補完による作業員の安全性向上」。高所や狭所への立ち入りをドローンが代替・補完することで、作業員の落下リスクや身体的負担を低減し安全性を向上させる可能性を確認した。

3つ目は「付帯作業の削減による点検業務の効率化」。点検のための仮設足場の設置や水抜きといった付帯作業を削減し、点検業務の工数短縮と効率化に資することを確認できた。

今後は、同実証で得られた知見をもとに、オフィスビルでの実装可能性を検討する。対象設備の拡大や点検手法の高度化、取得データの利活用を進め、施設管理業務のさらなる安全性と効率化を目指す。