元プロ野球選手で野球解説者の五十嵐亮太氏が5月20日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「野球界のAI導入をどう思っている? 今だから話せる野々村監督との衝撃的な出会いとは!?」に出演。ベースが拡大されても盗塁数がそれほど増えていない理由を指摘した。

五十嵐亮太氏

五十嵐亮太氏

一方で「アメリカで盗塁が増えた」要因も

2026年シーズンより、接触プレーによるケガ防止や盗塁増加などを目的として「拡大ベース」が導入されているNPB。ベースのサイズが約38センチ四方から約46センチ四方に大型化されたことで、塁間が10センチ以上短縮されることとなった。

しかし、動画公開日翌日の5月21日終了時点での盗塁数を見ると、セ・リーグ最多が岩田幸宏(ヤクルト)の11個、パ・リーグ最多が周東佑京(ソフトバンク)の9個にとどまっており、事前の予想に反して激増とはなっていない。この現状について問われた五十嵐氏は「いや、変わらないんじゃないですかね」と持論を展開した。

五十嵐氏はまず、先行してベースが大型化されたMLBの事例を引き合いに出し、「アメリカで盗塁が増えたんですよ」と言及。その上で「でも、大きくしたからじゃなくて。牽制も2回までで、3回目やってセーフだった場合は自動的に進塁なので、牽制球をやりにくくなったっていうのと、あとピッチクロックが入ってるので、時間が気になっちゃうから、ランナーにそこまで気を回せないんですよ」と、MLBでの盗塁増はベースの拡大だけが要因ではなく、牽制回数の制限やピッチクロックの導入といった複数のルール変更が重なり、ランナーに有利な状況が生まれたからだと解説した。

続けて五十嵐氏は、「それで盗塁が増えたんだけど、日本はベースだけ大きくなってもピッチクロックの制限ないし、牽制の制限もないので、アメリカほど増えないと」と指摘。投手や捕手が走者をマークするための環境が従来通り維持されている日本野球においては、現状の拡大ベースの導入だけでは盗塁数の劇的な増加には繋がらないとの見解を示していた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BS10 毎週月曜21:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。