【鎌倉 観光スポットレポ】十二所神社 - 見どころ満載!緑豊かな境内…

鎌倉駅からバスで約15分「十二所神社」バス停で下りると、すぐ近くに十二所神社(じゅうにそじんじゃ)が鎮座しています。

今回はこちらの神社を紹介。鎌倉観光を満喫する参考になったら嬉しいです。

十二所神社の歴史

社伝によると、こちらの十二所神社は鎌倉時代後期の1278年(弘安元年)に創建されたと言います。当初は十二所権現社(じゅうにそごんげんしゃ)などと呼ばれ、光触寺(こうそくじ。十二所)の境内に鎮座していたことが『相模國風土記稿』に記されていました。

『十二所権現社再建記』によれば、江戸時代後期の1837年(天保8年)に明王院(みょうおういん。十二所)の僧侶・恵法(えほう)が社頭の再建を志します。その呼びかけに応じた30余軒の氏子たちが力を合わせ、翌1838年(天保9年)に現在地へ遷座・再建したのでした。

明治時代に入ると、神仏分離令にともなって仏教要素が排除され、十二所神社と改称します。1873年(明治6年)にはいわゆる国家神道に基づく村社(そんしゃ)に指定され、自治体の管理下に置かれました。

やがて1945年(昭和20年)に日本を占領したGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が神道指令によって国家神道を廃止すると、村社としての地位も廃止されます。しかしそのような政情に関係なく、人々から崇敬され続けて今日に至るのでした。

十二所神社の御祭神

十二所神社には、たくさんの神様が祀られています。

天神七柱(あまつかみななはしら)

日本神話で天地創造に携わったと伝わる神々の総称で、神世七代(かみよしちよ)とも呼ばれました。(漢字表記は『古事記』に基づくもので、『日本書紀』では表記や顔ぶれが若干異なります)

初代:国之常立神(くにのとこたちのかみ)二代:豊雲野神(とよぐもぬのかみ)三代:宇比地邇神(うひぢにのかみ)と須比智邇神(すひぢにのかみ)四代:角杙神(つぬぐいのかみ)と活杙神(いくぐいのかみ)五代:意富斗能地神(おおとのぢのかみ)と大斗乃弁神(おおとのべのかみ)六代:淤母陀流神(おもだるのかみ)と阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)七代:伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)

実際には十二柱いますが、第三代以降は夫婦で一柱と数えるため、七柱で問題ありません。

地神五柱(くにつかみごはしら)

こちらも日本神話に登場する神々で、その顔ぶれは以下の五柱です。(漢字表記は『古事記』に基づくもので、かつ正式名称が長すぎるため一部割愛しています)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)邇邇芸命(ににぎのみこと)火遠理命(ほおりのみこと)鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)

日本のあらゆる神々に君臨する天照大御神と、彼女の歴代子孫であり、邇邇芸命の代になって高天原(たかまがはら。天上世界)から豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに。日本)へ降臨されました。

神界と人間界をつなぐ存在として、古くから人々に信仰され続けています。

境内ギャラリー

広々とした十二所神社の境内には、たくさんの見どころがあるので、今回はその一部をピックアップしましょう。

社殿の彫刻たち

社殿を見上げると、そこにはたくさんの生き物たちが活き活きと彫刻されていました。

波間を駆ける二羽のウサギや、その両脇に泳ぐシャチ?サメ?は、何となく因幡の白ウサギ(※)を連想させます。

※白ウサギがワニ(サメのこと)を騙し、最後に嘘がバレて、こっぴどく懲らしめられてしまう日本神話のエピソード。

ここにウサギが彫られている理由は諸説あります。単に火除けのほか、鎌倉の中心部から見て卯(う。ウサギ=東)の方角にあるから、あるいは疱瘡除け(※)のご利益を願うためとも言われました。

※因幡の白ウサギは皮膚をボロボロに傷つけられますが、後に回復したことから、同じく皮膚がボロボロになる疱瘡(天然痘)から回復するご利益が見込まれたのでしょう。

他にも神社建築ではおなじみの獅子たちが、躍動感たっぷりに彫り出されていました。

恐ろしい牙をむいているけれど、どことなくユーモラスで笑っているようにも見える口元がチャーミングですね。加えてしっかりと肉球も彫り込まれているので、じっくりと観賞すると面白いでしょう。

地之神社

元からこの土地を治めていた大地主神(おおとこぬしのかみ)を祀るお社です。神道では、どんな土地にも地主神がいると信じられ、十二所神社の歴史をずっと見守り続けてきました。

『古語拾遺』によると、田んぼの実りをもたらしてくれる神様としても信仰されてきたと言います。

山之神社

こちらは山を司る神様をお祀りしているお社です。春になると山から下りて田んぼを実らせ、秋になると山へ帰って眠りにつくと言います。

山は農耕に欠かせない水を貯えて土壌を肥やし、また暴風雨を和らげて作物を守ってくれる大切な存在です。昔の人々は、その尊さに神性を見出し、厚く信仰してきたのでした。

やぐらに祀られた疱瘡神(左)と宇佐八幡(右)

先ほどウサギの彫刻でもふれた、疱瘡を鎮める神様と、宇佐神宮(大分県宇佐市)から勧請されたと伝わる八幡神をお祀りする石の祠です。

八幡神(はちまんしん/やわたのかみ)は八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)とも称され、古来武士たちから軍神として崇敬されてきました。

応神天皇(おうじんてんのう。第15代)と同一視されることもあり、鶴岡八幡宮はじめ各地で祀られています。

力石?大きな丸石

石燈籠の傍らに転がっている、お餅のように丸くて大きな岩は、力石(ちからいし)でしょうか。力石とはかつて人々が力比べをするために持ち上げた石で、娯楽や体力錬成、願掛けなどにも用いられました。

こちらの石が実際に力石として用いられたかはわかりませんが、何だか持ち上げてみたくなりませんか?でも、危ないので、くれぐれも持ち上げようとしないでくださいね。

聖域を守る番兵?威厳ある石燈籠

石段の両脇を固めるようにたたずむ石燈籠は、永年の風雨にも動じることなく、聖域を守る番兵のような威厳を示していました。

「これより先は聖域である。無法の振る舞いに及ぶこと断じてならぬ」そんな心の声が聞こえ、にわかに背筋が伸びるような感覚になります。

まとめ

今回は、十二所神社について紹介しました。風情あふれる境内は神気に満ちて清々しく、しばらく静かに過ごしたくなる空間です。

近隣には、先ほど紹介した光触寺や明王院のほかにも朝夷奈切通しや大江稲荷社など多くの名所があるので、一緒にお参りすると充実した時間を楽しめるでしょう。

鎌倉の東端からスタートして、中心部に向かって散策するコースもおすすめです!

十二所神社

参拝時間

24時間

※照明が暗いため、夜間の参拝はご注意ください。

主な祭礼

例祭(れいさい) 9月第1日曜日

アクセス

所在地:神奈川県鎌倉市十二所285

JR鎌倉駅よりバス「十二所神社」バス停から徒歩1分(75m)

駐車場:なし(公共交通機関のご利用がおすすめです)

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