「安楽死を選んだ家族の決断とその後の日々を継続的に追った、世界のジャーナリズムでも類を見ない映像記録」――。フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション 30周年特別企画 私のママが決めたこと ~あれから2年 母を思う旅~』が、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル2026」のドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門で銀賞を受賞した。
安楽死を選んだ母の死から2年、残された家族の旅
同作は、スイスで安楽死を選んだ母の死から2年、残された家族が母の足跡をたどりながら、その決断と向き合い続ける日々を描いたドキュメンタリー。『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)の30周年特別企画として、2025年11月2日に放送された。
今回の受賞について、撮影・ディレクターの山本将寛氏は「たとえお一人でも、ご覧になった方が『一歩前に進んでみよう』と思える勇気のきっかけに本作がなれば、これほど光栄なことはありません」とコメント。「本作において大切な物語を私たちと共有してくださったご家族の皆さまに、心より感謝申し上げます」と謝意を述べている。
チーフプロデューサーの西村陽次郎氏は、同作について「安楽死を選んだ家族の決断とその後の日々を継続的に追った、世界のジャーナリズムでも類を見ない映像記録」と表現。「そんな番組が高い評価を受けたことを大変うれしく思います」と受賞を喜んだ。
『ザ・ノンフィクション』としては「ニューヨーク・フェスティバル」で8年連続受賞となり、「引き続き、世界に通じる魅力的なドキュメンタリーを制作していきたいと思います」と語っている。
『1995』は金賞、フジテレビ複数作品が受賞
今回の「ニューヨーク・フェスティバル2026」では、フジテレビの複数作品も受賞・入賞した。
『1995~地下鉄サリン事件30年 救命現場の声~』は、ドキュメンタリー・Docudrama(ドキュドラマ)部門で金賞を受賞。1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件を題材に、事件直後の混乱の中で、自らの命が危険にさらされながらも懸命に救助活動にあたった人々の姿を描いた作品で、フジテレビとしてドキュドラマ部門の金賞初受賞となった。
また、『新証言×新事実 世田谷一家殺害事件 「解決への鍵」』が、ニュース番組・News Documentary/Special(ニュース・ドキュメンタリー/特番)部門で銀賞を受賞し、ドキュメンタリー・Investigative Journalism(調査報道)部門でもファイナリスト入賞。『勘三郎十三回忌特別企画 中村屋ファミリー 父が遺した約束…硫黄島の奇跡』はドキュメンタリー・The Arts(芸術)部門で銅賞を受賞した。
さらに、『ザ・ノンフィクション たどりついた家族4』が、ドキュメンタリー・International Affairs(国際問題)部門でファイナリスト入賞した。
「ニューヨーク・フェスティバル」は、1957年に創設された、広告・映像・放送など多様なメディア作品を対象とする国際的なコンクール。世界40カ国以上から多数の作品がエントリーされ、日本時間5月22日午前7時よりオフィシャルサイト上でオンライン授賞式が開催され、優秀作品に金賞・銀賞・銅賞などが授与された。
【編集部MEMO】
『ザ・ノンフィクション』は、第34回橋田賞を受賞。「1995年の放送開始以来、30年にわたり市井の人々の人間模様に光を当て、長期にわたって密着取材することでその人生を掘り下げて描いてきました。多様な生き様を映し出すことで、社会に問いを投げかけ、視聴者の深い共感を集め続けてきた実績は賞賛に値します」と評価された。
