俳優のイ・ジュンギが、坂口健太郎主演のフジテレビ系ドラマ『kiDnap GAME』(10月スタート)に出演することが22日、明らかになった。あわせて、アリス・クー、スタンリー・ヤウ、キャリー・ウォン、ジョエル・トーレ、プリュー=ナルポンカモン チャーイセーンの出演も発表された。
同作は、香港、韓国のパートナーとともに、日本と海外複数都市で撮影が行われる大型プロジェクトドラマ。すでに18の国と地域で放送・配信が決定している。
物語は、アジア7都市で同時多発誘拐事件が発生するところから始まる。東京、ソウル、マニラ、バンコク、台北、シンガポール、那覇で事件がセンセーショナルに報道される中、被害者の家族のもとに1通のメールが届く。
そこに記されていたのは、「kidnap GAMEにエントリーされました。愛する人を救うために、どこまでできますか? 救われるのは一人だけ」という言葉。出場者にはそれぞれ異なる指令が出され、大切な人を救うためには、他の出場者より先に指令をクリアしなければならない。国籍も経歴も宗教も違う7人は、なぜゲームの出場者になってしまったのか。このサバイバルゲームを主催しているのは誰なのか。そして、その目的とは――。
イ・ジュンギ、娘を誘拐される外科医役
韓国を代表する人気俳優であるイ・ジュンギが演じるのは、優秀な医師ハン・キジュ。一流の外科医として多くの患者から依頼を受けていたが、現在はある事情で現場を離れている。美容ブランドのオーナーである妻との間には、小学校に入学したばかりの盲目の娘がいるが、アジア7都市同時多発誘拐事件の中で、最愛の娘を誘拐されてしまう。
キジュに課せられた指令は、医師である彼にとって極めて難しいもの。娘を救うため、キジュはその指令に向き合っていく。
2001年に広告モデルとして芸能活動を始めたイ・ジュンギは、映画『王の男』で一躍注目を集め、その繊細かつ圧倒的な演技力で高い評価を獲得。以降も『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『悪の花』『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』『アスダル年代記:アラムンの剣』などに出演し、ジャンルを問わず幅広い役柄を演じ分けてきた。
アジア各都市から実力派キャスト集結
台北から出演するのは、台湾の女優アリス・クー。演じるのは、モデルとしても活躍するインフルエンサーの主婦・クリスティーナ。幼稚園と小学生の子どもを持ち、子育てを生きがいにしてきたが、夫を誘拐されてしまう。
香港からは、人気ボーイズグループ・MIRRORのメンバーで、俳優としても活動するスタンリー・ヤウが出演。剛腕国際弁護士・アンディを演じる。優秀な弁護士である一方、裁判に勝つためには手段を選ばないことでも知られる人物だ。
シンガポールから出演するキャリー・ウォンは、明るく誰にでも優しいキャビンアテンダント・ジャニス役。婚約者との結婚を控え、専業主婦になることを望んでいたが、その婚約者を誘拐され、ゲームの参加者となる。
マニラからは、フィリピンを代表する俳優ジョエル・トーレが参加。演じるのは、気さくなタクシー運転手・ミゲル。幼少期から貧しい生活を強いられ、子どもや孫には同じ苦労をさせまいと働いてきたが、愛する孫を誘拐されてしまう。
バンコクからは、タイで注目を集める女優プリュー=ナルポンカモン チャーイセーンが出演。夜の店で働くホステス・アユンを演じる。自由奔放な性格で、富豪の娘であるルームメイトとの生活レベルを合わせるために悪事にも手を染めていたが、そのルームメイトが誘拐される。
イ・ジュンギ「本当に撮影できるのか!?と思いました」
出演オファーを受けた感想について、イ・ジュンギは「今回は日韓以外にもアジアの複数都市が参加していますが、久しぶりにこういう国際的なドラマに携わることができて、とてもうれしく思っています」とコメント。
過去にフジテレビ作品『ホテル ビーナス』に出演していたことにも触れ、「またご縁をいただけたことに感謝しています。最初にオファーを受けたときは、多様なロケーション、俳優の方々、それぞれの場所でいろんな状況に直面する物語を想像して、とても興味深く感じました」と語った。
台本については、「とても面白く、ゲームの手がかりや謎を解いていく過程はドキドキしましたし、海外の俳優の方々とのお芝居も楽しみで、早く撮影したいという気持ちが湧いてきました」と期待を明かしつつ、「ただ、最初に脚本を読んだときは、アジアを舞台にした規模の大きい内容だったので、“本当に撮影できるのか!?”と思いましたね」と驚きを振り返っている。
ハン・キジュを演じる上では、「天才外科医という役ですが、医者の姿よりゲームの参加者としての姿が多く描かれているので、娘を持つ父親の姿を演じきることを心がけました」と説明。坂口が演じる刑事・新出について「熱く情熱的なところがありますが、私の役キジュは、もう少し冷静で少し冷淡なようにも見えます」と対比しながら、「しかし娘を大切に想い自分の信念を持つ父親なので、感情の部分で演技の奥深さを見せられるように努力しました」と話した。
共演する坂口については、「以前から坂口健太郎さんの出演作を拝見して共演したいと思っていた俳優さんですので、ご一緒できてとても光栄です」とコメント。
撮影現場での印象についても、「毎日とても情熱を持って全力を尽くす姿を見て、長く演技をしてきた私も、多くのことを学びました」と語った。
視聴者に向けては、「アジアのたくさんの人たちの力が集まって、全員の努力と情熱が作品にしっかりと反映されていると思います」とし、「私自身もどんなものになるのか今からとても楽しみです。皆さんに楽しんでいただける素晴らしい作品になると思いますので、ぜひ期待していてください」と呼びかけている。
加藤裕将氏「オール・アジアを代表する俳優陣の魅力を」
プロデュース・演出を務めるフジテレビの加藤裕将氏は、キャスティングについて「各都市の作品を見て、イメージに合う俳優を探すところからはじめました」と説明。現地でコネクションを持つMakerVilleやSimStoryの協力を得て、各地のスターたちと直接コンタクトを取り、理想的なキャストが実現したという。
イ・ジュンギについては、「『悪の花』や『アゲイン・マイ・ライフ』の演技力、ハリウッド映画の『バイオハザード:ザ・ファイナル』などで見せたアクション、それに加え、英語、日本語が堪能です。ソウルの医師役ハン・キジュは、イ・ジュンギさん以外に考えられませんでした」と起用理由を明かす。
さらに、「アリスさん、ジョエルさん、スタンリーさん、キャリーさん、プリューさん、全員俳優としても人としても魅力的で、今回ご一緒できてとても光栄です」とし、「それぞれ言語や文化の違いはあるものの、お芝居や映像、作品創りに対する熱意は万国共通です。ディスカッションを重ねながら、日々、充実した撮影になっております。オール・アジアを代表する俳優陣の魅力を堪能していただければと思います」とメッセージを寄せた。
【編集部MEMO】
演出・プロデュースのフジテレビ加藤裕将氏は、この企画を3年前に立ち上げたと説明。「韓国の『イカゲーム』のようなグローバルヒットを日本でも、そしてフジテレビでも作りたい」という思いが原点にあったという。アジア7都市で同時誘拐事件が起こるというスケールの大きな物語を実現するため、香港のMakerVille社、韓国のSimStory社とタッグを組み、出資だけでなく現地撮影の協力も受けている。

