海外では、夜に家へ入り込み、人を死に至らしめることもある“危険生物”として恐れられ、かつては「悪魔のしるし」とも考えられた生物とは――。
自然の中には、人間の命を脅かす“危険生物”が数多く存在しています。しかし、人類は太古の昔から、そうした脅威と向き合いながら生き延びてきました。鋭い牙や爪、猛毒など、それぞれ異なる武器を持つ生き物たちに対し、人はどう対処してきたのでしょうか。本記事では、書籍『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』(宝島社)より、人と危険生物の攻防の歴史や、思わずゾッとする生態について紹介します。
今回のテーマは「サソリ」です。
人間も死んでしまう毒でチクッ! サソリ
ふとんや服の中に! 夜に忍びこむ悪魔
サソリは乾燥した地域に多く、夜に建物のすき間から家に入り、ふとんや服の中にも潜む、とてもコワい生き物です。尾に鋭い毒針があり、刺されると激しい痛みやけいれんを起こし、息ができなくなることもあり、小さな子どもや体力のない人は大人でも死んでしまうこともあるほどです。特にキョクトウサソリはサソリの中でも強い毒があります。
また、サソリは踏まれたりして逃げ場がないと、連続して刺してきます。もし、寝ている間に踏んでしまったりしたら、ひとたまりもありません。
サソリの毒の治し方がまだよくわからなかった時代には、謎の急死としてコワがられました。古代では冥界のしるし、中世の時代には悪魔や神の罰と結びつけられました。傷口に薬草を塗ったり、治るように呪文を唱え、お祈りするくらいでした。19世紀になってようやく、軽い場合は治せる方法が見つかりました。
ポイント
サソリは世界に約2,500種以上もいるといわれ、中国では薬膳としても食べられています。東南アジアでは屋台料理、中東・北アフリカでは乾燥させて薬にしています。毒針のある尾を切り落とし、焼いたり、揚げたりすると毒がなくなります。
※本記事は『危険生物VS人類 サバイバル図鑑 』の一部を再編集したものです


