スポーツ庁と総務省は、「スポーツを観る機会の確保及びスポーツ放映に関する検討会」を20日から開催する。スポーツ放映をめぐっては、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がNetflix独占配信となったことを受け、国民がスポーツを観る機会の確保について懸念の声が上がっていた。検討会では、スポーツを観る機会、スポーツ放映をめぐる現状について事務局が説明した上で、スポーツ団体から意見を聴取する。
松本文部科学大臣は4月24日の会見で、WBCの独占配信について「国民のスポーツを観る機会について心配の声をいただいておりました」と言及。「幅広く国民に対してスポーツを体験する機会や観る機会が確保されること、これは大変重要なことであります」と述べた。
その上で、直近で開催されたミラノ・コルティナ五輪とWBCの主催者に対し、文部科学大臣名で書簡を発出したと説明。「より多くの国民が大会を観ることができるよう、今後の配慮をお願いした」と明かしていた。
さらに松本大臣は、独占配信によって顕在化した課題や影響などを含め、「スポーツを観る機会確保の在り方について総務省とともに有識者の意見を聴取し、論点を整理して政策の方向性を検討する場を設ける」と表明していた。
今回の検討会の議題は、事務局による「スポーツを観る機会及びスポーツ放映をめぐる現状」の説明、スポーツ団体からの意見聴取、自由討議など。意見聴取の対象として、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本サッカー協会、一般社団法人日本野球機構が予定されている。
近年、スポーツ放映権料の高騰や配信プラットフォームの台頭により、大型スポーツイベントの視聴環境は大きく変化している。従来のように地上波テレビで広く視聴できる大会がある一方、特定の配信サービスによる独占配信となるケースも出ており、国民的関心の高いスポーツをどのように届けるのかが課題となっている。
特にWBCをめぐっては、独占配信によって、地上波放送で気軽に視聴してきた層が大会にアクセスしにくくなることへの懸念が浮上。スポーツ庁は、スポーツの振興という観点からも、国民がスポーツを「する」だけでなく、「観る」機会をどのように確保するかを検討する。
