日本最大級のスポーツ自転車の祭典「CYCLE MODE TOKYO 2026」が4月25日・26日の2日間にわたって東京ビッグサイトで開催された。さらに今年は、海の森公園に広がる実走型の特設コースまで登場。見るだけでなく、乗って楽しむイベントへと進化を果たした。

  • 「CYCLE MODE TOKYO 2026」の会場、東京ビッグサイトの外観

気になる一台の実力をとことん味わえる貴重な機会、もちろん会場は大盛り上がり! ということで、その熱気と魅力を余すことなくレポートしたい。

試乗コースも充実の「CYCLE MODE TOKYO 2026」に潜入!

  • イタリアの自転車ブランド「Bianchi」のブース

会場の東京ビッグサイトには、国内外の人気ブランドがずらりと並び、ロードバイクやグラベルバイク、マウンテンバイク、ミニベロなどの完成車はもちろん、ヘルメットやウェアなどの最新ギアも一堂に集結した。

  • トークイベント「“おおやようこ×けんたさん”が語る! 鳥取うみなみロードの魅力!」の様子

    特設ステージで実施されたトークイベント「“おおやようこ×けんたさん”が語る! 鳥取うみなみロードの魅力!」

さらに、eバイクをはじめとする次世代モビリティや、個性あふれるハンドメイドバイクまで用意されており、まさに最先端の自転車シーンを丸ごと味わえる空間となっていた

  • 東京ビッグサイト内で開催された「自転車乗り方教室」

    東京ビッグサイト内で開催された「自転車乗り方教室」

  • iGPSPORTのブースに登壇する自転車インフルエンサーのImotyさん

    iGPSPORTのブースでは自転車インフルエンサーのImotyさんも登場!

会場内では、スポーツ自転車の乗り方やマナーが学べる「子供向け自転車乗り方教室」、日本各地のサイクリングコースや観光情報を紹介する「ジテンシャ×旅フェア」や、著名なレーサー・インフルエンサーによるイベントなども実施。体験型エンタメイベントとしての完成度の高さを感じさせた。

  • 「海の森アイランド会場」の入り口ゲート

そんな中、今年の大きな目玉となっていたのが、対岸に位置する海の森公園に誕生した「海の森アイランド会場」だ。東京ビッグサイトから徒歩での移動が難しく、オフィシャルのシャトルバスも用意された。

「アクセスの悪さがネックとなり、来場者もあまり来ないのではないか」という関係者の心配の声もなんのその。会場は初日の午前中から……

  • 大勢のサイクリストでにぎわう「海の森アイランド会場」

大盛況! 人口密度で言えばビッグサイト会場を凌駕する勢いのサイクリストたちが集まっていた。

  • 試乗コースを走行するサイクリストたち
  • 試乗コースを走行するサイクリストたち
  • 「海の森アイランド会場」の試乗コースMAP

試乗コースはオンロード、オフロードともに1周2kmほどの距離に設定。試乗にしては十分すぎる長さである。サイクリストたちがお気に入りの試乗用バイクで次々と出走していく。

オンロードは平坦路も坂道もしっかり用意されており、オフロードコースは砂利や芝生など異なる路面が次々と出現。「ここのオフロードコース、いい感じだったわ」というサイクリスト同士の会話も漏れ聞こえてくる。

  • プロのインストラクターからレクチャーが受けられる「試乗前レッスンコーナー」

こちらは「試乗前レッスンコーナー」。スポーツ自転車に興味はあるものの、「操作が難しそう」「いきなり乗るのは不安」という人は少なくない。そんな最初の一歩を支えてくれるのがこのエリアで、プロのインストラクターがブレーキのかけ方やギア操作、乗車時の姿勢といった基本を丁寧にレクチャーしていた。

  • 子ども向けプログラム「自転車ライディングスクール」
  • 自転車ロードレースチームのメンバーが子どもたちに自転車の乗り方を教えている様子

広々したスペースで、のびのびと行われていた「自転車ライディングスクール」。関西から「コラッジョ川西サイクリングチーム」のメンバーらが講師として参加し、自転車に“乗れる子”と“乗れない子”の双方に合わせたプログラムを実施していた。

  • イタリアの名門ブランド「ピナレロ」のブース

試乗用バイクの貸し出しを行うブランドブースも数多く出展。会場入口付近で長蛇の列を作っていたのは、イタリアの名門「ピナレロ」である。

  • ピナレロの人気モデル「ドグマ」

スタッフによれば、「やっぱり『ドグマ』が一番人気ですね。とりあえず一度は乗ってみたいという人が多いみたいです」とのこと。「ドグマ」は軽量性とエアロ性能を両立し、“1台で何でもこなす”ことを目指したオールラウンドバイクで、まさにブランドの象徴的存在だ。フレームだけで100万円超という価格帯ながら、「高いだけの性能はあります」とスタッフも胸を張る。いや〜、本当に格好いい。これは確かに一度、乗ってみたい……。

  • 「パナソニック」のブース

チタンバイクで存在感を放っていたのが「パナソニック」だ。昨年モデルチェンジされたシリーズは、ディスクブレーキ化に加え、フレームの肉抜き構造による軽量化としなやかさの両立が図られているという。

  • 「パナソニック」のチタンロードバイク

担当者いわく、サイクリストのなかには「チタンならではの乗り味を求めて、最後にたどり着くバイク」としてパナソニックを指名する人もいるという。価格はフレームだけで50万円台からと決して安くはないが、その独特の乗り味に魅了される人は少なくないようだ。

  • 自転車部品メーカー「シマノ」のブース

そして、今回特に印象的だったのが「シマノ」のブースだ。部品メーカーであるシマノは、複数ブランドと連携しながら試乗体験を提供。ロード、グラベル、マウンテンとジャンルを横断したラインナップを揃えた。もちろん、いずれのバイクも「GRX」や「Q’AUTO」などシマノの最新コンポーネントを搭載している。

  • 「シマノ」ブースに並ぶ自転車

シマノがサイクルモード東京に出展するのは実に3年ぶり。担当者は「これまで、東京のサイクルモードはどうしてもビッグサイト内の限られたスペースでの試乗が中心で、しっかり試乗体験できる環境がなかったんです。でも、今回はオンロードとオフロードをしっかり分けて試せるということで、久しぶりに出展しました。お客様にとっても、バイクの性能をきちんと体感できる場になっていると思います」と手応えを語った。

  • 「シマノ」ブースに並ぶ自転車

実際、ブースにはグラベルバイクやマウンテンバイクがずらりと並び、来場者はそれぞれの特性をコース上で存分に試していた。「日本はロードバイクに乗る環境は整っているんですが、マウンテンバイクに触れる機会はまだまだ少ない。だからこそ、こういう場で体験してもらうことに意味があると思います」と担当者は言う。

  • 「シマノ」の最新コンポーネントを搭載した自転車

さらに、担当者は「ここ数年で、グラベルやオフロード系の動きは確実に強まっています。特にグラベルバイクは1台でいろんな遊び方ができます。オフロードはもちろん、タイヤやホイールを変えればロードバイクとしても使えますから」とその汎用性の高さを強調する。

  • 「シマノ」の最新コンポーネントを搭載した自転車

また、「正直、ここまでマウンテンバイクが受け入れられるとは思っていなかった」という言葉どおり、ブース周辺には朝から人だかりが絶えず、特にマウンテンやグラベルは多くのサイクリストの注目を集めていた。

見て、触れて、乗る。リアルかつダイナミックな体験がぎゅっと詰め込まれた「CYCLE MODE TOKYO 2026」。自転車の魅力と未来を改めて実感できる、素敵すぎる2日間は大盛況のうちに幕を閉じた。やや気は早いが、来年のさらなる進化が今から楽しみだ!