ビザ・ワールドワイド・ジャパンは4月30日、グローバルで展開する「Visa Agentic Ready」プログラムを、日本を含むアジア太平洋地域で開始することを発表した。

AIエージェント主導の決済を検証

同プログラムの第1フェーズでは、イシュアの準備に焦点を当て、管理された本番相当の環境のもとで、エージェント主導の取引についてテスト、検証し、理解するための体系的なプロセスを提供する。同プログラムにより、イシュアは、AIエージェントが消費者に代わってどのように取引を開始し、完了するのかを体験するとともに、Visaネットワークを支える信頼性、管理性、保護が維持される中で、自社のエージェンティック・コマースへの対応準備状況を検証することが可能となる。

同プログラムは、トークン、アイデンティティ、リスク管理、コントロールといった同社の基盤となるネットワーク機能を活用して構築されており、信頼できるエージェントが主導する決済が、さまざまなユースケースでどのように実現可能かを検証することができる。これは、信頼性の高いAI主導型コマース体験を大規模に実現するための同社の戦略的フレームワークであるVisa Intelligent Commerceを基盤としている。

準備段階から実運用へ拡大

エージェンティック・コマースを大規模に実現するためには、ペイメント・エコシステム全体での連携が不可欠であり、この度、アジア太平洋の10地域から50社を超えるパートナーがAgentic Readyプログラムに参加する。日本国内では、SBペイメントサービス、クレディセゾン、三井住友カード、三菱UFJニコス、楽天カードの各イシュアが参加を表明している。

  • Visa Agentic Ready

    Visa Agentic Ready

本番相当の管理されたテスト環境を通じ、同プログラムはエージェント主導の決済が実環境でどのように機能するかを検証し、新たな体験が現実のものとなる中でイシュアが自信を持って対応できるよう支援を行う。同取り組みは、同社がインテリジェントでプログラマブルなコマースへの移行を支えるものであり、信頼された認証情報とネットワーク機能によって、消費者の意図や状況、管理条件に応じた安全かつ柔軟な決済を可能にする。ショッピング体験の自動化が進む中、消費者自身が主導権を保ちながらエージェントがシームレスに行動できる環境の実現を支援するとともに、同社はグローバルでAIプラットフォーマーや開発者、加盟店、エコシステムパートナーと連携し、信頼性の高いエージェント主導の決済を大規模に実現することに取り組んでいる。

同プログラムは、オーストラリア、香港、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムの10地域で展開を開始する。

今回の取り組みについて、同社代表取締役社長のシータン・キトニー氏は、次のようにコメントしている。「コマースの自動化が進む中、エージェント主導による決済を責任あるかたちで支えられる体制をエコシステム全体として整えていくことが重要です。Visa Agentic Readyを通じて、Visaは日本のイシュアが、安全かつ体系的な環境のもと、次のコマースの時代に向けた対応準備を着実に推進していけるよう支援してまいります」