go!go!vanillasが「バニラズ9」で描いた壮大なライブ表現、「僕らの未来に賭けてみよう」

go!go!vanillasのバンド史上最大規模となるホール&アリーナツアー『SCARY MONSTERS TOUR 2025-2026』が、無事に終幕を迎えた。2025年10月に幕を開けたこのツアーは、全11公演から成るホール編と、全3公演から成るアリーナ編の2パートに分かれていて、ホール編は、井上惇志(Key)、または、Takumadrops(Key)を迎えた5人編成で周り、その後のアリーナ編では、両名に加えて、山田丈造(Tp)、曽我部泰紀(Sax)、大渕愛子(Fid)を迎えた過去最大の9人編成、通称「バニラズ9」での豪華ステージが展開された。昨年の日本武道館公演の「バニラズ8」(8人編成)も圧巻だったが、今回のアリーナ編では、さらにパワーアップしたバニラズのライブ表現が提示された。この記事では、4月19日(日)にTOYOTA ARENA TOKYOで開催されたセミファイナル公演の模様をレポートしていく。

会場に入ってまっさきに目を引くのが、ステージ背面に堂々と飾られた緑、青、黄、赤のエンブレム。2025年9月リリースのEP『SCARY MONSTERS』をタイトルに冠した今回のツアーには、随所に、アクションアドベンチャーゲームの世界観を彷彿とさせる演出が施されていて、開演前には、レトロゲームのようなドット絵で描かれたソフトクリームのキャラクター「SMILICE(スマイリス)」から、公演前の注意点がアナウンスされた。いよいよ、開幕の刻。オープニング映像が流れる中、「バニラズ9」の面々がステージイン。そして、ドラゴンの咆哮が轟く中、「鏡」からライブがスタートする。まず驚かされるのが、総勢9名によって紡がれる多彩で重層的なバンドアンサンブル。この曲に限らず全編に通じる話にはなるが、とにかく音がゴージャスで、豊かにドレスアップされた歴代の楽曲たちが新鮮な輝きを放っていく展開に終始ワクワクが止まらない。

Photo by 後藤壮太郎

1曲目の後、スクリーンに「START」「CONTINUE」のコマンドをセレクトする画面が表示され、牧達弥(Vo・G)が緑色に光るライトセーバーを振りかざすと、鮮烈なスラッシュ音と共に会場が暗転。そして、「1.2.3.4.」のカウントを受け、最新EP収録曲「生きもの」からライブが再開する。アイリッシュなテイストを色濃く打ち出すフィドル&トランペット&サックスの響きが美しく、一方、メンバーが主体となって打ち鳴らすロックンロールサウンドは非常に痛快。両者の重なり合いによって巻き起こるバンドケミストリーを直に喰らう体験は、まさにライブならでは。

牧達弥(Photo by 後藤壮太郎)

柳沢進太郎(Photo by 後藤壮太郎)

「バニラズ9」の真価が特に輝いていたのが、「クロスロオオオード」。間奏では、青いエンブレムを背負った柳沢進太郎(Gt)がギターソロを、黄色いエンブレムを背負った長谷川プリティ敬祐(Ba)がベースソロを、赤いエンブレムを背負ったジェットセイヤ(Dr)がドラムソロをかまし、その後も、「バニラズ9」の面々が各々の色のエンブレムを背負いながらソロ回しを続け、最後に緑のエンブレムを背負った牧が渾身のロングトーンを届ける。それぞれのスキルが遺憾無く炸裂してゆく圧巻の展開に、思わず息を呑んだ。他にもハイライト続々の前半だったが、それぞれの音と歌声、また、一人ひとりの観客の歌声が分かちがたく混ざり合った「SHAKE」の芳醇な響きが特に感動的だった。

長谷川プリティ敬祐(Photo by renzo)

ジェットセイヤ(Photo by renzo)

MCパートでは、牧が、「みんなにとって、実感できる幸せとして、今日があってくれたらと思っています」「限りある人生の中で、幸せだって思える瞬間を分かち合ってもらえるでしょうか」と呼びかけつつ、「太陽のような温かさ。木陰のような涼しい気持ち。自分の中で居心地のよい場所を見つけていきましょう。そんな曲を」と告げ、最新EPから「ヒトカゲ」を披露。牧の言葉と相まって、〈悩める君が元気になってくれるように 僕の音楽をなんてたって特別作ったんだ〉という言葉が深く心に沁みた。続く、柳沢がメインボーカルを担う最新EP収録曲「正体」では、レーザーが四方八方に飛び交い、また、〈火を吹くその目に〉という歌詞に合わせてスクリーンにドラゴンの目が映し出される。牧によるギターソロも狂おしいほど情熱的に鳴り渡っていた。同じく最新EP収録曲「ダンデライオン」では、一転して、切ない郷愁が会場全体に満ちていき、観客が高く掲げた手を左右にウェーブしながら想いを重ねてゆく。他にも忘れられないシーンばかりで、例えば、アリーナ、スタンド問わず、誰もが狂騒の〈渦中の人〉となった「平安」は凄まじい盛り上がりだったし、今まさに青春の季節を生きている人、かつて青春の季節を生きていた人、これから青春の季節を迎える人、様々な観客の声が一つに重なった「青いの。」は、さながらクライマックスのような感動的な景色を描き出していた。

いよいよライブも終盤。牧は、「自分の未来に賭けてみようと思えるような瞬間をつくっていきます」「紛れもなくここにいる、ここに来てくれた、あなたに」と一人ひとりの観客に誠実に告げた上で、「アメイジングレース」のサビの一節を歌詞を替えて〈東京の未来に ここに集まったみんなの未来に 僕らの未来に賭けてみよう〉と歌い上げた。その真摯なメッセージを受け、この日何度も更新されてきたピークをさらに超えてゆくような並々ならぬ熱狂が巻き起こり、続く「エマ」では、観客が、「E・M・A」ポーズ、一斉ジャンプ、コールのフルコンボを鮮やかにきめてみせる。本編ラストは、最新EP収録曲「SCARY MONSTER」。ステージが猛烈な炎によって熱く彩られ、その上にさらに、赤色&緑色&黄色&青色の炎とライティングが重なる。ドラゴンの咆哮が轟く中で迎えた、あまりにも豪快な大団円だった。

go!go!vanillas(Photo by 後藤壮太郎)

本編終了後、まるでゲームのエンディングパートのように、「SMILICE」が観客に向けて語りかける。「『SCARY MONSTER』たちの使命は、めでたく果たされた」「次の物語の未来を切り開くのは君だ」「『夢の剣』『愛の盾』どちらも君の人生の冒険を続ける力になる」「さぁ、どちらを選ぶ?」「僕を溶かすくらい熱い声をちょうだい」。そして、それぞれのコマンドに対して観客が大きな声を重ねて応え、アンコールでは、その大きさが勝っていた「愛の盾」ver.のセットリストが展開されることになった(なお、神戸公演では「夢の剣」ver.のセットリストが展開された)。まずは、「パラノーマルワンダーワールド」。〈そして愛だ 一生かけて消えることのない魔法の火〉〈愛を歌え 恋に狂え それが全てを越えていく〉という言葉が、ひときわ深く胸に響く。続く「LIFE IS BEAUTIFUL」では、牧が、歌詞を替えて〈東京となら 大好きなみんなとなら大丈夫〉と歌いながらめいっぱいの愛を送り届けてゆく。

go!go!vanillas(Photo by renzo)

そして、「これからもまだまだ続けていきたい、この旅を、みんなと一緒に」「成し遂げるまでさよならは言いません」「今日は本当にありがとうございました!」と感謝を伝え、真のラストナンバー「ギフト」を披露。さよならを告げる代わりに、〈今日という日をただ繋いでく これからも変わらずに〉という約束を結ぶ形で迎えた万感の幕締め。音楽への愛、一人ひとりの観客への愛を胸に、4人はこれからも旅を続けてゆく。そうした確信が、また、4人への信頼が、今まで以上に深く揺るぎなくなった一夜だった。

go!go!vanillas(Photo by renzo)

セットリスト

1. 鏡

2. 生きもの

3. おはようカルチャー

4. 来来来

5. クロスロオオオード

6. Penetration

7. SHAKE

8. HIGHER

9. ヒトカゲ

10. 正体

11. ダンデライオン

12. Persona

13. 平安

14. お子さまプレート

15. マジック

16. 青いの。

17. アメイジングレース

18. エマ

19. SCARY MONSTER

EN1. パラノーマルワンダーワールド

EN2. LIFE IS BEAUTIFUL

EN3. ギフト

<ライブ情報>

go!go!vanillas Asia Tour 2026

台湾公演

日程:2026年7月10日(金)

時間:OPEN 19:00 / START 19:30 ※現地時間

会場:THE WALL LIVE HOUSE

チケット情報

スタンディング前売券(VIP):NT$2,500

スタンディング前売券(通常):NT$1,780

当日券 ※通常チケットのみ:NT$2,000

障がい者券:NT$1,000

お申し込みはこちら https://emergelivehouse2.kktix.cc/events/uhdry

️韓国公演

日程:2026年7月12日(日)

時間:OPEN 16:00 / START 17:00 ※現地時間

会場:YES24 LIVE HALL

チケット情報

VIPスタンディング 154,000₩

VIP指定席 154,000₩

スタンディング 110,000₩

指定席 110,000₩

お申し込みはこちら https://lnk.to/ggv_AsiaTour2026Seoul

<VIP特典>

・優先入場

・終演後メンバーとの記念撮影

・直筆サイン入りポストカードをメンバーからお渡し

go!go!vanillas Asia Tour 2026 特設サイト https://ggv-asiatour2026.jp

go!go!vanillas presents「ぼくらのタイマン上等ツアー」

2026年

10月1日(木)【福岡】Zepp Fukuoka

10月2日(金)【福岡】Zepp Fukuoka

10月15日(木)【北海道】Zepp Sapporo

10月16日(金)【北海道】Zepp Sapporo

10月21日(水)【神奈川】Zepp Yokohama

10月22日(木)【神奈川】Zepp Yokohama

10月31日(土)【宮城】仙台GIGS

11月1日(日)【宮城】仙台GIGS

11月12日(木)【新潟】新潟LOTS

11月13日(金)【新潟】新潟LOTS

11月21日(土)【香川】高松festhalle

11月22日(日)【香川】高松festhalle w/Guest

11月28日(土)【広島】BLUE LIVE 広島

11月29日(日)【広島】BLUE LIVE 広島 w/Guest

2027年

1月8日(金)【愛知】Zepp Nagoya

1月9日(土)【愛知】Zepp Nagoya

1月15日(金)【大阪】Zepp Osaka Bayside

1月16日(土)【大阪】Zepp Osaka Bayside

1月29日(火)【東京】Zepp Haneda

1月30日(水)【東京】Zepp Haneda

go!go!vanillas presents「ぼくらのタイマン上等ツアー」特設サイト https://ggv-livehousetour2627.jp

<リリース情報>

go!go!vanillas

「フォーリン」

2026年5月13日(水) リリース

配信URL:https://lnk.to/ggv_FallinFalling

特設:https://ggv-FallinFalling.ponycanyon.co.jp