「人が怖くて仕方なかった」――俳優の大東駿介が、26日に放送された日本テレビのバラエティ番組『メシドラ ~兼近&真之介のグルメドライブ~』(毎週日曜12:45~ ※関東ローカル、TVerで配信中)で、かつて抱えていた対人恐怖症について語った。俳優になるため、あえて原宿のカフェや六本木のバーで働き、人と話すことに向き合ってきた大東。その転機には、カフェ店長からの「雑談っていうのは与えるんじゃなくて、受け取ればいい」という言葉があった。

  • 大東駿介

    大東駿介

『クローズZERO』で「この世界に来たんだな」

クレープ店「クレープ ベルボア」を皮切りに、創業約100年の「柳屋」、アサイーボウルを楽しめる「アサイー工房 館林店」、カフェ「Build.」などを巡った、大東、兼近大樹、満島真之介の一行。その後、大東が運転を担当することになると、車内では俳優としてのキャリアについて話が広がった。

満島が、大東の20年以上のキャリアにおける「大きい分岐点」を尋ねると、大東は映画『クローズZERO』への出演を挙げた。

小栗旬をはじめ、当時の若手俳優の最前線を走るキャストたちと撮影の合間に過ごした時間を振り返り、「この世界に来たんだな、みたいな実感があった」と回想。共演者たちは「ギラッギラしてた。命燃やしてる感じあった」といい、廃校を劇中の鈴蘭男子高校に作り込んだ現場にも「ホンマに没入感がスゴかった。映画の世界に来た、入った感」と語った。

人が怖かった理由「コンタクトをはめた瞬間に…」

大東は上京後のアルバイトについても告白。「原宿でカフェ店員をやっていて、六本木でバーテンもしてました」と明かし、その理由を「対人恐怖症だったんですよ。人が怖くて仕方なかった。俳優になるためには直さなアカンから」と説明する。

原宿のカフェは若い人たちと関わるため、六本木のバーは大人たちと話せるようになるために選んだという。

人と接することが怖くなった背景には、視力の問題もあった。高校生まで裸眼で暮らしていた大東の視力は0.03。コンタクトレンズを入れた瞬間、「人ってこんな感じで自分のこと見てんねや」と実感し、急に怖くなったのだという。

それまでの自分の振る舞いについても「調子乗ったりしてたことが人を傷つけてるんじゃないか」と敏感になり、もともとの人見知りに拍車がかかった。手汗で湿疹ができるほどだったそうだ。

カフェ店長の言葉で変化

そんな大東の転機になったのが、原宿のカフェの店長との出会いだった。関西育ちのオーストラリア人で、明るい性格の店長に「人と話せないんですけど、どうしたらいいですか?」と相談すると、「君は何か自分から出そうとしてる。自分に何もないから緊張するようになってる」と言われたという。

さらに、その店長は「雑談っていうのは与えるんじゃなくて、受け取ればいい」とアドバイス。大東がオーストラリアでの遊びについて質問すると、店長はカンガルーに追いかけられる写真や、見たことのない景色の写真を見せてくれたそうで、「気づいたらめちゃくちゃしゃべれるようになった」と克服を振り返った。

その後は反動で、電車でリュックのチャックが開いている人を見つけると声をかけるほどに変化したという。

兼近大樹、MCへの思いも吐露

7軒目のラーメン店「麺屋かねき」では、大東が「ホンマに今、撮影中だったって気付きました。2人があまりにも自然すぎて」とポツリ。満島は、同番組でゲストが見せる自然な表情について、「でもこれが一番素敵な姿なんですよ」と話す。

兼近も、番組にさまざまな俳優、アイドル、アーティストを迎えてきたからこそ、「最近、番組のMCやりたいなって思い始めてきました」と告白。ゲストが緊張したまま終わってしまう番組への課題意識を語り、『メシドラ』での経験から、自身なりのMC像を模索している様子を見せた。

恋愛相談に「周りと比べる必要はない」

移動中には、SNSで募集した悩みに答える「メシドラお悩み相談カーラジオ」も実施。20代女性からの「人生で一度も彼氏ができたことがなく、付き合いたいと思ったことがない。推し活で日々が充実しているが、おかしいことなのか」という相談に、大東は「別におかしいことではないと思います。そこを周りと比べる必要はない」と回答した。

一方で、自身は初めて彼女ができた18歳のときに、「人と心が触れ合うということの発見」があったといい、「誰かのために何かを選んだり、誰かのために時間を使うことの喜びはすごい感じた」とも語る。満島も「早くに付き合ってとかじゃなくて、それを排除する必要はないよね」と同意した。

【編集部MEMO】
『メシドラ』は、兼近と満島がゲストを迎えて台本なし、仕込みなしのグルメドライブを敢行。直近では、野間口徹&松尾諭、高橋文哉、戸塚純貴、八嶋智人、前田公輝&工藤阿須加、佐久間大介(Snow Man)&椎名桔平、坂東龍汰、成田凌、竹内涼真、丸山智己&加藤諒、槙野智章、奥田瑛二、関口メンディー、藤木直人らが出演している。

(C)日テレ