フジテレビ系音楽番組『STAR』(毎週木曜19:00~)の初回生放送から一夜明けた17日、総合演出の浜崎綾氏が、MCの上垣皓太朗アナウンサーとともに取材に応じた。
約10年ぶりにフジテレビのゴールデン帯でレギュラー音楽番組が復活したことについて、浜崎氏は「テレビ局のゴールデンタイムには音楽番組はやっぱりあるべきだと思って、長年番組を作ってきました」と思いを吐露。配信全盛の時代だからこそ、放送局が音楽を届ける意義を強くにじませた。
「テレビ局がゴールデンタイムで音楽番組をやらずしてどうするんだ!」
「“テレビ局がゴールデンタイムで音楽番組をやらずしてどうするんだ!”という気持ちが10年間ありました」という浜崎氏。この10年の間に何度も実現を働きかけてきたというが、視聴率面などの事情もあり、なかなか形にならなかったという。
それでも、フジテレビの音楽班として培ってきた経験には自信があった。浜崎氏は「制作のスタッフも美術のスタッフも技術のスタッフも、『FNS歌謡祭』を筆頭に普段から腕は磨いていた自負はあります」と語り、「ようやくここでレギュラー番組として力を発揮して、世の中の皆さんに音楽を楽しんでいただける機会を作ることができた」と“万感の思い”を口にした。
浜崎氏が『STAR』に託すのは、単なるエンタメ番組としての役割だけではない。「音楽がやっぱり時代を映す鏡」と表現し、「日本の音楽のあり方や、流行しているものを、文化としてちゃんと世の中に伝えて記録していく。それも放送局の役割ではないかと思います」と強調した。
上垣アナに全幅の信頼「実直で真面目」
演出面では、2階席に円卓を設置し、アーティスト同士が事務所やグループの垣根を越えて自然に交流する姿が映し出された。これは、グランドプリンスホテル新高輪・飛天から放送していた時代の『FNS歌謡祭』の魅力を踏まえたもので、「『STAR』ならではの毛色になって、ファンの皆さんに喜んでいただけたら」と狙いを語る。
番組の顔となる上垣アナに対しては、「とても実直で真面目」と評価し、出演アーティストや楽曲について細かく予習して本番に臨んでいたことを紹介。曲紹介のコメントも台本ではなく、上垣アナ自身が勉強した上で紡いだ言葉だったといい、「演出という立場で見ていて、本当に素晴らしいなと思いました」と信頼を寄せた。
さらに、生放送に必要な対応力にも感心した様子で、「20秒で言葉を収めたい、30秒で収めたいという場面で、ぴったりとはめていただきました」と称賛。上垣アナの誠実さと対応力が、番組の船出を支える大きな要素になったようだ。
「『STAR』があるからフジテレビ好きだなと言ってもらえる番組に」
今後の目標について、浜崎氏は「ゴールデンタイムで音楽番組が華やかに毎週放送されていることで、テレビ局のステーションイメージ自体が明るくなったり、若々しくなったりすると思うので、『STAR』はフジテレビにとってそういう番組になっていきたい」と展望。「『STAR』があるからフジテレビいいよねとか、『STAR』があるからフジテレビ好きだなと言っていただけるような番組になりたい」と長期的な育成を見据えた。
視聴者に向けても、浜崎氏は「19時という時間帯は、テレビの前には割と年配の方もたくさんいらっしゃるのかなと思う」としながら、「今旬なアーティストを知っていただき、この魅力を伝えていくことで、好きだなと思っていただきたいです」と抱負。そして、「ティーンの若い皆さんも、『STAR』を見たいから家に帰ろうと思っていただけるような番組にできたら」といい、幅広い世代をつなぐ番組に育てていく決意を示した。


