
メジャー経験を持つ右腕も、日本では制球難に苦しみ自滅。ボーク連発という異例の結果に終わり、わずか1年で退団となった。[1/6ページ]
ボークに泣いた右腕
エステバン・ジャン
[caption id="attachment_258637" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のエステバン・ジャン【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1975年6月22日
・経歴:ニカヤグワ高 - オリオールズ - デビルレイズ - レンジャーズ - カージナルス - タイガース - エンゼルス - レッズ
・NPB通算成績:21試合登板、6勝5敗、防御率4.66
数多くのチームでプレーしたのち、阪神タイガースに入団したエステバン・ジャンは、ボークに悩まされた1人だ。
アトランタ・ブレーブスでメジャー昇格は実現せず、ボルチモア・オリオールズに移籍。同球団でメジャーデビューを果たした。
また、タンパベイ・デビルレイズ(現:タンパベイ・レイズ)では抑えとしても活躍。
その後はメジャーの複数球団に在籍するも定着することはなく、2007年から阪神でプレー。メジャー移籍を決めた井川慶の穴を埋める存在として期待された。
しかし、シーズンが始まると不安定な投球が続き、さらにセットポジションで完全に静止できない癖が頻発。日本記録となる1シーズン12ボークを記録するなど、最後まで改善が見られなかった。
シーズン成績は21試合の登板で6勝5敗、防御率4.66に終わり、わずか1年で退団。首脳陣の信頼を勝ち取るには至らなかった。
開幕直後は結果を残して期待を集めた助っ人も、徐々に失速。わずか2本塁打に終わり、1シーズンで阪神タイガースを去った。[2/6ページ]
好スタートから失速した助っ人
マット・ヘイグ
[caption id="attachment_258640" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のマット・ヘイグ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1985年8月20日
・経歴:オクラホマ州大 - パイレーツ - ブルージェイズ
・NPB通算成績:31試合出場、打率.231、2本塁打、11打点、1盗塁
阪神タイガースが2016年に獲得したマット・ヘイグも、大きな期待を背負いながら1年で去った1人である。
ピッツバーグ・パイレーツでキャリアをスタートさせたヘイグ。マイナーリーグで着実に結果を残すと、2012年に初のメジャー昇格を果たした。
トロント・ブルージェイズに移籍後もAAAでは結果を出していたが、メジャーでの成績は伴わず。阪神はマット・マートンの退団もあり、新たな助っ人としてヘイグに白羽の矢を立てた。
開幕戦から3試合連続でタイムリーを放つ最高のスタートを切り、高い評価を得ていたヘイグだが、徐々に成績が下降。一軍と二軍を行ったり来たりする状況が続いた。
シーズン終盤の9月には、コンディション不良の治療を理由に帰国。そのままオフに退団が発表された。
わずか1年で日本を去ることになり、球団やファンにとっては「期待ハズレ」という烙印を押さざるを得ない結果となった。
「バースの再来」とまで期待された長距離砲も、開幕から大不振。波の激しい打撃に苦しみ、1年限りで日本を去る結果となった。[3/6ページ]
“バースの再来”の誤算
ジャスティン・ボーア
[caption id="attachment_258638" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のジャスティン・ボーア【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1988年5月28日
・経歴:ジョージメイソン大 - マーリンズ - フィリーズ - エンゼルス
・NPB通算成績:99試合出場、打率.243、17本塁打、45打点、1盗塁
左の長距離砲として「バースの再来」と呼ばれたジャスティン・ボーア。しかし、バースのように長期的な活躍は叶わなかった。
シカゴ・カブスに入団するもメジャー昇格を果たせず、マイアミ・マーリンズに移籍。2014年に念願のメジャーデビューを果たした。
長打力を武器に活躍し、2017年にはキャリアハイの25本塁打。メジャー通算92本塁打の実績を引っ提げ、2019年オフに阪神タイガースの一員となった。
誰もが豪快な一発を期待する中、開幕から18打席連続無安打と苦しんだボーア。19打席目でようやく来日初安打を放つと、待望のホームランも飛び出し、徐々に本領発揮かと思われていた。
しかし、好調は長く続かず。好不調の波が激しく、打率.243、17本塁打の成績でシーズンを終え、阪神で2年目を迎えることはできなかった。
とはいえ、2年目があればどういったプレーを見せたのか。見てみたいと感じるファンもいたかもしれない。
韓国で圧倒的な成績を残した主砲候補も、日本では弱点を徹底的に突かれ低迷。期待の大砲は1年で姿を消した。[4/6ページ]
弱点を突かれた主砲候補
ウィリン・ロサリオ
[caption id="attachment_258641" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のウィリン・ロサリオ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1989年2月23日
・経歴:イライアスロドリゲス高 - ロッキーズ - 韓国・ハンファ
・NPB通算成績:75試合出場、打率.242、8本塁打、40打点
鳴り物入りで入団しながらも、日本野球に苦しんだのがウィリン・ロサリオである。
ドミニカ共和国出身のロサリオはコロラド・ロッキーズと契約し、2011年にメジャーデビューを果たした。
2012年には117試合の出場で28本塁打をマークしたが、その後は徐々に低迷。2016年から韓国球界に挑戦した。
韓国では圧倒的な成績を収め、2017年には打率.339、37本塁打、111打点と大活躍。満を持してNPB挑戦を決め、2017年オフに阪神タイガースに入団した。
春季キャンプで豪快な打撃を見せ、開幕前からファンやメディアの熱狂は最高潮に。4番で開幕スタメンに名を連ね、その後も出場を重ねた。
しかし、外角へ逃げるスライダーに対する弱点が露呈し、空振りを繰り返す場面が目立つようになった。
二軍落ちも経験するなど苦しみ、打率.242、8本塁打、40打点の成績に沈んだことで、わずか1年で退団した。
メジャーでの実績を引っ提げて来日するも、日本では全く適応できず低迷。早々に居場所を失い、わずか1年で退団となった。[5/6ページ]
メジャー実績を発揮できず
ケビン・メンチ
[caption id="attachment_162203" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のケビン・メンチ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1978年1月7日
・経歴:デラウェア大 - レンジャーズ - ブルワーズ - ブルージェイズ
・NPB通算成績:15試合出場、打率.148、2打点、1盗塁
メジャー通算89本塁打を誇ったケビン・メンチ。メンチも1年限りで阪神タイガースを退団した選手だ。
テキサス・レンジャーズに入団したメンチは、2004年にメジャーで26本塁打をマーク。さらに2006年には、7試合連続本塁打という偉業を成し遂げる働きを見せた。
その後は複数のチームでプレーしたが思うような結果を残せず、2008年オフに阪神が獲得。2007年オフに入団したルー・フォードが1年で退団したため、後任として期待されていた。
開幕からしばらくヒットが出なかったが、4月7日の甲子園球場での広島戦で猛打賞を記録。いよいよ本領発揮と誰もが信じていたはずだが、その勢いは長く続かず、4月に早くも二軍落ちとなった。
桜井広大の台頭、さらにはクレイグ・ブラゼルの入団もあり、メンチの居場所は完全に失われる形に。メジャーリーグでの強烈なインパクトとは裏腹に、日本では本来の輝きを見せられなかった。
メジャーで好成績を残した外野手も、日本では打撃が振るわず苦戦。開幕から状態が上がらず、期待に応えられないまま去った。[6/6ページ]
開幕から沈んだ助っ人
ルー・フォード
[caption id="attachment_258639" align="alignnone" width="530"] 阪神時代のルー・フォード【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1976年8月12日
・経歴:ダラスバプティスト大 - ツインズ
・NPB通算成績:47試合出場、打率.225、3本塁打、11打点
2008年に阪神タイガースでプレーしたが、1年で退団となった選手がルー・フォードだ。
1999年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから指名されてプロ入り。その後、トレードでミネソタ・ツインズへ移籍し、2003年にメジャーデビューを果たした。
2004年は154試合に出場し、打率.299、15本塁打、72打点をマークしたが、その後は低迷。
そんな中で2007年オフに阪神が獲得を発表。開幕戦でスタメン出場を果たしたように、大きな期待がかけられていた。
ところが、好調だったチームとは引き換えに、フォード自身は開幕から状態が一向に上がらず。葛城育郎や林威助などに出場機会を奪われ、ファーム落ちを経験した。
最終的に47試合出場で打率.225、3本塁打、11打点と結果を残せず。同年限りで阪神を退団。2004年のような打棒を日本では発揮できなかった。
【了】