第12話「小谷城の再会」では、前回に引き続き1569(永禄12)年の様子が描かれた。今回は将来に向けて、かなりの数の伏線が散りばめられていた。それでは、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは新任の京都奉行として悪戦苦闘する藤吉郎と、藤吉郎をフォローする光秀のシーンが挙げられる。信長から京都奉行に任命され舞い上がる藤吉郎。しかし百姓から成り上がった藤吉郎は、評定の取り仕切りや連歌・蹴鞠といった公家との付き合いには不慣れで、いつも醜態をさらしてしまう。

SNSでは「義昭の命令もあるんだろけど、光秀が頼もしいな」「公家にいびられている藤吉郎がかわいそうだった。光秀さんがいて良かったね」と光秀のファインプレーが称賛されている。しかし一方で、「秀吉と光秀が互いを認めたり尊敬する部分を抱いたりするのも今後を考えるとしんどい」「しっかり好感度上げられると本能寺の変がどうなるか怖いな。どれだけ恩があっても、殿を殺されたら絶対に許す訳にはいかないだろうし」と、のちに雌雄を決することになる2人に、視聴者の興味が注がれた。

  • (C)NHK

    (C)NHK

寧々とまつ、火花を散らす

次に互いの夫の出世について激しく火花を散らす寧々とまつのシーンが挙げられる。ライバルである藤吉郎と前田利家(大東駿介)だが、妻である寧々とまつも互いに対抗意識を燃やしていた。寧々が藤吉郎が京都奉行となり破格の出世を遂げたことを自慢すると、まつは利家の信長からの寵愛ぶりで対抗する。

このバトルにSNSでは、「女のマウント合戦が始まっているな」「まつさん、わざわざ訪ねてきてやってるんだな。暇なのかな」といった投稿が寄せられている。史実では利家・まつ夫婦は子のなかった藤吉郎・寧々夫婦に四女・豪姫を養子として送ったり、年老いても仲が良く、2人で温泉に行ったりという逸話が残っている。藤吉郎と利家は、まさに終生の友と呼ぶに相応しい関係を築いていくが、その途中ではこんな小競り合いがしょっちゅうあったのだろう。

  • (C)NHK

    (C)NHK

織田信長、小谷城に行く

最後に信長が市(宮崎あおい)・浅井長政(中島歩)夫婦に会いに小谷城へやってきたシーンが挙げられる。激務の合間を縫って小谷城へやってきた信長だったが、久々に再会した市は不機嫌だった。どうやら浅井家に嫁いでから1度も会いに来ず、手紙の返事もよこさなかったことを根に持っているようだ。しかしさすがは信長。市の心情を見抜いており、その対策として市のお気に入りである小一郎と藤吉郎をこっそりと連れてきていた。

たちまち機嫌を直した市と、信頼できる長政を相手に穏やかな一時を過ごした信長は、いつになく幸せそうだった。SNSでは「兄ちゃんが会いにきてくれなくて拗ねてるお市さま、かわいいな」「長政やお市、猿兄弟と一緒にいる時の信長さまが優しいお兄ちゃんしてたのが印象的だったな」と、信長兄妹へのコメントが集まった。信長の家族愛、強めだ。

また、藤吉郎とその将来の妻・茶々の初対面のシーンも話題となっている。「のちのちを考えるとこの出会いは感慨深いな」「周知の事実とは言え、ナレーションが直球にネタバレしてくるんだな」と、視聴者は反応していた。

今回は多くの主要人物やその家族との関係がクローズアップされた。SNSでは「お市一家と信長・豊臣兄弟や家族のほのぼのしたやり取りでほっこりしたけどこれからを思うとしんどいな」「お市さま出産はおめでたいし、万福丸もかわいいけどそれだけにつらい」と、今後の展開が注目されている。誰も彼もが、この頃が一番幸せだったのかもしれない。

きょう5日に放送される第13話「疑惑の花嫁」では、小一郎が信長の命令で慶をめとることとなる。しかし、慶には黒い噂が付きまとっていた。一方、信長は越前・朝倉氏を討つために出陣します。浅井長政は信長と朝倉氏との間で板挟みになる。

  • (C)NHK