JR東日本は津軽線の新中小国信号場から三厩駅までの区間について、鉄道事業法第28条の2(事業の廃止)にもとづき、3月24日付で国土交通大臣に鉄道事業廃止の届出を行ったと発表した。

  • <!-- Original start --></picture></span>2022年8月の大雨で被災するまで、津軽線非電化区間の普通列車にGV-E400系を導入。青森~三厩間の列車も設定された<!-- Original end -->

    2022年8月の大雨で被災するまで、津軽線非電化区間の普通列車にGV-E400系を導入。青森~三厩間の列車も設定された

津軽線は青森~三厩間を結び、このうち青森駅から新中小国信号場まで電化されている。かつて青函トンネル経由で本州と北海道を結ぶ特急「スーパー白鳥」「白鳥」、寝台特急「北斗星」「カシオペア」、夜行列車の急行「はまなす」などが運行された区間だが、2016年3月の北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)開業で特急列車等の運行はなくなった。現在、津軽線を経由して本州から北海道へ向かう列車は、JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」と、JR貨物が運行する貨物列車のみ。定期列車は普通列車のみの運行となっている。

新中小国信号場から先、三厩駅までは非電化区間。津軽線の普通列車は青森~蟹田間でおもに電車、蟹田~三厩間で気動車を使用しての運転だった。しかし2022年8月の大雨で被災し、その後も非電化区間で運転見合わせに。普通列車は青森~蟹田間のみ運転され、蟹田駅から新中小国信号場まで貨物列車や「TRAIN SUITE 四季島」の運行(新中小国信号場から先は青函共用走行区間を走行)があるものの、途中の中小国駅に列車は停車しない。現在、蟹田~三厩間で代行バスや乗合タクシー「わんタク」など運行している。

今回、JR東日本の発表に合わせ、国土交通省東北運輸局も津軽線の一部区間で鉄道事業を廃止する届出があったと発表。廃止の予定日は「令和9年4月1日」とされ、2027年春に廃止する見込みに。廃止を必要とする理由について、被災後の「復旧方法について関係者間で議論を重ねた結果、自動車交通に転換することで合意」「合意後、自動車交通の運行計画等の調整が整ったため」と説明している。廃止届出のあった新中小国信号場から三厩駅までの区間に加え、蟹田駅から新中小国信号場までの区間も「定期運行列車による旅客運送を廃止する区間」とした。あわせて「別途手続により中小国駅廃止予定」であることも明らかにしている。

  • <!-- Original start --></picture></span>津軽線の終点、三厩駅<!-- Original end -->

    津軽線の終点、三厩駅

なお、国土交通省東北運輸局によれば、JR北海道からも海峡線の中小国駅から新中小国信号場まで廃止の届出があったという。津軽線と同じく「令和9年4月1日」を廃止の予定日としており、「東日本旅客鉄道株式会社の津軽線蟹田・三厩間の自動車交通転換に伴うもの」と理由を説明。一方で、「同区間は東日本旅客鉄道株式会社が引き続き維持、管理するため、現在運行されている貨物列車、団体臨時列車等について影響はありません」としている。