ピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2026』。過去最多6,171人のエントリーの中から決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、21日18:30~生放送)に駒を進めたのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人だ(※決勝戦ネタ順)。
ファイナリスト9人へのインタビューを、決勝戦前日まで紹介。今井らいぱちは、妻と子ども3人、家族4人の人生を背負い、「この大会しかない」という覚悟で挑む――。
安堵と覚悟が交錯した決勝進出の瞬間
決勝進出が決まった瞬間について、「本当にホッとしました。“耐えた”って感じです」と振り返る今井。2024年春に上京する際、今回の大会で結果を残せなければ大阪へ戻ると家族と約束していた。
「なんとか東京で芸人を続けられる切符をもらえた」
安堵と達成感、そしてこれまでの積み重ねが一気に押し寄せ、「人生で初めての感情」が湧き上がったと語る。全国の賞レースのファイナリストという限られた立場に、自身が加わった実感も大きい。
ファイナリスト9人の顔ぶれについては、「例年よりパワータイプが多い」と分析。しんや、ななまがり・初瀬、九条ジョーといった面々を挙げ、自身も同じ系統だとしながら、「この3人には負けたくない」と対抗心を見せる。
中でも強く意識しているのが、しんやの存在だ。体格やパワーで上回る相手に対し、自身は“柔”で勝負する構えを見せ、「グレイシー柔術で勝ちます」とイメージ。
ネタ順も1番手がしんや、2番手が今井という並びとなり、まさに“剛と柔”の対比が序盤から展開される構図となった。
妻からの叱咤激励「決勝は当たり前」
そんな今井が自らの強みとして挙げるのは、「背負っているものの大きさ」だ。妻と子ども3人、家族4人の生活を背負っているという現実が、今回の戦いに直結し、「この大会しか人生を変える瞬間がないと思っています」と捉える。
単身赴任という形で東京に挑戦している今井にとって、今回の『R-1』は単なる賞レースではない。「次の1年を同じように過ごすことはできない」と語り、「粘るのではなく、一撃で決めるしかない」と覚悟をにじませた。
その思いは、『R-1グランプリ』という大会の位置づけにも表れている。
「人生を変えるきっかけです」
2025年には双子が誕生し、家族が増えたことで、挑戦の意味が大きく変わった。決勝進出を果たした後、喜びを報告するため大阪に戻った際には、妻から「決勝は当たり前。優勝しなければ人生は変わらない」と現実的な言葉をかけられたという。
家族の人生を背負い、東京での芸人人生をつなぎ止めた今井らいぱちは、その先にある“逆転”をかけて決勝の舞台に立つ。

