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この物語には、もう一人、なくてはならない存在がいる。それは、白馬を演じる福本莉子だ。

コミュニケーション能力の不足を克服するために「ガンダーラ珈琲」で働いていたが、雄太ら3人に協力し、マチルダの捜索に加わることになる。そんな福本が画面にいるだけで、そのシーンが突如、フレッシュ感を得る。

フレッシュ感が必要なだけならば、福本でなくともいい。だが福本がすごいのが、あのベテラン俳優3人に混ざり、まったく見劣りしないことなのだ。福本は、決して“天才”タイプの女優ではない。2022年の「タウンワーク」のインタビューでは、「リアルさを徹底的に追求し、役作りでは資料や観察、検証を重視する」と語っており、感覚で演じるタイプではなく、現実の人間を分析し、再現するタイプの演技観を持っていることを話している。

また2023年の『VOCE』では、「『できない』とは言わない覚悟」を語っており、かなりストイックで、職業・女優としての責任を最優先する“プロ型”。それでいて、2022年のマイナビニュースでは、「好きなことへの没頭が人生や仕事につながる。楽しさが原動力」とも語っており、好きという感情を大切にする柔らかさも併せ持っている。

徹底した観察力を持っているからこそ、反町らベテラン3人の芝居に呼吸を合わせられるのであり、「好き」や「柔らかさ」があるからこそ、フレッシュ感が画面に反映される。ベテランの芝居にフレッシュ感があっても浮かない。バランスを取って画面に存在するということができる。「才能」よりも「積み重ね」と「誠実さ」に重きを置いた女優なのだ。

ちなみに彼女は「東宝シンデレラ」グランプリ出身だが、このスタートも良かった。「東宝シンデレラ」出身女優で、すぐにデビューする女優は少ない。おそらく、その名に恥じぬようみっちりと稽古を受けてからでなければ芝居をさせてもらえず、それが単なる新人女優との相違だと筆者は思っている(福本もグランプリから芝居の仕事まで2年を要している)。

ベテラン3人でも画は成り立つ。だが、そこに福本がいることで、画面が華やぐ。そのフレッシュ感は、本作のタイトルから例えれば、いわゆる「ラムネ」のような爽やかな存在だ。

いわば、白馬=福本は、4人目の「ラムネモンキー」。そんな彼女が見たUFOは、現実か幻か──。第11話でそれは明らかになるだろう。どんな設定でこんな展開となったのか。だが、どんな展開であっても、福本ならフレッシュ感満載に魅せてくれるだろうという安心感があるのが、とてもうれしい。

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