「取り戻せ! あの謎と情熱に満ちた世界を」──1988年、日本がまだ好景気に沸いていた時代に中学時代を過ごした少年3人が、51歳となり、37年ぶりに再会したことから始まるフジテレビ系ドラマ『ラムネモンキー』(毎週水曜22:00~ ※TVer、FODで配信/FODで次話先行配信)。脚本を務めるのは、『コンフィデンスマンJP』『リーガルハイ』『デート~恋とはどんなものかしら~』『どうする家康』など数多くのヒット作を生み出した古沢良太氏だ。

実はこの作品、古沢氏によれば、「僕が落書きのように描いていた漫画が原作になります」とのこと。本作の主人公3人同様、「自分もオタクだった」と語る同氏に、作品の裏話や今後の見どころについて聞いた。

  • (左から)大森南朋、津田健次郎、反町隆史 (C)フジテレビ

    (左から)大森南朋、津田健次郎、反町隆史 (C)フジテレビ

主人公は、吉井雄太(通称ユン/反町隆史)、藤巻肇(チェン/大森南朋)、菊原紀介(キンポー/津田健次郎)。1988年、中学時代は映画研究部でカンフー映画制作に夢中だった彼らも、今や51歳。「こんなはずじゃなかった」と三者三様に人生に行き詰まりを感じていた。そんなある日、「丹辺市の建設現場から人骨発見」のニュースが。

少年時代を過ごした町の名前に心がザワついた紀介は2人に連絡し、37年ぶりに3人が再会する。昔話に花が咲く中、中学時代憧れだった顧問の女性教師の記憶が曖昧になっていることに気づき…。映画研究部の集合写真と共に掘り出された紙には“行方不明”の文字も。「俺たち、なんか大事なことを忘れてない…!?」。3人は、顧問教師の謎の失踪事件を追い始めるが…。

UFOは「今後に多分、生きてくる」

──本作を書こうと思った経緯を教えてください。

かなり珍しい、面白いパターンから始まりました。まず、僕自身の年代である80年代の中学生の話を書いてみたいという想いがありました。それと、“大人の『スタンド・バイ・ミー』”のような作品もやってみたいとずっと考えており、メモ程度の断片的なアイデアとして、それを漫画のような落書きとして残すという作業を個人的にやっていたんです。

具体的には一昨年から翌年にかけて、企画書のようなものとして、プロデューサーの成河広明さんにお渡ししたんですが、その時に成河さんが「その漫画を原作にしては?」と提案してくださったんです。そこから漫画として組み上げていき、それを原作として脚本にしていったという形です。

──それは、かなり特殊ですね。

はい。やったことがないパターンでしたので、僕自身も面白いなと思って進めていきました。

──主人公3人のわちゃわちゃした80年代サブカルネタの会話がとても面白いです。ガンダムの女性キャラネタであったり、カンフーネタであったり。

ありがとうございます。あれはほぼ僕の記憶を元に書いているので、単に80年代トークとして楽しんで見ていただければと思っているのですが、実は、意外とその会話の中に、本筋に関わる事柄を潜ませているんです。

──そうだったんですね!

ですから、会話を楽しみながら見ていただき、何か違和感を覚えたら、実はそれがその後の謎解きにつながっていることもあるかもしれません(笑)

──それは見逃せませんね。あと、第1話だと冒頭にUFO、第2話だとカンフー…というふうに、個人的には映画『未知との遭遇』や『竹取物語』、また主人公の通称からもジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモハンキンポーなどが出演した『プロジェクトA』や『酔拳』など、さまざまな当時の映画のオマージュがあるようにも感じました。あれは今後も…?

出てくると思います(笑)。同時に、そのUFOは今後に多分、生きてくると思うし、そういう中二病的な子どもの妄想のような、記憶が曖昧な妄想に書き換えられているという要素が、毎回の一つの仕掛けになっているので、楽しみにしていてもらいたいです。

  • (C)フジテレビ

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