ピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2026』。過去最多6,171人のエントリーの中から決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、21日18:30~生放送)に駒を進めたのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人だ(※決勝戦ネタ順)。

ファイナリスト9人へのインタビューを、決勝戦前日まで紹介。同期であるたくろう・きむらバンドの『M-1グランプリ』優勝に刺激を受け、「決勝へ行かなあかん」という使命感を抱いていた真輝志は、コント一本で“化け物が集まる大会”に挑む。

  • 真輝志

    真輝志

決勝進出は「ホッとした部分が強かった」

2024年の決勝進出を経て、2025年は準決勝敗退。その悔しさを乗り越え、再び決勝の舞台へと戻ってきた真輝志。決勝進出が決まった瞬間については、「ホッとした部分が強かったです」と振り返る。

初出場となった2024年は高揚感が先に立っていたが、今回は状況が違った。前年の敗退を受け、「決勝へ行かなあかんやろう」という使命感を背負っての挑戦だったという。

さらに刺激となったのが、同期であるたくろう・きむらバンドの存在だ。2025年の『M-1グランプリ』優勝を間近で見たことで、「準決勝で負けるわけにはいかん」と気持ちを引き締めた。

ファイナリスト9人の顔ぶれについては、「それぞれのジャンルのトップが集まった」と分析する。中でも強く意識しているのが、ルシファー吉岡。2024年決勝では、自身がトップバッターを務めた直後に登場し、点差を広げられた相手でもある。

「あのとき越えられなかった壁が、今回も後ろに控えている」

そう語るように、今回の決勝でも大きな存在として立ちはだかると見ている。

一方で、さすらいラビー・中田和伸については、戦いを通じて関係を深めたい相手だという。決勝発表の場で同期だと知り、「仲良くなりたい」と声をかけられたことが印象に残っているといい、「こいつ、かわいっ!」と笑顔を見せる場面もあった。

R-1は「化け物が集まる大会」

そんな真輝志が自信を持つのは、コントの内容そのものだ。

芸歴制限が撤廃された近年の『R-1』では、知名度やキャラクターを持つ実力者が多く勝ち上がっている。その中で自身は知名度も低く、キャラも強くない。それでも決勝に選ばれている理由は、「コントの内容が良かった以外にない」と分析する。

「だから、そこは自信を持ちたいです」

真輝志にとって『R-1グランプリ』とは、「化け物が集まる大会」。ジャンルの制約がないからこそ、あらゆるタイプの実力者が集まる。その舞台で、自身はコントで勝負したいと考えている。

ここまでの道のりは、決して順風満帆ではなかった。2022年にコンビ・きんめ鯛を解散した際には、芸人を辞めることも考えていたという。

しかし、その決断を変えたのは、周囲の芸人仲間の存在だった。ビスケットブラザーズの原田泰雅、たくろう・きむらバンド、そして蛙亭のイワクラ――それぞれが言葉をかけ、背中を押した。

印象的だったのは、「真輝志やったら絶対に大丈夫や」という言葉。自分の不安よりも、信頼する仲間の言葉を信じることで、「続けなあかん」と考えが変わった。

そのきむらバンドからは、『M-1』優勝後に「次は真輝志やで」「一生、お笑いやろうな」と声をかけられた。

その言葉に応えるためにも、そして「一生お笑いをやる」ためにも、今回の『R-1』で結果を残したい。真輝志はそうした思いを胸に、決勝の舞台に立つ。