果汁ではなく、果皮。その一点にこだわり抜いたサワーが、ビールユーザーの新たな選択肢として存在感を高めている。
サントリー株式会社は3月16日、“果皮でつくったサワー”「THE PEEL」の商品説明会&新TV-CM発表会を開催。ブランドメッセンジャーを務める大泉洋さん、斎藤工さん、池松壮亮さんも登壇し、果皮の魅力と新商品の情報を発信した。
ビールユーザーの新たな選択肢として定着
初めに、サントリー株式会社 マーケティング本部 ビール・RTD部 部長 中野 景介 氏が登壇し、ブランド戦略と新商品の概要を説明した。
「THE PEEL」は、狭義ビールとRTD(Ready To Drink・ふたを開けてそのまま飲めるアルコール飲料)それぞれのユーザーが持つイメージの“ギャップ”を埋めることを目的に開発された商品だ。消費者調査の結果、狭義ビールユーザーのなかにはRTDに人工的な印象を抱き、「自分向けの商品がない」と感じている層がいることが判明。その課題への答えとして生まれたのが、果汁ではなく"果皮"で作るというコンセプトだった。
発売後の反響は顕著で、2025年12月末時点の累計販売本数は4,000万本を突破。同社が前年に発売したRTD新商品のうち、単一フレーバーとして最も売れた商品となった。
また、本発表会の時点で5,000万本を超えたことも明かされた。中野氏は支持を集めた要因として、果皮由来の“ほろ苦く香り立つ味わい”が受け入れられたと分析する。食事に合うすっきりとした飲み口と後味の余韻が、ビールユーザーの新たな選択肢として定着しつつあるという。
2026年の施策として中野氏が掲げたのは、パッケージリニューアル、新商品の追加、そしてコミュニケーション強化の3点だ。パッケージはレモン果皮のイラストをより前面に打ち出したデザインに変更され、金色の帯を加えることで棚での視認性も高めている。
また3月17日(火)には、「THE PEEL〈レモン〉ALC.7%」を全国で通年発売することも発表された。複数種のレモン果皮と原料酒を組み合わせ、果皮由来のコクや苦みをより際立たせた一本で、まだ手に取っていないビールユーザーにも届けたいという思いが込められているとのことだ。
3人が語る新CM。現場で増えるレモンの色
商品説明に続き、大泉洋さん・斎藤工さん・池松壮亮さんが登壇。3名が出演した新TV-CMのお披露目後、池松さんは「3人のムードがどんどん上がっていき、ずっと続けられるんじゃないかなと思えるほどの現場でした」と撮影時の雰囲気を振り返った。
斎藤さんも撮影について「CMでは黄色だけが強調され、ほかはモノクロに見える映像になっています。現場のモニターも同じ状態で、回を重ねるうちになぜか“黄色”を着てくるスタッフさんが増えていました」と裏側を語った。
"本格果皮マイスター"の座をめぐる攻防
発表会は「果皮の真実発表会」と銘打ち、4つの角度から果皮の特性を紹介する構成で進行した。
まず取り上げられたのは、製品の香りと味わいを決定づける原料について。「THE PEEL」では、果皮の内側にある白い部分“アルベド”と外側の黄色い部分“フラベド”をそれぞれ別の手法で処理し、蒸留酒・浸漬種など4種類の原酒として活用している。
アルベドを使った浸漬酒は新たに開発されたもので、爽やかな苦みと味の厚みをもたらすという。「2種類あることを初めて知りました」と斎藤さんが話すと、大泉さんも「そういうウンチクを知れるの嬉しいですね。ほかの場所でものすごく話すと思います」と語り会場の笑いを誘った。
続いて3名は、果肉を傷つけずに果皮のみを剥く“体験コーナー”に挑戦。最も綺麗に仕上げた人物を「本格果皮マイスター」として認定するというもので、大泉さんは「1週間前から練習してますよ」と意欲を見せる。
一斉に作業をスタートさせるなか、途中で果皮が切れてしまったのは池松さん。その様子を見た大泉さんが「サントリーの契約終了です」と大声を上げた。
しかし審査を担った中野氏からは「“本格果皮マイスター”に選ばれたのは、池松さんです」と発表が。果肉への傷の有無を重視した結果だった。大泉さんは「疑惑の判定です」と悔しさをにじませ場を盛り上げた。
大人の余韻を楽しめるイベントの開催
発表会の後半では、3月20日・21日に東京ミッドタウン日比谷 アトリウムで開催される「果皮とオトナの余韻が愉しめる THE PEEL BAR」も告知された。対象商品とおつまみのセットが100円で提供されると聞いた3名は驚いた様子を見せ、斎藤さんは自分たちも訪れたいと関心を示した。
その場では先行体験として、的の外周部分="ピール"を狙うレモンピールダーツも実施。池松さんと斎藤さんが1投目で成功を収めるなか、大泉さんは2投続けて失敗。3投目がかろうじて果皮の端に刺さるかたちで成功となり、会場から歓声が上がった。
最後のコメントで池松さんは「お花見や夏に向けて、いよいよ『THE PEEL』の出番かなと思ってます」と語り、斎藤さんは「この商品に出会ってから、普段処分してしまっていたかもしれない“果皮”のようなものにこそ価値があると感じています」と続けた。大泉さんは「5%と7%、爽やかな苦みやコクの違いを比べて楽しんでいただければと思います」と締めくくった。




