「見えることは、人生を実りあるものに変える」――。15日放送のMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜23:00~23:30)には、 眼科医の赤星隆幸氏が出演する。
白内障治療のパイオニアの1人
白内障は、レンズの役割を担う透明な水晶体が、主に加齢に伴い石のように硬く濁ってしまう疾患だ。50代で半数が、80代ではほぼ100%発症するといわれ、治療が遅れると失明に至るケースもある。この白内障治療において、赤星隆幸氏はこれまで独自の手術を考案してきた。
白内障の症状や術後のニーズは多様で、白目を切開する手術法もあるが、赤星氏は角膜を切って治療を行う。角膜切開には術後に乱視や目の炎症などが起こるケースがあるとされるが、赤星氏は1.8ミリの切り口からレンズを挿入するなど、自ら考案した手法で対応する。器具も自分で開発、目にかかる負荷が最少になるようコントロールしながら手術を行う。
かつては、全身麻酔で1カ月の入院が当たり前とされた。その時代に赤星氏は、当時では革新的な術式「フェイコ・プレチョップ法」を世界に提唱、日帰り手術を広めた白内障治療のパイオニアの1人だ。その技術を頼り、政財界の要人や海外のVIPも治療に訪れる。
信念は、「医療が遅れた国でも、先進国と変わらぬ治療を」。自費で海外に飛んでは、治療するだけでなく世界中のドクターの指導にもあたってきた。これまで各国で24万の瞳に光を届けてきた。
今回、赤星氏は海外68か国目となるブータンへ。「幸せの国」も医療環境は乏しく、眼科医は18人しかいない。日本で40年前に行われた古い手術がいまだに行われているという。病院に向かうと100人をこえる長い列が。中には、重度の症状もあった。
「見えることは、人生を実りあるものに変える」。自ら切り開いてきた医師の熱い眼差しがそこにある。
【編集部MEMO】
『情熱大陸』は、様々な分野で活躍する人たちをひとりひとり密着取材して取り上げ、紹介していくドキュメンタリー番組。1998年4月から放送されている。
