――他にも、従来のトークライブとの違いはありますか?
お酒を飲みながらトークをする、という点もなかなか新しいと思います。普段、YouTubeでは動画を公開する際に「ピー音」を入れたり、カットしたりという編集が入るのが普通ですが、オフラインのライブでは、その「ピー音」の部分が生で聞けちゃう。しかもお酒が入ることでより口が軽くなって、本当なら伏せるようなところまでポロッと出ちゃうかもしれない。そんな危うさも魅力のひとつですね。
――先ほど「没入できる仕掛け」とおっしゃっていましたが、具体的にどのような仕組みなのでしょう。
都市伝説と言えば「信じるか信じないかはあなた次第」っていう関暁夫さんの有名なフレーズがありますが、受け手側に委ねられる部分が非常に大きいですよね。嘘だと思えば嘘になるし、信じようと思えばどこまでも信じられる。
それを逆手に取って、今回は演者の3人に「お客さんを信じ込ませる」ためにストイックにしゃべってほしいと思っているんですよ。なので、お客さんにはトークごとに、その話を信じるか信じないかをジャッジしてもらいます。で、そのジャッジの結果によって、演者さんには何か良くないアクションが襲いかかる……という仕掛けを考えています(笑)
――それは面白そうですね!
今回はチケット特典として、来場者全員に「ロゴ入りの光るコースター」をお渡しします。これが赤と緑の2色に光るようになっていて、それを使って判定に参加していただく形になっています。
デザインもかなりこだわって作っているので、家に帰ってからもコースターを見るたびに「あの時は赤いランプを点けたな」とか「あの話は信じられなかったな」といった余韻を持ち帰ってもらえるような、思い出のきっかけにしたいと思っています。
三者三様のアンサンブルに期待
――出演される3人のスタイルについて、それぞれどういったポイントに注目されていますか?
たっくーさんは、情報の出し入れがとにかく上手い。ご自身の感情を混ぜすぎず、事実を積み上げて聞き手に想像させる、非常に硬派でスマートなトークです。逆にコヤッキーさんは、情報を出しながら「自分はこう思った」という推理を混ぜていく。お客さんと一緒に謎を解いていくような一体感を作るのが上手いと思います。
はやともさんは吉本の芸人さんですから、バラエティとしての振りが素晴らしい。政治やお金といった重くなりがちなテーマでも、はやともさんのキャラクターが加わると、エンタメとして純粋に楽しめるようになります。この三者三様のアンサンブルが当日、どう混ざり合うのか、僕も楽しみですね。
――今回はアドリブトークであり、しかもストーリーも織り交ぜるということで、演出もかなり大変だと思いますが、特に苦労されているのはどんな点ですか?
やはりバランスの取り方には苦労していますね。尺に限りがある中で、純粋にトークをたっぷり聞きたい人もいれば、ストーリーを楽しみたい人もいる。そのあん梅がめちゃくちゃ難しいです。ストーリーが邪魔だと思われないように、でも「どういうことなんだろう?」という違和感を持たせて、ストーリーに引き込んでいかないといけません。
あと、もし3人の勘がものすごく悪くて、謎が全然解けなかったらどうしよう……という怖さもあります(笑)。でも、それすらも面白くできるようなバックアッププランは用意していますので、安心してください。
――当日はどんなお客さんに来場していただきたいですか?
個人的には、今まで都市伝説に興味がなかった人にこそ来てほしいです。「都市伝説のライブ」という敷居を高く感じず、お酒を飲みながら面白い話を聞く時間、という気軽な気持ちで遊びに来てくれたらうれしいですね。
ワイテルズの頃から僕を応援してくださっている方々にも、「Nakamuのエッセンスが効いているな」と感じてもらえる作品に仕上げていますので、ぜひ会場にお越しください。
●Nakamu
1998年、神奈川・横浜市生まれ。ゲーム実況グループ「White Tails」の発起人でありプロデューサー。物語性のある謎解き、99年後の展示会、武道館での3日間イベントの企画・演出・プロデュースなどを手掛け、小説執筆、作詞などマルチな分野に携わるクリエイター。ラジオ番組『エンタメPalette!!』(TOKYO FM)にも出演する。

