おにぎり協会は1月27日、2026年のおにぎりトレンド予測を発表した。本予測は、過去のトレンド予測の振り返り、および「コンビニおにぎり人気調査2026」(対象期間2025年1月~12月、主要コンビニ各社回答)等を参考に、同協会の見立てとして整理したものとなる。

2025年トレンド予測の振り返り

同協会は2025年2月に3つのトレンドを発表しており、その結果を振り返った。

1つ目の「グローバルフレーバーの普及」は、評価を「やや当たり」とした。2025年は、海外の味が「新奇性」ではなく、コンビニ・スーパーのフェア等を通じて"取り込み型"で浸透した。韓国系や洋風などの要素が、具材や味付けに自然に入り込み、生活者の選択肢として定着し始めている。また、訪日客が日本でおにぎりを体験する機会も増え、認知拡大の土壌が整った。

2つ目の「国産おにぎりのプレミアム化」は「大当たり」と評価した。2025年は、素材・産地・設計思想を"語れる"プレミアムおにぎりが、生活者にとって特別な選択肢としてだけでなく、日常の中でも選ばれる存在になった。コンビニ各社のラインアップでも、プレミアム帯・高付加価値帯が「一部の企画」ではなく、通年の売れ筋に入り込んだ点が象徴的だ。

3つ目の「カスタマイズおにぎり」は「やや当たり」とした。2025年は、おにぎり専門店を中心に、オーダーメイド/トッピング型の"カスタム"が拡大した。一方で、コンビニ領域では「誰でも選びやすい定番の強さ」が際立つ一年でもあり、カスタマイズはまず専門店側で広がり、次段階として"手軽な半カスタム(選べる具材・構成)"へ進む準備期間だったと捉えている。

2026年のおにぎりトレンド予測

同協会は、2026年における3つのトレンド予想を発表した。

  • 2026年おにぎり3大トレンド

    2026年おにぎり3大トレンド

1.世界文化

2026年は、おにぎりが海外で「日本食レストランのメニュー」ではなく、その街の日常食として定着し始める転換点になると予測する。小資本・小面積で成立し、テイクアウトと相性がよいおにぎりは、個人店やスモールチェーンが参入しやすい。現地の食材や味覚を取り込みながら、"ローカルに最適化されたおにぎり"が生まれ、寿司・ラーメンに続く日本発のグローバルフードとして存在感を強めていくと見ている。

国内で見えている"兆し"として、訪日客を含む多様な来店客が集まる場で、おにぎりが「手に取りやすい選択肢」として機能し、体験機会が増えている。また、具材や味の説明を含めた情報設計(例:おいしさが伝わるパッケージ)に各社が取り組み、言語や文化の壁を越えて選びやすくする方向が強まっている。

2.二極完成

2026年、おにぎりの価格帯は曖昧さを失い、"はっきり二極化"が完成すると予測している。素材や産地、設計思想を語れるプレミアムおにぎりと、毎日手に取れる納得価格のおにぎり。そのどちらかに振り切った商品が増加する。価格は高低の問題ではなく、「いつ・どんな場面で食べるか」という役割の違いを示す指標となり、おにぎりは軽食から"選べる主食"へと位置づけを変えていく。

国内で見える"兆し"として、「特別感(高付加価値)」と「価格への工夫(お手頃)」の両軸で商品を整え、原材料高騰下でも"納得できる価格設計"が増加傾向にある。低価格帯への支持や伸長が示される一方で、コンビニおにぎり人気調査2026でプレミアム帯おにぎりが上位に入るなど、両方向が同時に強まっている。

3.完結おにぎり

2026年は、「一個で満足できる」おにぎりがさらに存在感を増し、"完結する主食"として定番化すると予測している。背景にあるのは、忙しい生活の中で食事を効率よく済ませたいというニーズと、主食と主菜を同時に摂りたいという実感。大きさは単なるボリュームではなく、食事としての完結性を意味する。おにぎりは"軽く食べるもの"から、"きちんと食べるもの"へと役割を広げていく。

国内で見えている"兆し"として、「大きい系」「具材感の強いタイプ」が定番化したという回答がコンビニおにぎり人気調査2026でも複数社から示され、単発企画ではなく「通年の設計思想」として組み込まれている。生活者側の「1個で済ませる」意識(満足感・コスパ)と、供給側の「完結性の設計」が一致し、完結おにぎりはさらに強まると見立てている。