視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の年末年始番組ランキング(12月22日~1月4日)をまとめた。
『豊臣兄弟!』期待通りの高数値
今回のランキングでは、1月4日に初回放送となった大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)が、個人全体首位(72.2%)という期待通りの数値を叩き出した。 仲野太賀演じる主人公・小一郎が、揉め事を双方納得の「WIN-WIN」で収める冒頭シーンが現代社会へのメッセージとも重なり、視聴者を惹きつけたようです。
池松壮亮扮する兄・秀吉のお調子者の裏にある狂気や、作業員として現場に紛れ込む小栗旬の信長など、従来の戦国像を覆す斬新な演出も話題に。テンポの良い脚本と俳優陣の熱演が噛み合い、戦国エンターテインメントの新たな傑作誕生を予感させるスタートを切っている。
ランキング全体を俯瞰(ふかん)すると、『はじめてのおつかい新春SP』(日本テレビ)や『金曜ロードショー「千と千尋の神隠し」』(同)といったお正月の鉄板コンテンツが個人全体・コア層ともに順当に上位へランクインし、変わらぬブランド力の強さを見せつけた。
一方で、年末の風物詩『第76回NHK紅白歌合戦』は、矢沢永吉や松田聖子ら豪華アーティストの集結で視聴率は好調だったものの、注目度ランキングではコア7位という結果に。 これは放送時間の長さに加え、注目度が「テレビの前の人のうち画面を見ていた割合」を示すため、家族で会話や食事を楽しみながら見る年末特有のスタイルが、数値が伸び悩んだ一因かもしれない。
それでも『紅白』が持つ瞬間的な熱量はすさまじく、やはり国民的行事としての存在感は健在だったと言えるだろう。
初出し映像で視聴者をくぎづけに
個人全体で2位、注目度69.3%という高い数値を記録したのは、箱根駅伝の復路ゴールからわずか7時間後に生放送された『完全密着!箱根駅伝』(日本テレビ)。コア視聴層でも8位(61.0%)にランクインしており、お正月の国民的行事への関心の高さが改めて証明された。
番組の最大の見どころは、総勢204台のカメラが捉えたレースの裏側、特に各チームの運営管理車に設置された「監督カメラ」の初出し映像。勝負の分かれ目における指揮官たちのリアルな反応や、選手たちの息遣いが伝わる映像は、多くの視聴者をくぎづけにする迫力だった。
中でも注目を集めたのは、5区で区間新記録を樹立した青山学院大学・黒田朝日選手の激走シーン。前を行く早稲田大学の“山の名探偵”工藤慎作選手をかわしてトップに立つ場面では、他大学の監督たちが「山の怪物だな」「探偵どころじゃない」と脱帽する様子が映し出された。
スタジオにはMCの山里亮太と本田翼に加え、スペシャルゲストとして俳優の大泉洋が登場。今秋放送予定のドラマ『俺たちの箱根駅伝』で主演を務めることを生発表し、スタジオを大きく沸かせた。さらに、自身のヒーローとして黒田選手の名前を挙げ、「最高でした」と興奮気味に語るなど、熱量の高いコメントも印象的だ。
レースの興奮冷めやらぬ中、選手たちの激闘の舞台裏と豪華ゲストによるサプライズ発表があいまって、最後まで高い注目度を維持する結果となっている。


