連続テレビ小説『あんぱん』のスピンオフとなるオーディオドラマ『さいごのうた』が、NHK-FMにて1月3日(22:00~22:50)に放送される。Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が演じる作曲家・いせたくやが主人公の本作で、たくやの弟子であり劇団スタッフの“ハチ”こと八条大吉を小林虎之介が演じている。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーにインタビューし、小林の起用理由や現場での裏話などを聞いた。
誠実で愚直で真面目なイメージ「弟子役がハマるのではないかなと」
『あんぱん』は漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、朝田のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)が『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた物語(NHK ONEで総集編が配信中)。『さいごのうた』では、たくやの晩年を描く。嵩とのアンパンマンミュージカルの作曲中、突然倒れてしまったたくやは、「もう仕事はできない」と告げられ絶望していたある日、看病する妻・薫から「嵩さんから」と一通の手紙を渡される。そこには、ミュージカルの新しい歌詞が書かれてあり、たくやは嵩とのある約束を胸に、最後の力を振り絞ってメロディーを紡ぐ。
『あんぱん』本編には登場してなかった新キャラクター・ハチを演じる小林は、TBS系日曜劇場『下剋上球児』で注目を集め、その後も数々の作品に出演。2026年度前期の連続テレビ小説『風、薫る』への出演も決まっている。
倉崎氏は「虎之介さんは絶対に今後どんどん出てくる役者の一人だなと思っていて、以前からご一緒したいという思いがありました」と小林に注目していたそうで、「ご本人にお会いすると、20代の妻夫木聡さんはこんな感じだったんじゃないかなと思うようなスター性を感じました」と印象を語る。
そして、ハチという役柄にも合うと思ってオファーしたと明かす。
「誠実で愚直で真面目なイメージがあったので、弟子役がハマるのではないかなと思いましたし、大森さんとの年齢のバランス的にもハマるなと。オーディオドラマは声だけで聴くので、声のトーンや質が似ているとリスナーが混乱してしまいますが、虎之介さんは声の質も大森さんと違い、棲み分けもちゃんとできると思い、オファーさせていただきました」
千尋役・中沢元紀とのつながりから『あんぱん』出演を希望する声も
また、『あんぱん』放送中にSNSで、小林に『あんぱん』に出てほしいという声が多く上がっていたそうで、そういった人たちにも喜んでもらえるのではないかという思いもあったと語る。
「『下剋上球児』に(『あんぱん』柳井千尋役の)中沢元紀さんも虎之介さんも出ていたり、中沢さんと虎之介さんがドラマでW主演をされていたりというのもあって、『あんぱん』に虎之介さんも出てほしいと希望される方が多くいたようで、その方たちにも喜んでもらえるのではないかなと思います」
小林も『あんぱん』を視聴者として楽しんでいたという。
「『あんぱん』の世界に関われると思ってなかったのでうれしいと喜んでくれました。『あんぱん』をすごく愛してくださっていたみたいで、『あんぱん』へのリスペクトも感じましたし、出ていただいてよかったなと思います」
収録では期待通りの師弟関係をしっかりと表現。倉崎氏は「お芝居が瑞々しいですし、勢いもあって、師弟感がいい感じに出ていたと思います。確かな演技力のある役者なので、いつか映像でもご一緒したいと思いましたし、『風、薫る』も見るのが楽しみです」と演技力を称えていた。
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