『あんぱん』本編の最終週で、50代後半のたくやが『それいけ!アンパンマン』の初回放送を見守るシーンが登場した。『さいごのうた』はその後のたくやの物語で、50代後半から亡くなる62歳までを描いている。

『あんぱん』の撮影が終わってから3カ月以上経ってからの収録となったが、大森はすぐにたくやとしての感覚を取り戻していたという。

倉崎氏は「収録の2日前のリハーサルで本読みをしているとすぐに感覚が戻ってきていて、もうたくちゃんでした」と言い、「50~60代の老い感もうまく声で表現してくださっていました」と称える。

そして、病床での夫婦のシーンに特に感動したと明かす。

「聴いていて涙が出ちゃいました。嵩との約束であり、自分が作曲するんだと強い意志。役者ではあそこまでの到達点にはなかなかいかないと思います。音楽家・大森元貴さんだからこそのシーンが成立したというか、想像を超えるものになったのではないかなと思います」

大森に加え、たくやが作曲、嵩が作詞した名曲「手のひらを太陽に」を歌う歌手・白鳥玉恵役の久保史緒里、アメリカ公演メンバーのオーディションでたくやと出会い、後にたくやの妻となる橿原薫役の三浦透子、たくやの弟子であり劇団スタッフの“ハチ”こと八条大吉役の小林虎之介と豪華キャストが参加した『さいごのうた』。

倉崎氏は「本当に素晴らしいメンバーに集まっていただいた」と感謝し、「NHKのオーディオドラマは長い歴史がありますが、今までで一番聴いてもらえる作品にしたいという思いがあります」と話していた。

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