通勤途中や待ち合わせのときなど、スキマ時間のおともにぴったりな文庫本。じつは、出版社ごとにかなりの違いがあると知っていましたか?

細かすぎる違いの紹介で本好きを魅了したのは、約115社の文庫本を扱う書店・有隣堂の公式YouTubeチャンネル。本のプロによる、文庫本の深すぎる世界とは……??

  • ※画像は「有隣堂しか知らない世界」(@Yurindo_YouTube)より引用

    ※画像は「有隣堂しか知らない世界」(@Yurindo_YouTube)より引用

MCのキャラクター・R.B.ブッコローとともに文庫本について語るのは、有隣堂 アトレ恵比寿店の大平雅代さん。バリ旅行でかなり日焼けをしたらしく、ブッコローにいじられてから本題へ。

まずは、取り扱う主なジャンルについて。最も歴史があり、古くからの名作を扱う新潮文庫、さらに古典に強い岩波文庫、翻訳系を多数揃えるハヤカワ文庫……など、出版社ごとにさまざまな違いが存在します。

外出先での読書にも便利な「スピン(しおり)」は、じつは新潮文庫にしかついていないアイテム。しかも、スピンが外にはみ出していると製本の際に切られてしまうため、わざわざ手で挟み込んでいるのだそう!!

文庫本の上面の紙の「不揃い感」は、フランスの製本の形に似せたあえてのオシャレという豆知識も。新潮文庫・岩波文庫・ハヤカワ文庫の3レーベルが採用しています。

また、サイズも出版社ごとでわずかに異なり、文庫本の正しい寸法であるA6サイズになっているのは、講談社・岩波文庫なんだそう。ハヤカワ文庫の、書棚から取り出すときの指の入りづらさは確かにわかる……!!

幅が細い幻冬舎文庫には、「ジーパンのポケットに入れて持ち歩いてほしい」との想いが。その一方で、“鈍器本”と呼ばれ、通常とは違う特別な製本方法で作られた分厚すぎる本も登場します。もはや、何が正解か分からない……。

ここまでくるともちろん(?)紙にも違いはあり、柔らかめの新潮文庫と固めの幻冬舎文庫を比べると、ほぼ同じ厚みでもページ数に100以上の差が。クリーム色とされているカラーも、出版社ごとにかなりの違いが見受けられます。

表紙には、集英社文庫が特にツルツルだったりという違いが。最後には、ブッコローに姐さんと呼ばれる大平さんの利き文庫も。全8レーベルの文庫を巧みに区別し、見事に全問正解……!!最後にはアフリカンダンスでフェードアウトしていきました。

今回紹介した以外にも、有隣堂のYouTubeでは、身近な文房具のメーカーごとの細かな違いや、専門誌の深い世界など、本・文具好きなら見逃せない話題が盛りだくさん。気になる人はぜひ、その他の動画もチェックしてみては?