ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』(毎週月曜20:00〜)第6話が、3日に配信された。
※以下、第6話ネタバレあり
「見たくないですか? 女性初の棋士を」
飛鳥が大会を出入り禁止状態になっていると気付いたことから、将棋会館を訪れた藤堂(藤木直人)は、「国見飛鳥(のん)を大会に出場させろ」と直談判する。しかし香(山口紗弥加)にはその訴えが響かず、藤堂は「初の女性棋士が生まれそうなのに、なぜ邪魔するんだ。お前に将棋指しとしての矜持はないのか」と詰め寄るが、警備員に追い出されてしまう。
その後、将棋会館で香とすれ違った龍也(森愁斗)は、「理事として活躍しろ」と釘を刺される。将棋指しらしく「縦がダメなら横から攻める。次の一手だ」と気持ちを切り替えた藤堂と飛鳥が向かったのは、香の師匠・安藤鉄斎(西岡德馬)の家。藤堂は連盟からの圧力で大会への参加を断られていると打ち明けるが、鉄斎は「帰れ。今さら何を言っている」と一蹴する。
それでも藤堂は「こいつは強いです。そのへんの棋士なんて目じゃない。ひょっとしたらあなたよりも。見たくないですか? 女性初の棋士を。それを邪魔しているのは、かつてあなたが棋士にさせられなかった結城香です」と告げ、場の空気が一変。鉄斎は2人を家に招き入れ、飛鳥に「私と一局指せ」と言った。
香への思いを口に
対局の末、鉄斎は飛鳥の駒音を絶賛し、「結城香もこんないい駒音を出していた」と香への思いを口に。過去、香はストイックに鍛錬を重ねていたものの、「女性だ」という理由で理不尽な扱いを受け、ついには頭を刈り上げて対局に臨む。しかしそれでも勝利をつかむことはできず、引退を考えていたときに彰一(中村獅童)と出会ったのだった。
鉄斎に「なぜ棋士を目指すのか。これまで女性の棋士は一人もいない。茨の道だが…」と問われた飛鳥は、 「あなた、もう引退しているんですか? 62歳で引退したって、それは勝てなくなったからですよね? そこに座ったら関係なくないですか?」と返す。
そして「棋士を目指す理由は、クソみたいな世界を否定するためです」と言い放ち、鉄斎に見事勝利を収めた。一方、将棋の成績が伸び悩む龍也は、婚約者の由奈(鳴海唯)に「母親に理事になるよう言われている。結城家には女流棋士もC級棋士も必要ないみたいだ」と打ち明ける
重要な対局の相手は龍也
鉄斎の後押しにより、大会参加がついに認められた飛鳥。勝てば次は編入試験…そんな重要な対局の相手は、なんと龍也。彼は香に内緒で大会にエントリーしていたのだ。迎えた対局当日。龍也は飛鳥の棋譜を研究し、集中力を乱すような嫌がらせを仕掛ける。
しかし飛鳥は鉄斎からもらった大福を勢いよく食べて気を整え、見事勝利を収めた。「本当に棋士になるのか? バケモノみたいな男ばかりだぞ。絶対無理だよ。頂点には父さんがいるんだ」と言う龍也に、飛鳥は「高くて越えられないなら、みんなを踏み台にして超える!」と力強く宣言した。
ところが数日後、藤堂が週刊誌記者から声をかけられる。果たしてその理由は。さらにその頃、彰一のもとにも、“ある事件”の内容が記された週刊誌の記事が届き――。
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【編集部MEMO】
天才棋⼠の⽗のもとに⽣まれた⾶⿃(のん)。⺟と3⼈、仲睦まじい幼少期を送っていたが、ある時⽗は2⼈を捨てて出ていってしまう。⺟と貧しい⽣活を送る⾶⿃だったが、やがて⺟も病で他界し、⾶⿃は孤独の⾝となる。⼀⽅、⾶⿃を⾒捨てた⽗は将棋界で成功を収め、脚光を浴びていた。その姿に殺意が芽⽣えた⾶⿃は、復讐⼼に突き動かされ、ある出来事をきっかけに将棋の世界へと⾜を踏み⼊れる。そして「史上初の⼥性棋⼠」を⽬指すことになる。これは、憎しみに囚われるひとりの⼥性が、将棋を通じて⼈⽣を取り戻していく物語。






