シンガーソングライターの槇原敬之が、18日に行われたフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ VOL.50』の夜公演に出演した。

  • 槇原敬之

    槇原敬之

「寒暖差のつらさを励ます歌」を即興制作

漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同ライブ。能町は、槇原が音楽活動を始めるにあたり、「曲を作ろうと思ったのか、歌いたいと思ったのか、どっちが先なのかと思って」と素直な疑問をぶつけた。

これに対し、槇原は「たぶん、“曲を作りたい”だと思います」と回答。「ちっちゃい頃から従兄弟のROLLYに歌わされていたんです。“歌え、歌え”って仕込まれたんですよ。3歳の時、おじいちゃん・おばあちゃんの金婚式で『また逢う日まで』(尾崎紀世彦)と『雨の御堂筋』(欧陽菲菲)を歌って。それで嫌々歌ってたところがあったので、曲を作ってみたいなと思ったんです。最初は友達に歌わせようと思ったんですけど、みんな乗り気じゃなかったので、自分でちょっと歌ってみようかなって感じだったんですよ」と、シンガーソングライターとしてデビューするまでの経緯を明かした。

また、4人で架空のCMソングを即興制作するコーナーも。前回出演した際は、楽屋泥棒の注意喚起CMソングを作ったが、今回は久保から「寒暖差のつらさを励ます歌ってまだないんです。『冬がはじまるよ』は寒暖差じゃないじゃないですか。ただ“冬が来た”っていうだけのご報告じゃないですか」と、槇原の名曲にサラッと失言をぶっ込みながら、テーマが設定された。

いざ制作作業に入ると、槇原から「寒暖差DANCER」というワードが飛び出し、ここからヒップホップ調という方針が決定。槇原とヒャダインがプロの会話を交わしながら旋律やアレンジを仕上げていき、歌詞には寒暖差への対策方法が並ぶ中、勢いに任せて特定の女性タレントの名前が紛れ込むノリノリの曲が完成した。観覧客も参加してみんなで歌ってみると、槇原は「楽しいですね!」とご満悦の様子だ。

  • 「瀕死カラオケ」を熱演する面々

瀕死状態で弾き語りしようとする人を熱演

さらに、久保から「ライブで寸劇とかやりますか?」と“豪族の娘”ばりのムチャぶりが発動し、「瀕死カラオケ」を槇原にやってもらうことに。これは、千葉雄大とヒャダインが発明した、既存曲を帝国劇場で上演されるミュージカルのようにパフォーマンスする「帝劇カラオケ」の進化版で、瀕死の登場人物を抱えながら歌うというシチュエーションに特化したものだ。

今回は、「『101回目のプロポーズ』みたいに、トラックにひかれてみますか? 私、トラックやるんで」(久保)という斜め上を行くシチュエーションを用意。能町は「マッキーになんちゅうことやらせるんですか!(笑)」とたしなめるも、槇原はトラックにひかれ、瀕死の状態で弾き語りしようとする人物を全力で演じきり、ここでも充実の表情を見せていた。

オンライン配信終了後の会場限定タイムでは、質問コーナーに加え、槇原が名曲「LOVE LETTER」をフルで弾き語りする贅沢な時間も。最後は「皆さま、寒暖差にはお気をつけてー」と呼びかけてステージを後にした。

この夜公演のオンライン配信は、11月2日までアーカイブ配信(チケットは同日18時まで販売)。昼公演のやす子ゲストパートと合わせて、11月8日、22日、12月6日深夜に地上波フジテレビで放送され、後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは、お台場を飛び出し、12月20日にKAAT 神奈川芸術劇場で開催。昼公演は佐久間宣行をゲストに迎えるほか、1年ぶりの千葉雄大&ヒャダインの2人旅となる韓国チェジュ島ロケの完全版を上映する。夜公演には、岡村靖幸が出演する。