Mr.マリックはもともとUber Eatsをよく使っており、ピザなどを食べる際に利用していたという。そんな中、娘がハワイでUber アプリを使ったという話を聞いた。
「海外では、日本でいうタクシーの運転手ではなく、普通の人が自家用車で来てくれるライドシェアというサービスがあると聞きました。以前の海外では、タクシーを利用すると料金がとんでもない金額になることもありましたよね。でもUberは事前に目安の料金が分かるので、そういう心配もなくなりました。世界中で先にUberが使われているから、日本にも来たのかなと思います」
現在は仕事でもUberを利用しており、快適かつ高級感のある車両を、タクシーのような手軽さで配車できるUber プレミアムも利用したことがあるとか。
「とにかく日本のタクシーはきれいになってきて、スッキリしています。昔はタクシーの形にノスタルジーがありましたが、今はジャパンタクシーの形が増えてきましたね。この間は、仕事でUber プレミアムに乗せてもらいました。最新のアルファードが来たんですが、いや~、あれはとてもいいですよ。昔、個人タクシーの高級車を手配していた人なんかはみんなプレミアムを呼ぶんじゃないかな」
SNSがバズると「宝くじに当たったみたい」
長年にわたって活躍を続けているMr.マリックだが、そのイメージはほぼ変わっていない。若々しさを保つ秘けつを聞いてみると、「若い人と話すこと」という答えが返ってきた。
「自分の周りが同世代や年上の人ばかりだと、話題が限られてしまいます。若い人と一緒にいると、新しい話題などを教えてもらえるんです。SNSなんかの知識も若い人の方が先を行っていますから、昔のように年寄りが威張っている時代は終わりましたね。若い人となるべく話して、そういう世界の中に自分から入っていった方が若さは保てると思っています」
UberやUber Eatsの使い方も若い方に教わったというが、そのほかにTikTokやLINEなどのSNSも活用しているという。
「TikTokを見ていますし、自分でも投稿しています。なにがバズるかわからないけど、800万回とか1,000万回再生されると宝くじに当たったみたいでうれしいものです。こちらは淡々と投稿しているだけで、なぜそれが人気になるのかわからないんですけれどもね」
特にLINEは、家族とのやり取りに大きな役割を果たしてくれたようだ。
「娘と少し距離があった時期があったのですが、テレビ番組で“娘さんと連絡を”と言われて、手紙を書くのも気恥ずかしいので、LINEで連絡してみました。“大丈夫?”と送ったら“大丈夫”と返ってきて、それで何十年ぶりかの娘とのやり取りができたんです。手紙では重すぎるし電話もかけづらいなか、LINEは中間的な存在として助けられました」
Mr.マリックは、さまざまな出会いが重なって運転免許を返納した。「これまでの人生も多くの出会いがあり、その一つでも欠けたらいまここにはいない。あきらめずに一つのことを続けていくと、それを手助けしてくれる人と出会える」と話す。
「私はマジックだけをずっとやってきました。よくセカンドキャリアとか人生100年時代と言いますが、“やりがい”と“生きがい”だったら、やはり“生きがい”を取るべきです。“やりがい”は誰かに言われたことをやることですが、“生きがい”は好きなことをやることです。好きなことをやっていると年を取らないんです。私は20歳のときに一生懸命やったマジックを同じように続けているので、これまで年齢を意識することなく過ごしてきた感じがしています」


