京阪電気鉄道は18日、京阪線の3000系に設定している有料座席指定車両「プレミアムカー」を増やすと発表した。10月26日のダイヤ変更に合わせ、現行の6号車に加えて5号車も「プレミアムカー」とし、8両編成のうち「プレミアムカー」を2両に拡大する。

  • 3000系「プレミアムカー」2両連結イメージ

5号車の「プレミアムカー」は新造車両を導入。現行の6号車とほぼ同様の設備となるが、乗降口を6号車寄りに設置するほか、スーツケースなど大きな荷物を置くためのラゲッジスペースを拡大し、利便性を高める。8000系は現行通り6号車のみ「プレミアムカー」とする。

「プレミアムカー」を備えた列車の運転本数に関して、平日の3000系は快速特急1本・特急60本・通勤快急1本・快速急行4本、平日の8000系はライナー12本・快速特急1本・特急91本・快速急行3本、土休日の3000系は快速特急1本・特急64本・快速急行2本・急行1本、土休日の8000系は快速特急7本・特急91本・快速急行6本・急行1本を予定しているとのこと。運行本数や使用車両は運用上の都合で変更される場合がある。

ダイヤ変更後、平日の昼間時間帯に毎時5本運転される特急のうち、おおむね2本を3000系で運転。昼間時片道1時間あたりの「プレミアムカー」座席提供数を現行の約200席から280席に増やす。平日朝に増発する枚方市発淀屋橋行の通勤快急や、淀屋橋発樟葉行の快速急行なども3000系を使用し、「プレミアムカー」サービスを実施するという。

  • 3000系はおもに出町柳~淀屋橋間で活躍する車両

  • 3000系は8両編成のうち5・6号車の2両を「プレミアムカー」に

「プレミアムカー」の座席指定券は乗車日14日前の10時から、ウェブサイト「プレミアムカークラブ」および一部駅の発売窓口で販売。なお、10月23~25日は車両組換えのため、一部列車で「プレミアムカー」のサービスを中止する。10月26日のダイヤ変更では、他にも平日朝夕ラッシュ時間帯の列車増発をはじめ、一部列車の種別変更、運転時刻・区間の変更、使用車両と編成両数の変更など行うとしている。