本作では、エリオが冒険の中でさまざまなピンチに直面するが、清野のキャリアにおける最大のピンチを尋ねると、20代の時に経験した腰のケガを挙げた。
「アクションの練習をしすぎて、病院に行ったら、『車椅子の一つ手前だったよ』と言われて、『私の人生、そうなってしまう可能性があったんだ』と思うと、すごくゾッとしました」
本格的にアクションの特訓を受け、アクション女優としても知られている清野。腰のケガでその武器を封じ込められた時は、「不安でいっぱいでした」と振り返る。
「それまでは、全くアクションがない普通の役で呼んでくださることは本当に稀だったので、自分の特技をなくして、お芝居だけで飛び込むと思うと毎回不安で、アクションがないだけでこんなに不安なんだと思っていました」
しかし結果的に、アクションがない作品への出演が増え、大ピンチが女優としての幅を広げることに。
「その間に、『北の国から』の脚本家である倉本聰さんとも出会い、お芝居の楽しさを教えていただいて、いろんなことがうまくつながって今があるなと感じています」
ケガをした当時は、ケガのことを公にはせず、あえてアクションのない作品に挑戦しているという風に見せていたという。
「ケガをしたということはマイナスなことで言ってはいけないかなと思ってしまって。当時はいろいろなことに気を使いすぎてしまっていました」
そんな清野にとって、『星つなぎのエリオ』のグロードンのセリフが心に響いたと明かす。
「グロードンがエリオに『そのままの君が好きだよ』とエリオを受け入れるシーンがあるのですが、すごくいいシーンだなと。過去の自分を思い返すと、心に刺さって。すべてを受け入れてくれる言葉って素敵だなと思いました」
今は素の自分を出せるように変わってきたそうで、「20代の時よりすごくオープンになりました。年齢と共にいい意味で大雑把になってきたのかなと。以前は窮屈な感じがしていたので、素のままでいられるようになってきてよかったです」とにっこり。
今後の展望を尋ねると、「本当にわからないです」と答え、突然やって来る新たな挑戦を楽しんでいきたいと語る。
「『星つなぎのエリオ』もそうですが、30歳になって経験したことがないことをやらせてもらって、そういうものは急に来るものだと思いますし、何歳になってもそういう経験ができたらすごく楽しいだろうなと思います」
さまざまな挑戦に意欲を見せつつ、アクションは今後も自身の武器として大事にしていきたいと言い、「それは間違いないです。『キングダム』で確信しました」と力強く語っていた。
1994年10月14日生まれ、愛知県出身。2007年デビュー。アクションを得意とし、女優として数々の賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『異動辞令は音楽隊!』(22)、『耳をすませば』(22)、『ある男』(22)、『キングダム』シリーズ、ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(23)、「世にも奇妙な物語’24冬の特別編『フリー』」(24)、『119エマージェンシーコール』(25)、Prime Video『No Activity』シリーズなどがある。






