役者デビュー25周年の節目に、上戸彩が15年ぶりの写真集『Midday Reverie』(7月10日発売 3,850円 宝島社)を発売する。結婚、出産、育児。大きな変化を経た15年の歩みの中で、彼女が貫いてきたのは、「第一に家族」というスタンスだった。
写真集『Midday Reverie』発売の経緯
「オファーをいただいた時は、『買ってくれるかな?』という不安が第一声でした(笑)。でも、役者デビュー25周年、写真集も15年ぶりというタイミングで声をかけていただいて、もしこのチャンスを逃したらもう写真集を出すことはないだろうなと思って。私はそういう節目の数字にあんまり敏感じゃないほうなので、このチャンスに乗っかろうと決めて、写真集を出すことになりました」
写真集の発売が発表され、予約受付が始まると、『Midday Reverie』はネットショップの写真集人気ランキングで上位に度々ランクインしている。それだけ世間の注目度が高いことがうかがえる。
「ありがたいです。作ったからにはたくさんの方に見ていただきたいですし、手に取っていただきたいので」
撮影を担当したのは、写真家の川島小鳥氏。佐渡島に住む子どもを被写体に撮影した写真集『未来ちゃん』(ナナロク社)がヒットを収め、俳優やアーティストの写真集も多数手がける。上戸も『未来ちゃん』の写真が大好きだったそうだ。
「小鳥さんのお名前を挙げていただいて、作品を検索したら、『未来ちゃん』の写真が出てきて、『未来ちゃん』を撮った人なんだ! と。子どもの無邪気な姿をこれだけ写真に収められる人って、どんな人なんだろう? 会ってみたいなっていう気持ちもありましたし、小鳥さんが撮る自分は全く想像がつかなかったんですよね」
川島小鳥氏だからこそ撮れた写真
撮影は台湾で行われた。
「子どもたちと離れてしまうので。なるべく近くで濃い時間を過ごせるようにっていうので、国内の島も提案していただいたんですけど、台湾くらいまでの距離なら行けるんじゃないかと。そしたら、家族も『行ってきなよ!』と言ってくれて。ちょうど時期的なタイミングも良くて、いろんなことがあの時だったから成立したんじゃないかなって、いま振り返っても思います」
道中の新幹線ではぐっすり。回転テーブルに乗った大皿から料理をよそい、その味に舌鼓を打つ。この写真集には、リラックスしたカットも多い。
「オフショット写真は入れないで、キレイな写真ばっかりにすることもできるんですけど、あえて、この写真集の1ページ目が、口を開けて寝てるところから始まるんですよね。いつ撮られてもいいように衣装だけ変えて、マッサージに行くにも何をするにも、小鳥さんは常にカメラを持ってくださっていて。小鳥さんと旅してるような感じでもありました」